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道楽草  作者: 十三岡繁
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人生上々

 私は山歩きが好きだが、街歩きも好きだ。これは多分世間一般で言う所の散歩というやつなんだろう。そうして街を歩いていると、多くの人とすれ違う。しかし多分その中に自分の人生で関わり合うことになる人は殆どいない。これほど多くの人とすれ違って、時には半径1m以内にまで近接するのに、全くの無関係というのは実に不思議に感じる事がある。


 一方仕事でも何でも、一度関りを持った人と話をしていると、実は全く本来の関りとは違う所で繋がりがあったりして驚くことがしばしばある。もしかすると街ですれ違う人ちとも、本当はどこかで関りがあって当人同士がそれに気が付いていないだけかもしれない。にしても、それもそれほど多くは無いだろう。


 なぜ小説を書き始めたのかなと考えると、もしかしたらより多くの人と関わりたかったからかもしれない。多くの人はSNSや動画サイトを通じて情報の発信をしているが、それも自分と同じようにより多くの人と関わりたいとどこかで思っての事じゃないかと感じてしまう。人と関わりたくない。孤独を愛するという人もいるのかもしれないが、人間は本能的に他者との繋がりを求める生物なのかもしれない。


 今日は冬でも幾分か暖かかった。注意報ほどには風が強いとも感じなかった。そんな事をつらつらと考えながら街を歩いて来たが、実に気分がよかった。散歩をして、こうやって文を書いて、晩飯までは少々時間があるのでやらなければいけない所用をとっと済ましてしまおう。


 人生は上々かもしれない。

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