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道楽草  作者: 十三岡繁
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新紙幣

 紙幣が久々に一新されるとの事で、連日テレビニュースで報道されている。偽造硬貨の問題があった500円玉が変わるのは分かるにしても、紙幣は入れ替える必要はないんじゃないかなと思わなくはない。


 それはまあいいとして、毎回気になるのは旧紙幣の行き先だ。一般に流通している旧紙幣は日銀の方で旧紙幣と入れ替えていくらしい。しかし交換された旧紙幣はどこに行ってしまうのだろう?


 新紙幣と入れ替えたところで、その旧紙幣の価値はゼロになるのだろう。社会的にはそうでなくてはならない。しかしそれが処分されずにまた社会に出てきてしまったら…その紙幣はまたお金としての価値を得てしまうのだ。これはかなり不思議な感覚だ。


 実際は旧紙幣は、燃やされるなり溶かされるなりして処分されるのだろう。しかしもしそこにいる関係者が全て口裏を合わせたのであれば、外に持ち出すのは不可能ではないはずだ。持ち出すと言っても物理的な制限はあるし、精々数十億とか数百億円とかその程度だろう。その規模で旧紙幣が市場に出回っても、インフレや貨幣価値には関係ないし、誰も気が付く人間はいないだろう。


 過去にそんな事は一切なかったのだろうか?処分業者が悪者である必要もない。例えば関係者の家族を人質に取って、処分するはずだった旧紙幣を持ち出そうとする反社会組織があってもよさそうな気がする。ありそうな話であるが、そういった小説や映画を見た覚えがない。


 まぁ個人的には金額は大きくても、いらなくなった紙幣にしがみつくとかセコイ話なので、チップ状に細断して断熱材にでもしたらいいんじゃないかと思う。同様に新聞紙を加工したセルロース断熱というやり方がある。これは紙幣が原料であっても可能な気がする。なんとなくその家に住む人は大富豪気分が味わえるのではないだろうか?


 但し加工過程で誰かがちょろまかさないように、一生懸命見張らないといけないかもしれない。人間は私欲の前には弱い存在だ。

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