プロローグ
初めまして!夏川こうたと申します!
先ずは、このページにたどり着いて下さいましてありがとうございます!
この作品についてですが、
主に冒険パート、バトルパートの2構成で書いていくつもりです。
バトルについては、主人公が錬金術師として、様々なアイテムを駆使して相手を倒していくという、
王道とは違った戦略バトルに仕上げたいと思っています!
一人でも多くの皆様に楽しんでいただけるように頑張りますので、
どうぞよろしくお願いします!
千年に一度復活するという魔王。
その魔王が今まさに復活しようとしているのにも関わらず、街の広場はお祭り騒ぎだ。
なぜなら俺の営むアルケミストショップがあるこの街、マールで今代の勇者が出たという。
ここマールは、この世界の中でも比較的に大きい街で、店を営んでいても知らない顔の方がほとんどだから、俺もその勇者とやらを一目見るために広場にやってきている。
(すごい人だな…街の外からも人が来てるんじゃないか?)
そんな事を思っていると、ふいに後ろから聞き慣れた煩い声が聞こえてきた。
「エルー!ねぇ、エルってば!えーるー!!!!」
声のする方へ振り返ると、いつも通りに水色の長い髪を一つにまとめて肩の前へ垂らし、透き通るような白い肌の女の子が少し不機嫌そうに、両手を腰にまわし偉そうに立っている。
「なんだよリズ」と愛想なく俺は返答する。
「なんだよ…じゃないでしょ!おーみーせー!なんでお店ほっぽりだしてこんな所でさぼってるのよ!わたしが頼んでたポーションは?ねぇ!」
「がみがみ怒るなよ…千年に一度女神に選定され、これから魔王を倒し世界を救う勇者がここに来るんだぞ?!リズは興味ないのかよ。あぁ、それに頼まれてたポーションなら持ってきてる、ほら。」
途端にリズの表情がほころぶ。
「やったー!ありがとうエル!」
そう言いながら勇者の事にふれもせず、大事そうにそのポーションの入った小瓶を両手で抱える姿は不覚にも可愛いかった。
そんなやり取りをしているうちに、広場からは歓声が上がっていた。
ご愛読ありがとうございます!!
頑張って更新していきますので、
続きをひそかにでもいいので待って頂けたら嬉しいです!