心臓が危うい
最近本当に筆が進まない…
俺よくあるんてすよね。同じ物語書いてると進まなくなっていくことが、皆さんもありません?
あ、ない?対ありでした。
さて、そんなことは置いておきまして、もう少しで卒業の時期ですね。
僕は卒業するわけではないので今は呑気にカタカタしてますけど、来年一応受験生なんでね。勉強したいと思います、はい。
あ、別に投稿頻度下げるかもしれないけどやらないってことはないので、皆さん見捨てないでください…
ぶっちゃけ全然物語のストックがあるので、まだまだ続きます。
てか毎日投稿しても終わるのは軽く5年はかかると思います…はい。すいません
今回語ること多くて前書きだいぶ長くなっちゃいましたね。
それでは、最新話。お楽しみください。
さて、デートが始まったわけだが…
「まじでどうしよう…」
女性にプレゼントを渡したことがない-というより女性経験がない-俺は何を渡せばいいのかが分からず、困り果てていた。
「そうだな…何を渡したいかとかわからんのだろ?」
隣で並んで歩いている和泉が苦笑しつつ言う。
「そうなんよ…全くわからんくてさ」
周りの物を見渡しつつ溜息をつく。
本当に何を渡せばいいのかわからん。海凪の好みとかも知らないしな…
いや本当になぜ何も知らないのに渡そうと思ったんだ俺…
「そうか。んまあ、形に残ったほうがいいよな」
和泉は顎に手を当てつつ呟く。
確かに形に残ったほうがいいのかな。
「まあ、そうだね」
でも良いものあるかな。
食べ物とかが一番楽なんだろうけど、それだとなんか一度で終わっちゃって味気ないし、かといって置物系だとなんというか、つまらないというか…
「んー。やっぱりアクセサリー系が一番良いかな」
「アクセサリー?」
そうか。確かにアクセサリーだと形に残るし、繰り返し使用できるからな。女の子ってアクセサリー大好きだろ。しらんけど…
俺達はアクセサリーという結論に至り、アクセサリーが並んでいる店へと入る。
しかしアクセサリーといっても今の時代種類は豊富。
どれがいいのか全くわからない。
「ピアスとかは辞めといたほうがいいし、ネックレスあたりが妥当かな?」
並べられているアクセサリーを一通り眺める。
ピアスは学校で禁止されているしな。辞めといたほうがいいだろう。
他にも種類は色々あるが、まあ諸々考えてネックレスになるだろうな。
「んー、種類多すぎてよくわからねえ」
俺は種類の多さに戸惑いつつ、どれがいいのかを考え選別しようと試みる。
デザイン、クオリティ、値段と。様々な観点で見つつ考える。待って女子ってこんなこと当たり前のように友達と話しながら行ってるの…?
やばいな女子高生…侮れないわ。
「まあ、ここまで来たら好きなの選びな。好みとか知らないだろ」
「まあ…な」
確かに好み知らないけどさ、「どうせ知らないだろ」みたいな決めつけ辞めようぜ。知らんけどさ…
と、和泉と話しつつ選んでいると…
一つのネックレスが目に入ってきた。
そのネックレスは。愛染介介が好んでおり、よくキャラクターの名前やデザインにも使われている『月』を基にデザインされたものだった。
値段は少し高いが、払えないわけではない。
「これがいいかな」
俺はそれを手に取ってみる。
ネックレスってこんな感じなんだな。
「やっぱり月好きだなお前」
俺が愛染介介ということを知っており、俺の物語の一番のファンである和泉はもちろん俺のキャラクターやデザインに好んで月を使用していることを知っている。
「まあな。でもあげるならこれかなって」
「お前らしくていいんじゃないか?」
苦笑しつつ「買ってこい」と促してくる。
俺はそれに従い、購入したのだ…
さて、そんな感じで昨日奮闘していた俺だが、パーティに来てから海凪とふたりきりで会話をする時間がなく、渡す機会がなかったため。ネックレスはまだ俺の懐にある。
「わかったよ。じゃあ手を出してくれ」
俺は手を出すように促す。
海凪は戸惑いつつも従い手を差し出してくる。
「これでいいの?」
と首を傾げつつ訊いてくる。
俺は微笑みつつ懐からプレゼントが入った袋をその手の上に乗せる。
「え、なにこれ?」
海凪は戸惑う。
そりゃあ急に差し出した手の上に袋を乗せられたら戸惑いますよね。
「ほら、開けてみて」
俺は海凪に開けるように促す。
戸惑いつつも丁寧に袋を開け、中からネックレスを取り出す。
「え、これ…」
海凪はまた戸惑う。
というよりずっと戸惑っている。
いや、君が機嫌直せって言ったんだろうが…
「誕生日おめでとう。海凪」
微笑みつつ、やっと今日のノルマを達成する。
いやはや。まさかここまで達成するのに時間がかかるとは…
もう少し簡単に渡せると思ってたわ。
「え、あ…え?」
海凪はネックレスと俺を交互に見る。
「ほら、つけてみてよ」
俺は苦笑しつつ、つけるように催促する。
海凪はまだ戸惑っているが、少しは落ち着いたようで。ネックレスをつけ始める。
「どう、かな?」
ネックレスをつけ終わった海凪は、上目遣いで訊いてくる。
待って、海凪の上目遣いやばすぎる…
破壊力が、まじで可愛いんだけど俺の彼女。
「祐希君?」
おっと、海凪が可愛すぎて無意識のうちに目元を手で押さえていたようだ。
なるほど。だから視界が真っ暗だったのか。
俺は自分の手を離すと、視界一杯に海凪の顔が広がった。
海凪が俺の顔を覗き込んでいることを理解したのは、それから数秒のことだった。
「へ?」
理解した後。俺はつい素っ頓狂を出してしまった。
唯一頭が働き、考えたことが…
あ、眼が若干青色だ。
という、どうでもいいことだった。
…その後、俺はいたずらが過ぎた海凪を叱り、二人でパーティ会場へと戻ったとさ………
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