プロローグ
初めまして。暇つぶしがてら気の向くままに書いていきたいと思います。
よろしくおねぎゃーします
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
暗闇の中に男の息切れと、水の激しくハネる音が響き渡る。
「ハァ、ハァ、クソッ、なんでっ!」
かれこれ30分以上は走り続けているだろう。それでも自分を追ってくる影からは逃げることが出来ない。
計画は完璧だった、そして計画通りに実行したしヘマも打ってない。
あとは、この下水道を抜けて地上に出れば今まで通りの生活が待っているはずだった。
「クソッ!どこでバレたんだ!完璧だったはずだ!一体どこで――」
「終わりです」
その時、前方から声がした。暗闇だから姿形はハッキリと見えない。だが、声から初老の男性であることが推測される。
だが、何故この場所を知っているのか男には甚だ疑問であった。自分を追ってきている人物なら分かる。しかし、目の前にいる人物は何故自分よりも先回りしてこの場で待っていることが出来たのか。
「何でこの場所を知っている」
「それは僕が指示したからだよ」
ついに追いつかれてしまったのだろう。すぐ後ろから青年ぐらいの声がした。
「君がこの道を逃走経路に使うのは分かってたからね。事前に待機してもらってた」
「お前らは俺の計画をどこからどこまで知っていたんだ?」
男は諦めたのか自らの疑問を後ろの人物にぶつける。
「君の名前しか知らないさ」
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