過激派ファン襲来
なんとか投稿間に合いました…
最近チューリングラブの絵描くのにハマりすぎてて、小説書くのがギリギリになってしまいましたよ…
後最近は初めてスタバに行きました。
いやはや、あそこは怖いですね。なんでかは言い表せれないんですが、とにかく怖かったです。
友達と遊んでいたら流れでスタバに行くことになりまして、友達と同じキャラメルフラペチーノを頼もうとしたところ。スタバの店内に溢れる陽の気と圧に負け、人見知りのため店員さんと対面すると焦ってしまい。
「あ、えっと。その……抹茶フラペチーノください!!持ち帰りでッ!!」
と言って、フラペチーノをもらってすぐスタバから逃げました。
あはは、抹茶苦手なんだけどね。
あ、美味しかったですよ。チョコの味がしました。
チョコも食べれないんですけど。
さて、少し話は変わりますけど。
月一電文のことで、お話が…
毎月どこかで必ず投稿している月一電文なんですけど、辞めようかなと思いまして。
理由としてなんですけど、週一投稿しているとただでさえ筆が遅い僕だと月一電文まで手が回らなくてですね。
それにもうそろそろ3年に進級する関係で、更に忙しくなっていくんです。
最近は別サイトにあるカイイロの物語倉庫っていうアカウントでも投稿してますしね。まあ、名前の通りメモみたいな感じですけど。
なんで、書く暇がないというのが現状なんてす。
後単純に書くのがめんどくs…ゲフンゲフン。失礼しました。
こんな理由から、月一電文を辞めようかなと。
まあ、その代わりに。これからも週一投稿頑張るので、許してください…
さて、今回も前書きが長くなってしまいましたが、本編。どうぞ!!
会場へと戻ると、スタッフの方々が俺の下へ寄ってきた。
「おかえりなさい先生」という言葉で溢れている。
「なんか、皆さん待ってたようですけど、どうされたんですか?」
そう、スタッフ達の動きは、俺を待っていたかのような動きだったのだ。
俺は、それが気になり、つい訊いてしまった。
「はい。実は急遽アニメのオープニングを歌った歌手。ラクラス・エンデヴァーがパーティに参加することになりまして、今からそのアニメのオープニングを生で歌ってくれるらしいんですよ」
ほう。ラクラス・エンデヴァーがこのパーティに来ているとは…
ラクラスとは、今日本で超人気の歌手である。
自ら歌を作っているシンガーソングライターで、アニメソングを始めとした多くの人気曲を編み出した天才だ。
俺は橘さんからアニメのオープニングを担当するということを聞いていたが、とても驚いた。
なんでも自ら歌うと言っただけでもすごいことなのに、それが一番最初であり、しかも歌も既に完成していたのだ。
「なるほど、それは失礼しました」
俺は軽く謝罪をした後。ステージの近くに行く。
すると監督がステージ脇から顔を出した。
「お、先生来たか」
それだけ言い残し、監督はステージ脇へと入って行ってしまった。
その後すぐにスピーカーから監督の声が聞こえ、ステージが開いた。
そこにはたった一人のドレス姿の女性が立っており、曲が流れだした。
その曲の名は『HERO』
このアニメにぴったりのオープニングだ。
これを誰よりも先に作ったとなると、本当にラクラスさんは天才らしい。
静かなイントロと共にラクラスさんの口が開き、水のように透き通った声がスピーカーを通して聞こえてくる。
「生だと、MVとはまた違うな」
俺はふと、そんな感想を零した。
周りを見ても、スタッフ達はステージに釘付けとなっており、中には撮影をしている人もいる。
このパーティのイベントは全部撮影オーケーということになっているらしい。
まあ、めんどくさいので撮らないが…
俺もついラクラスの歌に釘付けになってしまい、気づいたら歌い終わっていた。
俺達は盛大な拍手をステージの上で歌いきった彼女に送った。
その彼女は、小さくため息をついた後。
何故か俺を見て、ステージから降り、迷いのない足取りで俺の前に来る。
「あなたが、あの愛染介介先生ですね?」
ラクラスは訊くまでもなく確信を持っているという顔をしているというのにも関わらず俺に質問を投げかけた。
「そうですけど、どうされました?」
俺が疑問を持ちつつ答えると、彼女の顔は火照り、先程までのクールな印象を持った顔から一転。先程の面影すら残さず崩れた。
「ああ、愛染様…好きです」
と、突然の告白を受け。俺の頭は思考が停止しそうになる。
しかし、その直後の彼女の行動のおかげで何とか思考を留めることに成功した。
彼女は、その整った顔を俺に近づけ、ふっくらとした唇を俺の唇へと重ねようとする。
その行動を見た周りのスタッフ達は唖然とし、海凪は変な声を上げていた。
しかし、俺はまだ唇を重ねるという行為をしたことがなく、まだする予定も意思もないので、咄嗟に腕を俺と彼女の顔の間に挟み、ファーストキスを守りきった。
「どうして止めるんですか…」
不服そうな顔をするラクラス。
俺は止めた訳を話そうと口を開き、「あのなあ」と言ったところで、とある人物が声を上げ、止められてしまった。
「何してるんですか!!」
俺の言葉を止めたその人物とは、海凪だった。
周りのスタッフ達をかき分け、俺達の間に割り込む。
その顔は見たことがない。怒りの顔だった。
どこかのアニメのように血管ピクピクで怒っているわけではないが、それでも今にでも髪の毛が逆立ちそうな程怒っていた。
「何って、私の愛を伝えようとしただけよ?」
ラクラスさんは威圧感たっぷりに答える。
二人の間に雷が発生してそうなほど睨み合っており、スタッフ達はそれに気圧される。
「愛を伝えるって…あれは急すぎるでしょう!?」
「あなたには関係のないことじゃない。私と愛染様の愛を確かめ合う時間を邪魔をしないでもらえる?」
いや、まだ付き合ってないですよね。てか初対面ですよね…
なんなら俺。海凪と付き合ってますよ…
と、俺は心の中でツッコむが、それを口にしてしまうと火に油を注ぐようなものだと思ったので、やめておいた。
「貴方達付き合ってすらないでしょう!?
