料理禁止!!
本当にすいませんでした。
本日は短いです
ふと、俺の意識は夢の中から戻ってきた。
瞼を開けると、いつも通りの自分の部屋が映し出された。
「んあ。いつ寝たんだっけ」
俺はいつ寝たのか記憶にないため、思い出そうと昨日のことを振り返る。
たしか昨日はパーティに行って、その後タクシーで帰ってきて、ラクラスさんを無理やり説得して、その後は…
とそこまで思い出したところで、部屋の扉が突然開いた。
「祐希君起きたんだ。おはよう」
「んえ?」
俺はついそんな声を上げてしまう。なぜか海凪が俺の部屋に入ってきたのだ。
そこで俺は昨日のことを完全に思い出した。
昨日、俺から泊まることを提案して色々あって海凪と一緒に寝ることになったんだった…
「んえ。ってどしたの?」
海凪は変な声を上げた俺を心配し小首を傾げつつ近づいてきた。
俺は咄嗟に笑みを作り「なんでもない」と言った。海凪は小首を傾げていたが、スルーすることにしてくれた。
「とりあえず、ご飯作ったから一緒に食べよ?」
なるほど、朝食か。それはいい。
朝食ということまではいいのだが、なぜか知らないが焦げた匂いがここまで届いている。
焦げた匂いなのだが、少し焦げただけなのか。それとも大変なことになっているのか。
俺はつい不安になってしまった。
「なあ海凪、お前料理ってしたことある?」
「え?多少はあるんだけど…」
「そっか。確か一人暮らしではなかったよね?」
「うん」
多分だが、海凪家は親が料理をしているのだろう。
多少と言っていたので、海凪は基本的には料理はしないらしい。
それを確認した俺は更に不安になる。
「とりあえず。行くか」
俺は溜息をつきつつ階段を下りる。
そして、リビングに行くと。なんと黒い塊が皿に乗っていたのだった。
「ちょっとまて海凪。これはなんだ?」
「ふえ?オムライスだけど…」
この黒いのがオムライス?ただの炭じゃないのかこれ。
予想より酷いな。これ、俺今日命日かな…
「海凪。わかった」
「え?何が分かったの?」
海凪は小首を傾げる。
俺はそんな海凪の肩に手を置きつつ、切実に伝える。
「お前もう料理するな」
「えぇ!?」
俺の言葉の意味を理解したのかしていないのかわからないが、海凪は驚愕した。
でもしょうがないじゃないか。これ下手すれば命が燃え尽きてしまう。その前に火種を鎮火するべきだろう。
海凪には可哀そうだが、背に腹は代えられない。
「とりあえず、あれ処理した後洗い物しような…」
と、俺はシンクの中にある大量の食器を見ながら言う。
これ、どうやったらこの量の洗い物が出来るんだ?
「わ、わかった…?」
海凪には今後。一切包丁を触らないか、料理を学んでもらうことにしよう。
うん、食べなくても見ればわかる。これはやばい。
「はあ、食べるか」
俺は椅子に座り、真っ黒なオムライスもどきをジッと見つめ、溜息をつく。
いや作ってもらっておいて失礼とかさ。思う人いるかもしれないけどさ。
出されたものが真っ黒な物でしかも謎のオーラ放っててこれがオムライスだぞ?溜息1つくらいつきたくなるよ。
と、思いつつも食材を無駄にするのは好きではないため。一応食べることにする。
ちなみに、命に関わりそうな味であればすぐに捨てます。食えない物は食うべきではない。
「人が折角作ってあげたのに、溜息ばっかだなぁ」
俺の目の前に座った海凪が不満げに俺をジッと睨む。
「ごめんて、それじゃあ。いただきます」
俺は軽く謝りつつ手を合わせる。
正直に言おう。食うべきじゃなかった。
最初の一口。緊張と不安により口元に運ぼうとする手をつい止めてしまう。
しかしこのままだと折角作ってもらえたのに勿体ないことをしてしまうので、観念して勢いよく頬張る。
「ムグッ!?」
口に一口分含んだ瞬間。変な声を上げて倒れてしまった。
それからの記憶はない。気が付いたら夕方になっていた。
それで、あのオムライスの味なのだが。途中で意識が途切れてしまって最後までは覚えてないが、最初に甘みが。そして次に苦みが来た後に今度はしょっぱくなって辛かった。
はっきり言ってしまおう。逆に凄いよ。どうやったらここまで味が変化するんだ?
と、謎の疑問を浮かべつつ。俺は決意したのだった。
絶対に海凪に料理任せねぇ………
この小説に立ち寄っていただき。ありがとうございます。
そこで、皆様のお時間を頂戴している身として、その時間を良いものにするべく。
よろしければ。レビュー、感想、誤字報告をよろしくお願いいたします。




