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俺と彼女達の下半身事情-魔物娘と過ごす日々-  作者: 黒箱ハイフン
第二部 二話 『我家と交流……えぇ、我家と』
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079 『無垢な少女を穢して』

「ひゃうっ、うぅん……!」


 少女の甘い声が響く。痛みを堪えるような、けれど快楽に打ち震えるような声音だ。


「ああっ、主さまのが、うちの身体に……」


 その言葉通り、それは俺によって引き起こされたこと。俺の動きによって、目の前の少女、霜の嬌声は響き渡っているのだから。


「っつ、あっ、主さまに、うちの身体、書き換えられてしまってる。うちのこと、主さまの所有物って、マーキングされてるっ!」


 うつ伏せになり、悶えながら恍惚とした表情を浮かべる霜。


 俺は、そんな彼女を組み敷き、その幼く白い素肌を蹂躙する。躊躇いながらも、けれどそれが彼女の望みだと分かっているからこそ、無垢な少女を穢していく。


「ああぁあああああんっ!」



 そして、一際大きな嬌声が部屋に響き、――俺と霜の情事が終わりを迎えた。



「うむ、なんというか、絵面だけ見ると、幼女趣味の変態が幼子と睦みあっとるようじゃったの!」


「誰が原因でこんなことになってると……!」


 楽しそうに言い放つ空亡に怒りを向ける。そう、全ては、この腹黒幼女が元凶なのだ。


 一体どうやって文句を言ってやろうか、と思った矢先。


「はいなのです、空亡さまのおかげなのです!」


 なんて、喜びに溢れた声が響けば、完全に毒気を抜かれてしまう。


 無邪気に笑い空亡に感謝している霜を見れば、そこに水を差すのは野暮に思えてしまう。


「はぁ、まぁ、いいか。それより、ほんとによかったのか、あんなことして?」


「勿論です! うち、この背中にいただいたもの、一生の宝物にします!」


 嬉しそうに霜は着戻したばかりの、和装をはだけその背中を見せ付ける。もとは白く染み一つ無かったはずのそこに、今は場違いな異物が一つ書き込まれていた。


『霜神彰』


 と、まるでノートや筆箱に書くように、俺の名前が書き込まれているのだ。


 幼い少女の真っ白いその背中の真ん中に、刺青のように黒く刻み込まれた名前。もはや誤解とかそういうレベルではなく、国家機関に見つかったら一発でアウトなものである。


 しかも、俺の名前な上に、書いたのも俺自身だから筆跡鑑定含めて完全に有罪だ。


「ふふふっ、今日ホントに素敵な日です! 人の姿を取れるようになった上に、主さまから所有物としての証をいただけたんですから!」


 俺の気も知らず、背中に名前を刻まれた霜は上機嫌で背中を見せたまま、嬉しそうにうねうねと床から生えた身体で動き回る。けれど、その動きに合わせて、はだけた服の間から、幼いとはいえ色々見えてはいけないものが見えて、目に毒だ。


「当人が喜んでおるのだからよいじゃろう。まぁ我も『キズモノにされればよかろう?』と言った結果がこうなるとは、流石に予想外ではあったがの」


 つまるところは、そういうことだ。


 霜が風呂場に乱入してきた一番の原因は空亡に唆されたからで、けれど、その言葉の意味を理解していなかった霜は自分の身体に所有物としての証、俺の名前を刻み付けて欲しいと言ったわけだ。


「もう少し、よく考えて発言とか行動してくれよ……」


 結局、望む霜に押し切られ、風呂を出て食事を済ませた後、空亡謹製の闇から作った消えないインクによって、霜の背中に俺の名前を書き込んだのである。


 背中に書くために幼い霜を組み敷いた体勢な上、しかも彼女がくすぐったがって艶かしい声を上げる為、どう見てもいかがわしいことをしている絵面になっていたのだけれど。


「ふふん、何を言うか。我はいつも考えて行動しているぞ! どうやれば、面白おかしいことになるのか、それだけを第一に考えてな!」


 ……愉快犯に何を言っても無駄だった。そういえば、こいつはそういうやつである。残念仕様になったとはいえ、碌でもないことしかしないのだから、まともな思慮深さなど求めるだけ無茶な話だった。


「ふふっ、これで、名実共に、主さまの所有物、なのです!」


 いろんな意味で疲れながらも、そんな風に喜ぶ霜の様子に、悪くない気分になる俺だった。……勿論、空亡への制裁は後で何か考えるけれども。



日曜の定期更新です。


まぁなんというか、サービス回っぽいもの?

とりあえず、某幼女は結局ろくでもない。


というか、なかなかこういう描写というのは難しいものです。

現在別で書いてる触手なものでも描写を書こうとしているのですが、なかなか臨場感と艶かしさというものが出せないという。



そんなわけで、今回も読んでいただきありがとうございました。

次回も来週日曜に更新するつもりですので、どうかよろしくお願いいたします。



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