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道楽草  作者: 十三岡繁
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教える事と教わる事

 数年前からとある大学の非常勤講師を務めさせて頂いてます。教えるのはもちろん私の本業である建築設計に関してですが、大学は通信制大学なので通常の授業は無く対面の設計製図だけの担当となります。


 設計製図は学生さんに具体的に設定した敷地を示し、そこへ計画する建物の要求条件を提示して計画してもらいます。学年によって建物の種類は違ってきます。


 今年はスケジュールの都合でいつもは担当している二つの科目の授業日が被ってしまい、片方には関わることができませんでした。しかし授業が終わった後で、学生さんの最終提出物を拝見する機会がありました。全体的な傾向というか、講師が違うと出来上がるものが全然違ってくるのだなと驚きました。


 なるべく自分の偏見を入れず、フラットにアドバイスをしているつもりなんですが、それでも教える人間のカラーが出て来るんだなと、責任の重さに少し怖くなりました。しかしながら怖い一方で、後進の学生たちの設計思想や技能に少しでも影響を与えられるのはうれしくもあります。


 通信制の大学という特性上、学生さんには社会人も混ざっていて授業は土日祝日になります。平日は通常の業務があるので、授業があると休みが無しになってしまいます。楽しいから苦ではないんですが、山やキャンプには行けません。平日に行けばいいんですがサラリーマン時代の習慣が体に染みついていて、何かこう気がひけてしまいます。


 教えているというと何か偉そうですが、建築に関する知識は流石に一日の長があって教えることができます。でも逆に教わることも多いです。それはもちろん社会人の生徒さんからは当り前ですが、普通に若い世代の学生さんからも日々色々な事を教わっているような気がします。日々の仕事でもクライアントから学ぶことが多いのと一緒ですね。学びがあるから楽しいとも言えます。


 小説を書いて投稿している事は、学生さんには大々的には広報していないのでこれを読んでる人はいないと思いますが、もし読んでいたなら特に卒研のみなさん、最後のスパート頑張ってください。

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