最推しへの思い
かつて、私はごく普通の一人の大人として、日々の生活に埋もれていた。目立つこともなく、変わることもなく、ただ与えられた環境に身を任せて過ごしていた。特別な出来事もなく、波風立つこともない、平穏無事な日々が続いていた。その生活は一見安定していたが、心の中には常に空虚感が漂っていた。どれだけ頑張っても、何かが足りない、心が満たされない。日々の仕事をこなし、必要最低限のことをしていたが、それらはどれも表面的であり、心から充実感を感じることはなかった。世界はまるで白黒の映画のように感じられ、色も温もりもなく、何か大切なものが欠けているような感覚にとらわれていた。
そんな日常の中で、私は自分が何を求めているのかも、何を期待しているのかも分からずに過ごしていた。目の前にある現実にただ流されるようにして生きていたが、何もかもが虚ろに感じられ、心はどこかしらで不安定だった。それでも、私はその不安に向き合うことなく、毎日をただ過ごしていた。しかし、運命のいたずらか、ある日、私は彼女、とある企業VTuberの存在に出会うこととなった。
その出会いは、何の前触れもなく、偶然という言葉さえも軽々と超えていた。ある日、私はネットの海をただ彷徨っていた。無意識にクリックした配信が、ふと目に留まった。その時、私はただの一視聴者として、何の期待もせず、ほんの少し興味本位でその配信を見始めた。しかし、たった一瞬の出会いが、私の人生の中で何かが変わるきっかけとなった。彼女の声を聞き、画面の向こうで繰り広げられる彼女の日常に引き込まれていった。気づけば、私はその配信を見守ることに夢中になっていた。
彼女の明るく、温かい声が、時に元気よく、時に優しく、まるで私の心に直接触れるかのように響いた。無感動だった私の心に新たな感情が芽生えた。それは、まるで冬の寒い日、温かい手のひらがそっと触れるような心地よさだった。彼女の声を聞くたびに、私は自分の世界が少しずつ色づいていくのを感じた。画面越しでありながらも、彼女が放つ言葉や仕草が、私の内面に深く響き、無機質に過ぎた日常に鮮やかな色を与えてくれた。それは、まるで乾いた大地に雨が降り注ぐような感覚で、私は自分が再び心を動かす力を取り戻したと感じた。
彼女が話すことは、ただのエンターテイメントを超えて、私の心に深く響いた。彼女の存在が、ただの娯楽を超え、私の日常に不可欠なものとなり、その温かさや明るさが、私の世界を彩り始めた。彼女の配信を待ち望み、彼女の言葉を何度も反芻することが日常となり、無機質だった世界に新たな色をもたらしてくれた。私は自分でも驚くほど、彼女の存在に引き寄せられ、彼女を応援する気持ちが強くなっていった。その思いは、次第に私の生活の中で確固たるものとなり、彼女の活動を支えるためにできることがあれば全力でそれをしたいという気持ちが沸き上がった。
彼女は次第に、私にとって最推しのVTuberとなり、ただの一視聴者ではなく、彼女の活動を全力で応援することが私の生活の一部となった。彼女の元には同期の仲間たちが集まり、2期生の5人、さらに3期生の5人が加わることで、彼女の活動の幅が広がり、ますます賑やかになっていった。私はその成長を見守り、彼女の成功を心から願うようになった。彼女がどんなに小さな成果を上げても、それを祝福し、彼女が成し遂げるすべてに少しでも力を貸せたらと思うようになった。その一つ一つが、私にとって大きな喜びとなり、彼女の歩みを共に支えたいという気持ちが、日々深まっていった。
彼女が所属している企業◯◯◯というVTuber事務所、そしてそのファンの中で形成された非公式のファンコミュニティ。最初はただの視聴者として彼女を見守っていた私が、次第にこのコミュニティの一員として、他のリスナーたちと交流を深めるようになった。同じ気持ちを持つ仲間たちと意見を交換し、共に彼女を応援し続けることが、私にとって非常に大きな意味を持つようになった。コミュニティの中で生まれるエネルギーと共鳴が、私たちをさらに一つにし、そのつながりを感じる度に、私は心の中で、彼女の存在がどれほど大きなものであるかを実感した。彼女を応援するために集まるその場所は、ただの娯楽の場を超え、共感や共鳴の場となり、その場から生まれるエネルギーが私たちをより深くつなげ、画面越しのつながりが現実の世界でも温かな絆となっていった。
リスナー同士の交流も、私にとってはかけがえのないものとなった。彼女達が発信する言葉や配信を通じて、リスナー同士が心を通わせる瞬間が、まるで親しい友人と過ごしているかのような温かさを感じさせてくれた。私たちは彼女達を応援するために集まり、その場所で生まれるエネルギーと共に、彼女の成長を支え続けることができた。それは、ただの楽しみを超えて、深い安心感と支えとなり、私の人生に欠かせない存在となった。
現在、彼女はまだ無名のVTuberに過ぎない。その名はまだ広く知られていないが、私は心の中で確信を持っている。彼女は必ず、世界一のVTuberになれると。その日が訪れるのを私は心から楽しみにしている。彼女がその名を世界中に轟かせ、最も輝かしいVTuberとして、多くの人々に愛される姿を見届ける日が来ることを、私は疑いなく信じている。その瞬間を目撃し、彼女がその努力の成果を大きな形で実現させる姿を共に祝うことができたなら、私はどれほど幸せだろうか。そんな日が必ず来ると確信し、彼女の成功を心から願い、私はその日を待ち続けている。
最推しへ――好きだ以上!




