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道楽草  作者: 十三岡繁
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緑地

 東京では、ある程度大きな敷地に建物を建てる時は緑地の設置義務があります。これはかなり前からあって、むしろ地方都市よりも東京の方が緑地が多いんじゃないかと思う程です。


 いまのところ福岡では特別な地区を除いてはこの義務が課されていません。しかし法的な規制はなくとも最近は自主的に道路に面して緑地を設ける建物が増えてきました。


 賃貸マンションの場合、主要幹線沿いだと低層部は店舗になっていることが多いと思います。店舗の場合余程大きな建物でない限りは緑地はちょろっとしか設けられません。お店の中が見えなくなるし、アクセスする間口が狭くなってしまうからです。


 分譲マンションの場合は、1階は玄関や郵便受、管理人室などの共用部の他は車道だったり駐車場だったりで、2階より上にだけ住戸を設けることが多いので、1階部分は比較的余裕があります。しかし予算や管理の問題もあってなかなか道路に開けた緑地を設けているものは少なかったと思います。ところが最近はどうも状況が変わってきました。


 単体のマンションとしてのイメージの向上も考えているんだとは思いますが、歩道脇に緑地やベンチが設けられている物件が見受けられるようになりました。これは非常にいい動きだと思っています。植栽が育てば2階のベランダに対しての目隠しにもなります。なんと言っても道路を歩いている人が気持ちいです。


 今まで日本の不動産価格は、駅から何分とか交通の利便性と面積で決まってきたと思いますが、周辺環境だけでなく近隣での建物自体のイメージなんかが上乗せされて行くのであれば、こういった流れも強くなって行くんじゃないでしょうか。


 建物は個人の財産でもありますが、街を形成するインフラでもあると思います。建物自体のデザインもレベルが上がって行くといいんですけどね。百年後の子孫達に残す景観…それ以前に直ぐに壊して建て替える文化をなんとかしないといけないかもですが…。



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