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俺と彼女達の下半身事情-魔物娘と過ごす日々-  作者: 黒箱ハイフン
第二部 三話 『魔族令嬢の舞闘会……つまり、あたしが主役よ』
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109 『準決勝』


「それじゃ、負けるんじゃないわよ?」


「ふん、それはこっちのセリフですわ。わたくし達と引き分けたのですから、程度の低い結果なんて許しませんわよ」


「あぁそうだ。オレとしても、あんな決着じゃ満足できないからな。決勝で、こんどこそ決着をつけるぞ。だから、負けるんじゃないぞ、レイア」


「ふん、上等よ。次はしっかり叩きのめしてあげるわ!」


 あたしの言葉に意気揚々と答えるメイディとミーティア。


 そんな二人とは反対方向――、右側の方の決闘場へとあたしと依織は進んでいく。


 そう、あたし達もミーティア達も、あの後の一戦をしっかりと勝ち抜き、三勝一分けで同率三位、ギリギリではあったけれど無事に決勝トーナメントへと進むことが出来たのだ。


 しかも、次にあの二人と当るのは決勝というのだから、おあつらえ向きな組み合わせだわ。まさしく、決勝で白黒付けろということね。


「それにしても、準決勝ですか。ここまでくると、なかなか思うものがありますねぇ」


「何言ってるのよ、まだ準決勝、決勝じゃないわ。さっさと勝って、次に備えるわよ。あたし達が狙うのは、優勝だけなんだから!」


 覇気のない依織の手を引いて、意気揚々と進んでいく。体調も万全、負けるなんてことは無い。そうして、辿り着いたのは前回とほぼ同じように見える広い決闘場の異空間。


「ぱっと見は、あんまりかわらないのよね」


 けれど、あたしのあの一件を経て、見た目は同じでもその耐久や安全性をより強固に――ジェーンだけでなくママの協力までも受けて、この決勝トーナメントのために生み出されたものらしい。あの自爆術式をぶっぱなしても、びくともしない――はず、というのはジェーン談だ。


 ……できれば、アレはもう使わないで、とも言われたけど。


「大丈夫なのかしら、ほんとに……?」


「ほら、なに呆けてるんですか。もう相手も来てるんですし、しゃきっとしてください」


「ん、そうね。他所事なんて考えてたら相手にも失礼だったわね。そもそも、ここまで残った相手、相手にとって不足は無いわ……!」


 私達の前に佇むのは、漆黒の鎧に身を包みその手に頭を抱える首無し騎士[デュラハン]と、短い真紅の髪に同じく大きな翼を翻す竜人[ドラゴニュート]の少女の二人組。


 種族としても高位の魔族。おまけに、あたし達とは違い四戦四勝と、戦績の上では書く上の相手だ。こうして相対するだけで、その実力は確かなものだとすぐに分かる。


「それじゃ、サポートは任せたわよ、依織」


「勿論、レイアさんの出番がなくなるぐらい、働いてあげますよ」


 隣の依織[あいぼう]に声をかける。


 そして、ジェーンの声が響き渡り、あたし達の戦いが幕を開ける。


 決勝でメイディとミーティアと再び合間見えることを夢想して――それが、適わないなんてことを予想することもないままに。


そんなわけで、更新です。

……もはや火曜がデフォになりかけてますね、すみません。orz


さらっと流す準決勝です。

なんだかんだで引き分けで勝ち上がってた四人です。

そろそろ、書きたいシーンが、ようやく書ける、……はず。



それでは、今回も読んでいただきありがとうございました。

次回も来週の月曜か火曜に更新予定なのでどうかよろしくお願いいたします。

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