第46話 赦しと愛
静寂とした空気の中、チロルはレイナを追い、部屋を飛び出す。その先にいたのは自分の妹と、その妹に害を及ぼした悪魔だった。
最悪の対面だ。チロルは急いでアンナを助けようとした。だがその行動を止めたのはアンナだった。
「待って、ちゃ、ちゃんと話すから………」
震える手を握りしめる。唇を噛み恐怖を我慢する。
「ちょ、ちょっと場所変えない?2人きりで話したい」
「いいけど」
2人はお互いの親の許可を取って、外の中庭に向かう。誰にも邪魔されずレイナと二人きりで話したかったから。
「んで、なに?話したいことあったら話せば?聞いてあげるよ。あんたの言い訳」
中庭に生える気にもたれてレイナは偉そうにアンナに語りかける。この女は被害者意識が抜けきっていない。自分のやったことを全て棚に上げて、ただアンナが自分に害を及ぼしたことだけを永遠に引きずり続けるつもりなのだ。
「あ、あの………」
「えぇ?聞こえないよ!?はっきり喋って!」
レイナは苛立ちが抑えきれず声を荒げる。
「…………」
アンナはスカートをギュッとつまむ。怖い。まだレイナに対しては恐怖が勝ってしまう。足が震える。それでも自分には言わなければいけないことがある。
「……………ごめんなさい」
アンナは頭を深々と下げる。
「…………ふっ」
アンナの誠意を込めた謝罪をレイナは嘲笑で返す。
「あんたのやることって謝罪じゃないでしょ?その罪を背負ってわたしに一生尽くすことでしょ?」
レイナはそう言って左腕を人差し指で示す。
「わたしさ、この腕一生残そうと思うんだよね。自分への戒めとしてさ。飼い犬に手を噛まれたような感覚だよ。灰の魔女と結託してわたしを殺そうとするなんて思わなかったから。あんたで遊びすぎたわたしの失態だよ。まあ良かったんじゃない?わたしが生きていたおかげであんたは汚名を背負わずに済んだんだから」
「それは違うよ。アンナはレイちゃんと仲直りしたかっただけ。だからあいつに相談したの。それにずっと心配してた。レイちゃんが死んだら悲しむのはレイちゃんのパパとママと、レイちゃんの友達だから………」
レイナの歪んだ主張を、アンナは真っ向から否定した。アンナにとってはレイナは友達だ。仲直りがしたいだけだった。あの魔女に頼んでしまったのは自分の過ちで、レイナの腕を斬り落としたのも自分の過ちだ。命を奪わなかっただけが幸運なのだ。人を傷つけた罪、自分が盲目だったが故に犯した過ち。それが双方を苦しめているなら、片方が一歩引き下がり全ての罪を認めて誠意を込める。それしか方法はないのだ。
「アンナはレイちゃんのことを一生忘れない。これで許せないなら一生レイちゃんの言うことを聞く。レイちゃんの心の苦しみが少しでも晴れるように、アンナがレイちゃんをサポートする。それでいいならまた仲直りしたい」
「は?」
レイナは呆気に取られたような、そんな表情でアンナを見る。正気なのか疑った。アンナ自身に思うところはあるはずだ。確かに被害者は自分だがレイナにされた仕打ちを責められてもある程度はしょうがないと思っていた。
流石にアンナがここまで自分に尽くそうとするのは想定していなかった。
「あんた本当に言ってるの?」
「うん」
「はぁ、だから嫌いなのよ」
ため息をつく。中庭を囲んだ鉄格子に腰をかける。
「あんたわたしに何されたかわかってるの?世間的に見たらわたしはいじめっ子であんたは被害者。わたしがいじめたからしっぺ返しをくらったような関係なの。わたしは許されるなんて思ってない。危害を加えたから。逆にわたしも加えられたからあんたを許さないの。仲直りするってことはわたしがあんたにやったことを全て許すと言うことなのよ?わかってるの?」
「うん、わかってるよ」
「じゃあなんで」
「レイちゃんが本当は優しい人なの分かってるから」
レイナは舌打ちをする。どこまでお人よしなのだろう。精神的にも肉体的にも傷つけたのに本当は優しい人間だと信じて疑わない。そんな綺麗事を言うこの女に腹が立つ。
「あんた、だから灰の魔女に騙されたのよ?人を嫌わないから。人疑わないから。傷つけられたら嫌う。大切にされたら好きになる。それができないあんたが嫌いだし頭が悪いあんたを見るとイライラするの。そのせいでわたしが被害を受けたの。あんたのせいで。もうちょっとわたしに思ったことを言ったほうがいいわよ?せっかくその時間があるんだから」
普通ではない人間が嫌いだ。人としての当たり前ができない人間を見ると腹が立つ。体が小さくて、発育が良くて、お人よしのアンナは本当に人として嫌いな人種だ。だからこうして話してるだけでイライラする。嫌いは好きの反対とはよく言う。確かにそうかもしれない。嫌いな人間が泣くのを見ると興奮するから。だからアンナをいじめていた。今もアンナは泣きそうな顔をしてる。楽しみだ。いつ化けの皮が剥がれるか。
「アンナは………」
ちょっと言葉に詰まる。何を考えているのだろう。本音をおさえているのか?
