表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と彼女達の下半身事情-魔物娘と過ごす日々-  作者: 黒箱ハイフン
第二部 一話 『幼馴染がやってくる……そう、幼馴染が』
72/152

072 『慢心』

「先手必勝、――これで決めるっ!」


 試合が始まるや、一瞬で距離を詰め、空亡の首元に手刀を叩き込むみーくん。


 が、そんなものがとおるはずも無い。


「ふむ、甘いのぅ」


 なんて言いつつ、空亡はみーくんの手を掴んで、否、摘んでいた。


 人差し指と親指で、加減されていたとはいえ、相当な速さと威力が乗っていたであろうそれを、二本の指で摘んでいるのだ。


「なっ!?」


 流石に、それにはみーくんも驚いたようだ。


 そして、その驚愕のままに、彼女は後ろに一気に跳び下がる。特に捕まえる気も無かったのだろう、空亡のほうも、あっさりとみーくんの手を解放したらしい。


「お前、なんなんだ?」


 ここにきて、ようやくみーくんのほうも空亡が見た目通りの存在でないと気づいたようだ。先ほどまでの不本意そうな感情は消え、代わりに戸惑いと疑問が口をついたらしい。


「ふむ、そうさな。この通り、見た目は幼女であるが、中身はまた違うということであるよ。故に、躊躇いや遠慮などはいらぬ、お主の全力を持って我を愉しませてくれよのぅ?」


 両手を開き無防備に、けれどそんな自らの隙すらも面白そうに空亡は宣言する。


「ははっ、オレの目は飛んだ節穴だったようだな! それでも、何が相手だとしても、彰は絶対に渡さない、望みどおりオレの全てで挑んでやるぞ……!」


 空亡の挑発にみーくんは気力充分、侮りは一切無く、寧ろ強者に挑むのが楽しいとでもいうような、嬉々とした調子で空亡へと向かっていく。


 そんな二人の熱くなっていく戦いを見て観客である俺達三人思うのは――


「……あいつ、完全に慢心してるな」


「ですねぇ、私達のときにも色々余裕を出しすぎた結果、ああなったわけですし」


「あいつだけが頼りなんだから、絶対勝ってもらわないといけないのに……!」


 冷静な依織も、叫ぶレイアも、そして勿論俺自身も、結局は空亡への呆れである。


「敵だったときはありがたかったが、いざ味方になるとあの癖はどうしようもないな」


「緩い性格にもかかわってるとは思うのですが、時と場所ぐらいは考えて欲しいですね」


「まったく、あの変な自信は一体何処からわいてくるっていうのかしら。あんなに余裕をだして、もし負けたらただじゃおかないんだから」


 ……いや、レイアよ、それはお前自身への盛大なブーメランだからな?


 そして、俺達がそうこう話しているうちにも、戦いは更に加熱していく――、


なんとか更新。

……ですが、忙しすぎて分量もないし、内容もほとんど精査してないという。

載せないよりはマシ、程度の内容で本当に申し訳ありません。orz


明日か明後日、少なくとも31日には休みですし更新して、年内には一話完結させますので、どうかご容赦ください。


それでは、今回もお読みくださりありがとうございました。

次回もどうかよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