それに、貴方と祐希君は初対面ですよね?」
うん。海凪正解だ。俺達は初対面だし、愛を確かめ合う時間もクソもないぞ。
と、考えていると。ラクラスさんがものすごい剣幕で海凪に詰め寄る。
「ちょっと貴方。今愛染様のことをなんとお呼びしたのかしら?」
その剣幕と質問に海凪は戸惑う。
いや、まずそこですか?
「え、祐希君…ですけど………」
最初は名前呼びだけでキャパオーバーしてたものが、今では普通に呼べるようになっている。
これが慣れか、あのキャパオーバーした海凪を見れないのは残念だが、喜ばしいものだな。
「貴方それでもファン!?そんな失礼な呼び名、今すぐに辞めなさい!!そして愛染様に土下座して謝罪なさい!!」
いや、そこかよ。呼び方なんてどうでもいいわ。
ていうかまず海凪には俺から下の名前で呼ぶように頼んでるから謝罪しなくていいんだわ。
と、大きなため息をつきつつツッコむ。
そのまま俺は前に歩きだし、海凪の前に立つ。
そろそろ出ないと面倒くさそうなんでね。
推してくれるのはありがたいが、そろそろ迷惑がかかるので過激派ファンを止めさせていただこう。
「すいません。ちょっといいですか?」
と、頭を搔きつつ口を開く。
すると、先程までの勢いは一瞬にして止まった。
いや、どんなブレーキだよ。性能良すぎだろ。
「海凪には俺から下の名で呼ぶように頼んでるんですよね。だから謝る必要もないし、辞める必要もないんですよ」
と、苦笑交じりに言う。
「しかし、たとえ本人様の希望といえど…ファンとしてあるまじき行為なのですよ!!下の名前。しかもリアルネームでの呼び捨てなど…我ら愛染様のファンとしての恥で…」
と、まだなにか訴える気でいるので、「ん?」と軽く笑いながら言う。
こうすると、過激派ファンはすぐに止まる。
といってもこれまで和泉と橘さん以外にリアルが知られることがなかった俺はこんなことしたことがないし、やる気も起きないのだが、今回は面倒くさいし早めに終わらせたいので仕方なく使う。
「それと、キスは辞めてください。愛を確かめるだかなんだか知りませんけど。恋人以外とキスする気ないんで」
と、ついでに言う。
毎度キスされちゃ困るからね。
「では私と恋人に…」
と、ラクラスさんは簡単に予想が出来るセリフを言おうとしたが…
「それはだめです」
海凪に止められてしまった。
俺は面倒くさいのでラクラスさんが歌っている間に取ったご飯を食べつつ二人の戦いを観戦する。
「貴方に私の求婚を止められる権利はないわ。邪魔しないでもらえる?」
やはり海凪には強く当たるラクラスさん。
しかし海凪も負けじと応戦する。
「私には止める権利があります」
ラクラスさんは何を言っているんだこの娘はという表情になるが、海凪は気にせず続ける。
まあ、この後海凪が何を言うか予想出来るので。
みんなも一緒にこの後の展開を予想しよう。
俺はみんなが叫ぶ。に一票だ。
「だって、祐希君と私は付き合ってますから」
海凪のその1言を聞いた周りのスタッフは「えー!!」叫んだ。
しかし、ラクラスさんが叫ぶことはなく、というより絶叫真反対で、言葉を出すことすら出来ずに口を大きく開いていた。
いやはや、少し予想とズレてたか。まだまだだな……
と、みんなが叫んでいる中。サラダを食べつつそんなことを考えていたとさ………
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