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道楽草  作者: 十三岡繁
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シンギュラリティ

 嫌な嫌な確定申告の時期が近付いてきたので、通帳に記帳しようと銀行に行きました。ATMではなく銀行に行ったのは、通帳の残りページが少なくて繰越しになるかと思ったからです。近所の銀行には自動繰越機が設置されています。


 自動繰越機に通帳を入れると、まずは軽快に取引記録が印字されている音が響きます。ページがめくられているのも音で分かります。そうしてまた印字が始まって…ん?止まりました。


 画面には手続きができないので、窓口に行くかインターホンで行員を呼び出してくださいと表示されました。窓口は2階なのでとりあえずインターホンでその旨を告げると、今行きますのでお待ちくださいとの事でした。


 来てくださった行員さんは鍵で下のパネルを開いて、パネルに隠されていた画面の指示を読みながらタッチ操作しています。見てはいけないものを見ているような気がしましたが、しばらくしてあちらの方におかけになってお待ちくださいと言われました。やはり見てはいけないものだったんでしょう。


 しばらく格闘していましたが、機械に『取り扱い中止』の紙が貼られて、行員さんは2階へと消えていきました。結局窓口で繰越作業をして新しい通帳がもらえましたが、何か色々と心配になる出来事でした。


 それから仕事場への道すがら、前の日に記入した書類をポストに投函しました。大学から送られてきた雇用契約書にサインと捺印をしたものです。非常勤講師は毎年これをやらないといけません。未だに紙で、しかも郵送でやり取りする必要があるのかは知りません。昔はそうだったので…。マイナンバーカードというのはこういう事をネットで行うための本人確認の為のツールでもあったように記憶してるんですが違ったんでしょうか?


 AIやコンピューターが全人類の脳味噌を超えるシンギュラリティーは2045年頃だと言われています。これが起これば人類は労働から解放されるなんていう話なんですが、果たしてどうなるでしょうか?アポロが月に着陸してからもう50年以上が経ちました。

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