ファルト平野付近の設定を書き殴ったもの
マリタルラ山脈とニリズラ山地もいれる予定だったのですが作中で若干触れた程度で、未登場なのでやめました。
・ファルト平野
国内どころか世界有数の平和なスポット。スライム以外は出ないため、駆け出し冒険者などがよくここに来る。
・ファルト(街)
領主:クラダス・ファルト
発展しており、安全なため金持ちの商人たちも多いが、それに比例して盗賊も多い。一般市民も普通にすんでいる。盗賊が多かったため、警備が強化され、現在は治安はいいが、そこに繋がるまでの道に盗賊が出たりする。また、後述の外来種問題により、生きた魚の持ち込みが厳しく規制されている。
・イーヤゼラ川
ファルト平野に流れる大河。ニリズラ山地から北西方向に向かって流れており、スターリーガス海に繋がっている。基本的に青川魚や無臭魚、川の宝石と呼ばれる白輝魚などの食用の川魚しか生息していないが、近年では内臓に毒を持つ銀貨魚や肉食で繁殖力の強い川小鮫などが増えており、外来種が問題視されている。特に毒を持つ銀貨魚は危険であるため、注意喚起を促す看板がファルトに複数設置されている他、兵士たちが巡回して注意喚起を行うなどの対策が行われている。この外来種は、一部の商人が観賞用で買ったものであるとされている。水質はかなりよく、川底が見えるほど。水深は約1m。昼間は日光が川に反射して、水面が美しく輝くことから別名スリットリーダ川(スリットリーダは天の川のこと)。釣りスポットとして絶大な人気を誇り、遠くの街から足を運ぶ者もいる。ファルト平野内には3つの橋が架けられており、西から順にクリニラ橋、レルード橋、フルーシャ橋。フルーシャ橋は釣りができるが、クリニラ橋とレルード橋は交通の妨げになるため、釣りは禁止されている。
・グラバリア台地
ファルト平野の西に位置する台地。ゴブリンやスライムが生息しており、強いモンスターは生息していないが、ゴブリンは知能と繁殖力が高いため、駆け出し冒険者たちは倒すのに苦労する上、どれだけ倒してもキリがない。故に増えすぎないように定期的に冒険者が派遣され、訓練の場として活用している。ゴブリンの巣は複数あるとされているが、現在見つかったのは2つのみで、どちらもある程度文明的な生活をしていたことから、ゴブリンの中でも知能が特に高い新種、あるいは固有種の可能性もあるとされているが、真相は不明。また、モンスターの他にも牛や豚、羊や山羊などの肉が食用となる動物が生息しており、ファルトの食生活を豊かにしている。
・マズナ森林
魔法を得意とするモンスターが大量に生息しており、かなり危険。Aランク魔域にしていされている。そのため、この森を突き抜けるようにしてできた街道には魔除けの結界石が地面に埋め込まれており、邪悪なモンスターが入れないようになっている。生息するモンスターは鳥、蛇、蜥蜴、狼、狐、獅子、スライム、スケルトン、ゴーレムと多岐にわたり、固有種も多い。扱う魔法も多種多様で、未だに解明されていない未知の魔法を使う魔物もいる。また、炎系や電気系の魔法を使う魔物も生息しているため、生えている樹木や植物は高い耐火性能を持ち、魔力を多く含む珍しいものや、固有種が多く、森の中は高濃度の魔力で満たされているため、魔力の高い者でないと魔力で酔ってしまうこともある。
補足
マズナ森林にある結界石を無視してヒャルドが入れたのは結界石の仕組みに起因しています。
まずモンスターの魔力の性質について。モンスターの魔力はそのモンスターの意思に強く左右されます。これは人間や動物でも同じことが言えますが、動物より魔力との関わりが強く、人間と違って知性がなく、本能に従うためです。故に悪意や敵意を持った魔力は通常時より禍々しいものになります。
そして結界石はその禍々しく変質した魔力に反発してモンスターを弾き出す効果を持っています。
ただヒャルドは敵意や悪意を持って侵入したわけでもなく、そもそも知能が人間並みであり、理性もあることから感情によって魔力が揺らぎにくいため、侵入できました。
ちなみに、モンスターが悪意や敵意を持たずに侵入し、その後、人間を発見するなどの理由で悪意や敵意を持ち、魔力が変質した場合は衝撃波によって外に弾き出されます。
そもそも、なぜモンスターを全て弾くのではなく、悪意を持つものだけを弾く仕組みなのかですが、モンスターを全て弾いてしまうと、テイムモンスターも弾いてしまうからです。冒険者の中にはモンスターを飼っている者もいます。故にそれらのモンスターを弾かないためにこのような結界の仕組みになっています。