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俺と彼女達の下半身事情-魔物娘と過ごす日々-  作者: 黒箱ハイフン
第二部 三話 『魔族令嬢の舞闘会……つまり、あたしが主役よ』
103/152

103 『類似点』

「ようやくきましたわね、レイアさん! わたくしと貴女の雌雄を決するときが!」


「……いや、もうあたしの勝ちで決着ついてない、それ?」


「うぐっ!? そっ、それはそれ、これはこれですの! そう、言うなれば前の戦いは小手調べ、今回こそが正真正銘、本当の決戦ですのよ!」


 なんて、馬鹿なやり取りをやるあたしとメィディ。その傍らでは――、


「ふふっ、お久しぶりです、ミーティアさん。まさか、こんなところで会うなんて、奇遇ですねぇ」


「ああ、久しぶりだな。お前達に会うのはもっと先、オレがより魅力的に、彰に相応しくなった際の予定だったんだが。あぁ、彰とオレが婚儀を結ぶときには勿論誘うから、是非きてくれよ」


「婚儀、ですと……? そんなもの、実現すると御思いなんですか? えっ、何勘違いしてるんですか、この自称幼馴染さんは?」


「ふんっ、なんとでも言うがいい。オレと彰が結ばれるのはずっと昔から決まってるんだ。お前達がこんなところにいるってことは、今もあいつは誰かを選んだってことは無いんだろうし。つまり、オレを待ってるってことだよな!」


「あー、なんですか、この鬱陶しいポジティブシンキングは……」


 なんて、依織とミーティアの言い争い?が始まっている。


 まぁいずれ彰と結ばれるのはあたしに決まってるんだから、二人とも見当ハズレなことでいがみ合うのはどうかと思うけど。



「「「「うんうん、みんな戦う意欲は充分みたいだね~!」」」」



 唐突に、声が響いた。――それも、四方向から。


 見ると、ジェーンが楽しそうに笑って空中に浮かんでいた、四人に分裂して。


「「「「それじゃあ、戦うためのフィールド造りいってみよ~!」」」」


 そんな言葉と共に、ガシャンガシャンと、音を立てて床が、壁が、天井がそれぞれ動き始めていく。


「ほんと、規格外ね」


「まぁある意味見慣れた気もしますけど、空亡さんのせいで」


 そして、その動きが終わると、あたし達がもといた部屋とは大違いな、白亜の石畳の敷き詰められた闘技場ができあがる。元は十メートル程度の広さだったが、もはや百メートルを優に越したまさに戦うための場というところだ。そして、あたしの隣には依織が佇み、そしてあたし達の数メートル向こうにはメイディとミーティアが立っている。


「……というか、一気に変化させたりできるんだから、こんな風にその場で組み替えるみたいなことしなくてよかったんじゃ」


「「「「だってそのほうが楽しいじゃん!」」」」


「……愉快犯というところも、ますますあの方と似てますね」


 もしかして、常識外の力をもつから常識がないんだろうか? うん、我ながら正しい気がする。


「ここでの怪我は、私がしっかり命に別状がない程度に軽減してあげるから、存分に全力を出していってね! それじゃ、いざ尋常に勝負開始~!」


 そんな言葉と共に、決戦の火蓋が気って落とされるのだった。


そんなこんなで今週の更新です。

さっさと戦えということですね、すみませんorz


次は、次こそは戦いますので……!


それでは、今回も読んでいただきありがとうございました。

来週更新の次回もどうかよろしくお願いいたいます。

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