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第13話 女子更衣室が使える

あんなに暑かった夏も過ぎ、早くも10月である。


普通の中学なら、高校受験で忙しい時期であるが、中高一貫教育のこの学校では普通の学校生活が行われている。


9月から、一般クラスに女子として加わったほのかも仲良しの女子が数人できて、休み時間や学校帰りはごく普通に女の子同士の会話をするようになっていた。


そんな10月のある日、仲良しの女子の一人、瞳が提案する。

学校帰り、仲良しグループになったほのか、瞳、奈緒、琴の4人でコーヒー店でおしゃべりしていた時だった。


「ほのかって、体育の時って、いつもMTF専用の更衣室まで着替えに行ってるでしょ?

前は、女性の体じゃなかったからしょうがなかったけど、もうどう見ても女の子の体だから、普通に女子更衣室で着替えてもいいんじゃない?」


「そう言ってくれるのはうれしいけど、でも・・・

私、まだ性転換手術してないから…

ついてるんだよ。」


近くに他の客はいなかったがほのかは声を潜めて答える。


「でも、あの、タマは夏休みに取っちゃったって言ってたよね。もう機能はないんでしょ?」

瞳は女子中学生が話すとは思えないような言葉を発した。


奈緒は興味津々で質問する。


「おチンチンはついてるんだよね。

普通の男の子とどう違うの?」


「ホルモン治療でおチンチンは勃起しない。

タマがないから精子は出ない。おチンチンは退化してちっちゃくなって、

股間は

モッコリしないの。」


「ひゃー、すごくリアルな話だー。

つまり、ついてるけど、ほとんど目立たないってことね。」琴が話しをまとめた。


「わかった。ほのか、

私に任せて、体育の時間に一緒に着替える女子全員に聴いてみる。」


そして、後日、偶然にも体育の授業が自習となったときにほのかと体育の授業が一緒になる女子全員が空き教室で、ほのかを女子更衣室で着替えさせていいか話し合いうことになった。

議論は賛成派の瞳と、反対まではいかないものの保留しようとするグループのリーダー、秋穂の対決という形になっていった。


双方の支持者はほぼ同数で結論は出そうもなかった。


瞳が


「ほのかってどうみても女の子だよ。

もういいじゃない。」


と言えば、


「でも、ついてるんだよ。

やっぱり、気になるよ。

性転換手術が終わるまで、ちょっとね。」


と反論する。


議論がペンディングになりかけた時、

それまで黙っていた 、ほのかが立ち上がった。


「みなさん!

私は無理して女子更衣室を使おうとは思いません。

でも、瞳たちの気持ちが嬉しいのも事実です。


そこで、私から提案です。


幸いにしてここは遮光カーテンがある教室です。カーテンを閉めてください。


私、ここで脱ぎます。

女子更衣室で着替えていい人間かどうか、

それをみて、みんなで判断してください。

それでダメなら納得がいきます。」


そう言うと、ほのかは服を脱ぎ始めた。


慌てたのは瞳と秋穂だ。


「ほのか、何もそこまですることないよ。」


「ほのかさん、脱いだって私たちの意見変わらないよ!」


他の女子生徒たちは、懸命にカーテンを閉める。


さすがに、教師や男子生徒に見られてはまずいとみんな考えた。


ほのかは、あっという間にブラジャーとショーツだけになった。


女子生徒全員が目を丸くする。


スタイルがいいのだ。


ホルモンを始めて半年しかたってないのでグラマーというわけでもないのだが、スレンダーな体にはめりはりがあった。

2年と半年の間、コルセットなどをして努力した成果だった。


女子生徒全員が股間に目を向けたが、目立つものはなかった。

よくみればかすかにペニスらしきものの輪郭が見えるような感じだった。


そして、ほのかはブラジャーも外す。

Bカップの小ぶりだが綺麗な形の乳房が露わになる。

女子生徒たちは、完全に固まってしまう。


「うそ〜」

「キレイ!」

「かわいいっ!」


女子生徒たちは次々とつぶやきを始めた。


どう見ても女性としての完成度が高いことを認めざるを得なかった。


ほのかはショーツまで脱ごうとした。


女子生徒たちは

「ゴクッ」と唾を飲み込む。


その時だった。


何と反対派の秋穂がほのかに抱きつく。


秋穂は泣いてた。


「もうやめて!

まるで私が、ほのかさんをいじめてるみたいじゃない。

もう、こうなったら、私もほのかさんにおっぱい見せる。」


そう言うと秋穂はものすごい勢いで脱ぎ出し、あっという間に上半身裸になり、

ほのかより小さいAカップの胸を露わにした。

そしてもう一度ほのかに抱きつき、

「ごめん!」

と大声で謝った。


その後は、もう大変だった。女子生徒全員が上半身裸になり、ほのかにおっぱいを見せにきた。

そして、みんながほのかのおっぱいを触って、感触を確かめ、その後ほのかに胸を触らせた。

全員、ホルモンで膨らんだ胸を近くで見て触りたくなったのである。

見返りに自分の胸も見せ、触らせるという行為も厭わなかった。


結局、全員ほのかと上半身を見せ合いっこしてしまい、恥ずかしくなくなった結果、

ほのかの女子更衣室使用は認められることとなった。



次回、

最終回です。








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