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俺と彼女達の下半身事情-魔物娘と過ごす日々-  作者: 黒箱ハイフン
第二部 五話 『世界を喰らう蛇……えっ、なんでこんな展開に』
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138 『現われる元凶』

「これまでなんですが私とレイアさんは、簡単にいえば魔族の武道大会みたいなものに出ていたんです」


「あー、確かに、なんか勝ったとか電話とか来てたよな」


 具体的な内容は分からなかったが、そんな連絡は来ていたので、ある程度は想像していたし、そこまでは問題ない。だが、それがどうしてこんな状況に繋がるというのか。


「それで、私達は決勝まで勝ち上がっていったのですが、そこで戦ったのが、なんというか、とても奇妙な――いいえ、不穏な相手だったんです」


「……不穏な相手?」


「えぇ、今思ってみれば、もっと戦う前から気付くべきでした。大会を管理していた埒外の存在、まぁ空亡さんみたいな方の認識や防御結界すらも超えて、私達の前にミーティアさん達を医務室送りにした、という時点で明らかにおかしい相手だったんですから……」


「空亡みたいなやつを出し抜くって、相当じゃないのか。というか、その大会、みーくんも出てたのかよ」


 駄邪神ではあれど、今回の件みたいになんだかんだでその能力に関してだけは、折り紙つきな空亡。それと同等のような存在を出し抜けるというのは、つまりその相手も空亡クラスっていうことじゃないのか……?


あと、関係ないがその大会、一体どういう集まりなのか気になるところである。


「えぇ、確かに、そうですね。こうして考えてみれば、その通りです。ただ、そのときには、私もレイアさんもどうやって戦うか、ということばかりに気をとられていた上に、最悪でも『負けるだけ』と思っていましたから……」


負けるだけじゃなかった――つまり、レイアがああなった原因が、そこにあるということなのだろう。


「私達と戦った相手、ルキとフリルと名乗った二人は、当初は攻撃を避けたり防御するばかりでほとんどあちらからはなにもしてこなかったんです。ですが、レイアさんと戦っていたルキが、いきなりレイアさんを磔にしたかと思うと訳の分からない力を注ぎだして……」



「いやぁ、訳の分からない力、なんて言われるのは心外だなぁ?」



「んなっ!?」


 その声を発したのは黒いスーツ姿の、ぱっと見では少年のようにも見える男装の少女。


 あの大蛇――変質したレイアから逃げた先にあった小さな島、そこには俺たち以外に誰もいなかったはずなのに、瞬きをした間にいきなり彼女はこの場に現われていた。


「やぁ始めまして、先ほど紹介にあがったルキさ。うん、どうかよろしく!」


 なんて、俺の驚きなんて気にせず少女はにこやかに名乗り、挨拶をする。それは、依織から聞いたレイアがおかしくなった元凶の名だ。


「お前がレイアを……!」


「おっと、折角説明しにきてあげたんだから、まずは落ち着いて聞いてほしいね。ほら、落ち着いて落ち着いて」


「説明だと? なんのつもりで、そんな……!」


「何のつもりって、ただの暇つぶしだけど? けど、君たちは聞いておくべきじゃないのかな? あの娘を助けたいんだろう?」


「それは……」


「彰さん、お気持ちは分かりますが、ここは抑えてください……」


 悔しいが、その通りだ。どの顔でそんなことを言うのか、と文句をつけてやりたい。だが、分からないことの多すぎる現状では、元凶であるルキ本人から話を聞くのは一番ではある。掴みかかり、問い詰めたい気持ちをぐっとこらえ、ルキの言葉を待つ。


 その姿に満足したのか、ルキは満足げに頷くと、楽しそうに語り始める。



……はい、すいません。

色々忙しすぎて、二週間どころか三週間遅れです。

本来なら、週一更新なのに、本当に申し訳ない。orz


そして内容ですが、話が変わったことから分かるとおり、第二部クライマックスです。

どうにかしてヒロイン攻略です。……意味が違う気もしますが。



それでは、今回も読んでいただきありがとうございます。

……ホント、毎度ながら遅くて申し訳ないです。


次回こそ、火曜に更新する予定ですが、どうかよろしくお願いします。


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