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道楽草  作者: 十三岡繁
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人の寿命

 歳をとると体のあちこちにガタが出て来る。若い頃には想像もしていなかったし、これから更にまた色々なところが悪くなって行くのだろう。


 一体人体はどれくらいの期間もつように作られているのだろうか?縄文人の平均寿命は30代前半だったようだし、江戸時代でも35~40歳だ。乳幼児死亡率が高いというのもあるが、今みたいに多くの人が老人になるなんて社会は、ほんのつい最近の話だろう。以前はどんどん死んでいくから、どんどん産んで少子高齢化なんて事は考えても見ないし、年齢構成が逆ピラミッドになるなんて事もあり得なかったろう。


 この歳になっての個人的な感想で言えば、人生はもう60歳ぐらいで終わりという事でいい。死ぬまで働くというのも世知辛いので、55歳まで働いて引退して残り5年間余生を過ごして亡くなる。このあたりが生物のサイクルとしても、現在の社会的な仕組みとしても妥当なところではないだろうか?


 こういう事を書くと、また誰かに反社会的だとか情が薄いだとかいわれそうだが、種々の状況を考えるとそんなに間違ってはいないような気がする。もちろん医療や機械的な技術が飛躍的に伸びて、健康寿命として今より数段階上に行くのであればこの限りではない。あくまで現状の科学力や社会制度に鑑みての話である。


 60歳になる前に病気になる人もいる。その人たちの治療法を探って行けばその技術は、もっと年齢が上の人にも応用できてしまうだろう。であればそれやはり長生きできてしまう。今更寿命を短くすることは不可能だ。


 しかし多くの人が気が付いていないので書いておく。ずっと右肩上がりだった日本人の平均寿命は2020年をピークとして2021年からは下がり始めている。溶連菌という人間の常在菌で、今まで特に注目を浴びてなかった存在が人間を殺し始めている。2024年は前半だけで例年の2倍の人が亡くなっている。帯状疱疹というやつも今までなった人はまわりで聞く事はあったが、ここ数年はごく身近な人にも多く見られる様になった。統計的にも患者数は激増しているだろう。救急車の出動回数も全国で増加している。


 どうしてそうなっているのかはよく分からない。個人的に思うところはあるがここで書く事はやめておく。絶対に不可能だと思っていた、自分の考える理想の寿命に近づいて行かれても不気味と言えば不気味である。

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