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道楽草  作者: 十三岡繁
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はちまき

 はちまきというものがある。ねじり鉢巻きなら長い布をぐるぐる捻って額部分にまわして縛ったりする。一体それは何のためにするのか?長い髪が邪魔にならないようにする?気合を入れる為?その実用性に関してはあまり考えないで生きてきた。


 中年を超えてくると、額から汗がだらだらとこぼれる様な運動はなかなかしない。しかし山登りの時は違う。まさに額からだらだらと汗が流れ落ちる。帽子を被っていれば汗は帽子が吸ってくれる。直射日光が当たっている様な所では帽子を被るが、木々で影になっている様な場合、気温が高ければ帽子は暑苦しいので脱ぎたくなる。但し脱いだら額の汗は目に垂れてくる。


 時には立ち止まって手ぬぐいなどで拭けばいいのだが、そうそう立ち止まっていても先に進まない。そう、ここで鉢巻の出番なのだ。今は手ぬぐい以外にも化学繊維でできていて、水分を含むと気化熱で温度を下げてくれるような首巻が売っている。これを首では無くて鉢巻として額に巻くと実に快適である。汗を吸うだけでなく、気化して温度も下げてくれる。しかも吸い込む分、ただの汗よりも保水能力がある。まさに一石三鳥である。


 何をいまさら感もあるが、鉢巻というのは実に素晴らしいものだったんだなと最近改めて思うのだ。因みに日が当たっているときに長時間これをやると、額にくっきりと焼け跡が付くので要注意ではある。

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