東京都知事選
今回の都知事選は、政局争いというメインの話の他にもう一つ注目すべき点がありました。既存のメディアとネットを使った新しいメディアとの争いです。
私は同年代の人間の中では学生さんと触れ合う機会がある分、その話を聞いたりもできるんですが、彼らは信じられないほどに既存のメディアを見ていません。それは新聞や雑誌に留まらずテレビもほとんど見ていません。テレビ世代の自分には全く想像ができないんですが、本当に動画と言えばネットに流れているそれが一番なんです。
都知事選の結果でもそれが如実に表れたんじゃないかなというのが率直な感想です。いい悪いじゃなく、そうなっていくんだろうなという事です。ただ既得権益とか老害を吹っ飛ばせるほどにはまだ時代が進んではいなかったようです。日本は多数決社会ですから仕方ありません。絶望した若者も多いとは思いますが、諦めないでください。私を含めここから上の世代はじきにいなくなります。
本当はもっと早い時期にバトンを渡した方がいいんだろうなとは思いますが、生きていると人はやはりそれまでの価値観に縛られて動いてしまいます。でも若い人の中にも投票に行かなかった人も結構いたみたいなので、そこは反省点なのかなと思います。
都知事選で今まで現職が立候補して負けたことはないという事ですが、そりゃそうです。利権でも何でも現状でまわっているのに、わざわざそれをひっくり返そうなんて馬鹿な大人は少ないでしょう。せっかく行きたくもないパーティー券買って役に立たない天下りを引き受けてきたのにそれが全部無駄になってしまいます。
利害関係にとらわれない若い人たちが、ちゃんとみんな選挙に行けばひっくり返ったのかもしれませんが、多くの若者は相変わらず無関心でした。そういう風になるように教育してきたんだからそりゃそうでしょう。悔しい人も多いと思いますが、全く悔しくない人も大勢います。その人たちをどうして行ったらいいかを考えるしかないでしょうね。
何度も言いますが私から上の世代は、じきにいなくなります。




