神の力
この世界には二つの世界が存在する。
一つ目は神の住む天界。
二つ目は人間の住む下界。
下界の人間は、天界の存在を知らない。
そして、すべての人間がいつもどうの日常を過ごしている時に、天界ではある話し合いが行われていた。
それは増えすぎ自然や人間以外の生き物を平気で殺す、醜く汚い人間を滅ぼすか滅ぼさないかという話し合いだった。
神の王の妃ヘラは
「人間の星を一度無に返すべきだ」
と言った。
神の王ゼウスはそれに対して
「人間も長い時間を掛けてここまで進化してきた、ただ滅ぼすのはあまりにも可哀想だ、だから少しチャンスを与えよう」
下界……
「おはよー!」
朝から元気な声でうるさいのは友達の小山陸。
俺佐藤哲平はいつも道理に
「おーっす」
と軽く返す。
俺達は田舎の平凡な高校に通うどこにでもいる普通高校生。
俺は、なんに対してもあまり熱い感情をもてないが、やれといわれれば人並みにはできる。
ただ人並み以上な事といわれれば俺は友達に恵まれている。
沢山の友達といつも道理一日を終える。
俺はそう思っていた。
三時間目
いきなり俺たちの窓から見える海に巨大な化け物が現れた!
クラスのみんなは、パニック状態。
教師ですら現状を把握できていないようだ。
みんなが戸惑っている中、その化け物は話し始めた。
「我が名はポセイドン。」
「貴様ら醜き人間共を滅ぼすべく、ヘラ様より使命を賜った。」
「こいつ何を言っているんだ…?」
そんな疑問が俺達の頭によぎった。
だが、俺達の頭が追いつかない速さでポセイドンは話を進める。
「だが。貴様らの国は非常に運がいい。」
「ゼウス様のお計らいによって貴様ら人間にチャンスが与えられた!」
「それは、この国日本の中で十二人にだけ、神の力を少しだけ与える事だ!」
「今から数えて約一年だ。」
「一年だけ時間を与える、その間に我々を倒してみろ。」
「我々を倒すことが出来たら、この世界は滅びを免れる。」
「いいか、我々を倒せるのは神の力を与えられたら者だけだ。」
「そして、一月に一度、刺客を送る。」
「我と戦うことができるのは、一年後のこの日だ。」
「貴様ら人間は果たして何ヶ月生き延びれるかな?」
「ハッハッハッハ」
そう言うとポセイドンは海の中に消えていった。
ポセイドンが消えた後俺は酷い頭痛に襲われ気を失った…
目が覚めると俺は自宅のベットにいた。
「なんだ?」
俺は体に酷い違和感を感じた。
何かが体の底から突き上げてくるような…
俺は深いため息をついた。
「はぁ」
そしたら!
なんと、周りの布団やらな何やら全ての物が吹き飛んだ!
「えっ!?嘘だろ??…」
しばらく考えた…
どうやら俺は十二人の人間に選ばれてしまったようだ。
普通だったら驚きパニックになるのかもしれない。
だが俺は、自分でも不思議な位落ち着いていた。
取り合えず明日みんなに話を聞いてもらおう。
俺はまた、眠りについた。
だが次の日
学校に行ったらそこには無残に破壊された学校の姿だった。
人の腕や頭が無造作に転がっている。
俺は酷い吐き気に襲われた
「うっぇぇ」
涙と嘔吐が止まらなかった。
数分して吐き気が収まり。
俺は恐る恐る陸の家に向かってみた。
ピンポーン
「はい」
「哲平!!」
そこにはいつもの陸がいた。
俺は心の底からホッとした。
「取りあえず入れよ」
俺は陸の家にあがった、そこはいつもと変わらない陸の部屋だった
「どうしたんだ?」
「いや、学校に行ってきたんだそしたら……」
「……単刀直入に言う。」
「学校の奴らは俺とお前以外全員死んだ」
「は…?」
何を言っているのか俺は理解出来なかった。
いや、理解しようとしなかった。
俺は声を張り上げて陸に怒鳴りつける
「何言ってんだよ悟は?」
「お前の彼女のサユキは!?」
「みんな、死んだよ…」
「なんだよ…なんだよそれ!!」
「ふざけんな!」
陸に当たっても何にもならない。
そんなことはわかってるでもこの怒りの矛先を誰に向ければいいのかわからなくなっていて陸に当たった。
そして、一番恨むべき相手を見つけた…
「ポセイドン……」
「絶対に俺が殺してやる!!!」
「おい、ポセイドンの話聞いてたのか?」
陸はまるで自分が八つ当たりされる事が分かっていたかのように、落ち着いて質問してくる。
「ポセイドンを倒せるのは神の力を与えられたら奴だけなんだぞ。」
「あぁ、どうやら俺はその奴に選ばれたみたいなんだ。」
「は?」
「な、なにいってんだよ。」
「嘘だろ?」
「…………ふぅぅ」
また、辺りの物が吹き飛ぶ。
「うぉぉぉぉ???」
「な、なんだよこれ!」
「お前今なにした!?」
「これが神の力みたいだ。」
「ため息程度であの凄さだぜ?」
陸は、俺が化け物じみた力を手に入れも、もし本当の化け物になっても友達でいられる自信があったから包み隠さず正直に事実を告げた。
そしたら。
「な、なかまがいた……」
「うっ」
陸の頬からポタポタと涙がこぼれ落ちる。
「ど、どうしたんだよ!?」
「なに泣いてるんだよ!」
「いや、嬉しくてよ。」
「実は俺もその力持ってんだ」
「……は?」