prologue
俺たちは"神の加護なき異教徒"
悪魔に道徳心を売り渡しちまった俺たちにとって、神は死んだも同然なのさ
だから
仲間の命は俺たちで拾うしかねぇのさ
あれーー
ここは何処なんだろう?
熱い……
空気も……
体も熱い……
あたしは……
あぁーー
失敗しだんだ。
失敗してここにいるんだ。
失敗したからここにいるんだ。
失敗して、未来に帰れなくなって、何もかも忘れたくて、あたしにやれることっていったらこれしかなくてーー
この地獄にーー
あたしがいた、変えるべき未来とーー
大差ない地獄に来たんだっけ。
それでーー
やれることーー
それぐらいしか取り柄のない、やれることをやり続けているうちにーー
やれることに飲み込まれちゃった。
あぁーー
熱いのは撃たれたからだね。
あははーー
意識したら痛くなってきた。
瞼もおもいなぁ。
なんか揺れてる……
空気が揺れてる……
刺すような光……
重い……
痛い……
もう閉じていいかなぁ……
瞼を閉じて、終わりにするんだ……
そう、終わり。
失敗して、失敗から逃げて、失敗に追われて、失敗に傷つくーー
もう疲れちゃった。
ごめんね父さん……
ごめんねオカリンおじさん……
こんな……
人生……
無意味……