作戦会議...1-4
バラバラな時間で投稿してしまいすいません。
ファルサが会議を終わらせて周りに向かって指示すると扉に向かう者や窓から飛び出していく者など様々だった。
一通り落ち着いた時に部屋に残っていたのは、ファルサ、ソーマ、アブの3人だけになった。
「...よし。ここにいるのは3人だけだな。それでは、我々はこのままアデル・リシュタインの魔道具店に乗り込むぞ」
それを確認したファルサは、気合いを入れる為に2人に声をかけた。
しかし、その出鼻を挫くようにソーマがファルサに声をかけた。
「あの...気持ちを高ぶらせる為にやっていることはわかっているのですが...。その...戦闘になった時の準備をしなくてもいいのですか?」
「...今の我々がとれる手段は、話し合いしかない。ソーマが奴との戦闘で魔道具の扱いがそこらの者達よりも一枚も二枚も上だと分かった。だが、奴はまだ何かを隠しているようだった...。そこに、戦闘態勢をとってしまうとアデル・リシュタインが逃げてしまう可能性がある。ならば、こちらが服装からも話し合いに来たと伝える方が賢明だろうな」
そう言うファルサは、悔しそうな表情をしながら淡々と答えた。
「そう...ですね。わかりました......」
ソーマも返事を返すが口調からは何かを考えているようだった。
「変な気は起こすなよ?」
「わかっています......」
その様子を見たファルサは注意したが、あまり効果は無かったようだ。
「...まぁいいか、行くぞ」
3人はその言葉を合図にアデルの店に向かうのだった。