第4話: 逆襲!Ω-REX
メカニア帝国が崩壊してから1年。ハムスター王国は繁栄し、都市の復興が進んでいた。
しかし、ある日、突如として空が赤黒く染まり、巨大な機械要塞が姿を現す。
「我が名はΩ-REX。貴様らハムスターどもを駆逐してやる!」
そう、Ω-REXは生きていたのだ。
彼は前回の敗北後、自らを修復し、散り散りになったメカニア残党を集結。こうして、「ネオ・メカニア帝国」が誕生したのだった。彼らはハムスター王国に対し、再び戦争を仕掛けたのだ。
タケルがリーダーのげっ歯騎士団を筆頭に、ハムスター王国は総力を上げてこれを迎え撃つ。
だが、今回は前回のようにはいかない。
「まずい……奴ら、前より強くなってるよ!」
ネオ・メカニア軍は、新兵器「メタル・プレデター」を投入した。これは、ハムスターの噛む力を無効化する特殊合金を備えていた。
次々と陥落する前線。ハムスター王国の存亡が危機に瀕する絶体絶命的状況だ。
しかし、タケルは再び立ち上がる。
「諦めてたまるか!もう一度、俺たちの力を見せてやろうぜ!!」
作戦会議を開き、ハムスター軍は新たな戦術を編み出す。
まず、「電磁ナックル」の改良版 「雷撃ナックル」 で電子機器をショートさせる。
そして、速度を極限まで高めた「音速ハムスタースーツ」でロボット軍を撹乱する。
しかし、まだネオ・メカニア軍の守りは硬い。
その時、ハムスター科学陣の声が響いた。
「やりました!とうとう例のアレが完成しました!!」
究極の秘密兵器 「ハムスター合体メカ・MAX-HAMの開発に成功したのだ。
「ついに完成したのか!」
タケルはMAX-HAM-1号機に乗り込んだ。1号機はジェット機型だ。空中からの爆撃ミサイルにより、地上のロボットたちを一掃。
副リーダーのグラウス将軍は戦車型のMAX-HAM-2号機に搭乗。高出力電磁パルスで敵のバリアを封じ込める。
だが、いかんせん敵の数が多すぎる。
「タケル、合体するぞ!」
「ああ!」
2台のハムスター・メカが合体する時、巨大なハムスターの神、「ゴッド・ハムスターZ」が降臨するのだ。
必殺のハムスター・ギガント・キャノン砲でメタル・プレデター司令塔にあるコアユニットを破壊。全てのメタル・プレデター部隊の機能を停止させることに成功した。
「おのれ、ハムスターどもめ…」
ついに、Ω-REXが自ら出陣した。
「貴様らげっ歯類に、このパワーアップしたΩ-REXを倒せるものか!」
タケルは叫ぶ。
「今日こそ、決着をつけてやる!」
タケルとΩ-REXの一騎打ちとなった。
「俺たちの真のかじる力を見ろ!!」
タケルは最終奥義 「ハムスター・バーストブレード」 を発動。
自身の体をドリルのように高速回転させ、特殊合金の前歯がΩ-REXの装甲を粉砕、貫通した。
「ば、ばかなァ……!!!」
Ω-REXは奈落の底に堕ちてゆく。
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戦いは終わり、ついに平和が訪れる。
タケルは王となり、ハムスター王国を率いることを宣言する。
「俺たちの未来は、これからだ!」
こうして、ハムスターたちは機械帝国に勝利し、新たな時代を築くのだった。