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お始まり

……某日。俺はとある本を買う為。街を歩いていた…


そして、それが俺の人生で不運であり、幸運なことの始まりだった…


「ん…?」


俺は、歩みをやめ、とある場所を眺めていた。


そこでは…


「やめてください!」


「いいじゃ〜ん遊ぼーぜ〜?」


と、一人の少女が男数人に絡まれていた


(……あー、めんどいの見ちまったな)


俺は面倒くさいことが嫌いな為。今すぐにでも立ち去ろうとした……


……のだが


絡まれていた少女と目が合ってしまった


その目には涙が浮かんでおり、一瞬だったが俺を動かすには十分だった


(はぁ…お人好しだよなぁ。めんどいって分かってるのに)


溜息をつきつつ、徐々に歩み寄る


「すいません。何してるんですか?」


「あぁん?」


男の一人に後ろから問う。

少女は驚いている。


「何だ少年?お前には関係ないことだ」


と、返されたので、ムッとした顔を作った


「関係ありますよ。俺の連れですし」


(ああ、ごめん。後でいくらでも殴っていいから付き合って)


心の中で謝罪しつつ演技を続ける


「もしかしてこのお嬢ちゃんの彼氏か?」


「流石にないだろ〜」


などと男達が笑い合っているので俺は男の間を通り過ぎ、少女のもとへ行き


「こいつの彼氏ですが。なにか?」


と、表情1つ変えずに。少女の頭にポンッと手を置いて言う


「ッチ。彼氏持ちかよ」


「つまんねーの」


男たちは彼氏持ちという事実(うそ)を聞いた瞬間。そのようなことを言い、つまんなそうに去っていった


「……ふぅ」


俺は男達が完全に見えなくなった瞬間に溜息をつく


「あ、あの…」


俺の手の下から声が聞こえる


「ああ、大丈夫?」


俺はなんとなく撫でつつ少女に問う


「ふぇっ?あ…だ、大丈夫です」


少女は何故か頬を赤らめる


「それならよかった。んじゃな」


俺は1回ポンッと頭を軽く叩きその場を去る


「あ!ちょ、ちょっとまって!!」


と、少女の留めようとする声が聞こえるが、すぐにでも帰りたかったため聞こえないふりをして帰ることにした


あ、途中で本は買いました




「……行っちゃった」


私を救ってくれた人が行ってしまい、1人取り残された私は先程撫でられた頭に手を触れさせる


……もう一度、会えたらいいな

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