「レイちゃんのこと、大好きだよ」
────────何を言っているのだろう。
「確かにいじめられるのは嫌だった。胸がコンプレックスだったからそれをいじられるのが嫌だった。何かを盗まれるのが嫌だった。水かけられるのが嫌だった。レイちゃんと目合わせるだけで怖かった。何をされるんだろうって。でもアンナ信じてたよ。レイちゃんといつか仲直りできるってことを」
「───ッッ!!」
レイナはアンナの胸ぐらを掴む。
「ふざけないで!嫌だったんでしょ!?痛かったんでしょ!?怖かったんでしょ!?それをされた人間は相手を嫌うのよ!それが普通なの!あんたは普通じゃないの!わたしにいじめられたならもっと罵倒しなさいよ!別にいいわよ!犯したことの重さはわたしだってわかるんだから!ねえ!お願いだから………」
レイナはアンナから腕を離す。俯いて次の言葉を考える。だが思いつかない。自分がアンナに求めるのは贖罪か?罵倒か?本音か?赦しか?わからなくなる。いつもだったら論理的に組み立てられる脳みそがこの時はうまく機能しなかった。
そんな状態で紡がれた言葉は─────。
「わたしを………そんな綺麗な目で見つめないで………」
涙と共に漏れ出た弱音だった。
レイナは弱々しくアンナの袖をつまむ。
「ほら?痛いでしょ?こういうことをされたら嫌いになるのよ?」
「ならないよ?」
「なんで………」
「レイちゃんの腕に力がこもってないから」
アンナはレイナの腕を取る。火傷するくらい熱く、だが不思議と温もりを感じる。なんとなく察する。アンナはライフウェポンを持った人間だと言うことを。
もしかしたら自分は助けられたかもしれない。レイナは悟る。
「レイちゃんのおてて、あったかいね………。まだレイちゃんに優しさがあるってことだよ。本当に冷酷で、なんの感情も持ってない人をアンナは見たから。あの人と比べたらレイちゃんは優しい子」
あの灰の魔女のことを言っているのか?アンナが自分の腕を切断した後、行方不明になっていたことは知っていた。当時はそのまま死ねばいいのになんて思った。だがアンナは生き残った。話によればアンナは灰の魔女に幽閉されても、脱出しようとしたらしい。
最後まで希望を崩さなかったアンナと比べたら、自分は人の不幸を願って、絶望を祈っていた。なんと愚かで浅ましいことか。
「レイちゃんの腕の治療費はアンナが頑張って稼ぐ。チロルやお母さんに苦労はさせない。レイちゃんが笑っていられるように努力する。その代わりレイちゃんと仲直りしたい。レイちゃんと友達に戻りたい。レイちゃんはアンナのことが嫌いかもしれない。でもアンナはレイちゃんのことが大好きだから」
見返りは仲直りのみ。欲深いなとレイナは思った。そして自分の腕のために働くと宣言する。頭悪いと思い込んでいた。だがこの子はこんなに立派な志を持っていた。どうして早く気づかなかったのだろう。本当に頭が悪くて、普通じゃなかったのは自分かもしれない。
「ほんとうににがて………」
レイナはアンナから手を離す。涙を拭い下を見て息を整えると、アンナの瞳をじっと見る。
────そして。
「ごめんなさい」
レイナは頭を深々と下げて、謝罪の言葉を口にした。
「え………?」
アンナは口をぽかんと開ける。
「アンナのことをいじめて、腕に傷を負わせてごめんなさい。ひどいこと言ってごめんなさい。アンナは自分のこと助けてくれたのに、それに気づいてあげられなくてごめんなさい………」
また涙が溢れ出る。まだわずかに善性が残っていたことに気がつく。
「治療費なんて稼がなくていい。でもこの腕は自分の戒めとして残す。アンナのことまだちょっと苦手だけど嫌いじゃない。こんなわたしでいいなら、また仲良くしてほしい………」
自分の意見を曲げることはレイナは嫌いだった。だがアンナの芯の通った言葉を聞いたら、今はこの言葉を捻じ曲げてもいい。この人とまたやり直せるチャンスがあるなら。やり直してまた二人で普通の人生を歩みたい。
「アンナはわたしのこと………許してくれる?」
「もちろん!」
アンナはレイナの顔を胸に押し付ける。
「苦しい………」
「あ、ごめん」
慌てて腕を離す。レイナは少し息を整えると笑顔を見せてアンナの手を取る。
「これからも、よろしくね」
「うん!」
お互い手を繋ぎ合って、レイナとアンナは部屋に戻る。─────その様子をミントとデルフィニウムは物陰で眺めていた。
「仲直りできて良かったね」
「良かったですけど、ミントさんは病室にもどらなくて大丈夫です?」
「大丈夫じゃないけど、アンナが心配で抜け出しちゃった」
デルフィニウムはため息をつく。ミントにとってアンナは大切な存在だろう。だがミントは重傷を負っている。アンナが治してくれなければ死んでた可能性だってあるのだ。それなのに心配でついていっちゃうのは見てるこっちがヒヤヒヤしてしまう。
「それにしてもスイレン様とシオン姉さんにバレるとは思わなかったです。スイレン様が心を読み取れることをうっかりと忘れてたです。申し訳ないです。おまけに3ヶ月も稽古させられる羽目になるなんて」
「大丈夫だよ。むしろありがたかった。今の状態では灰の魔女には絶対勝てないから」
ミントは歩きながらそう話す。手を抜いていたブルグマンシアでさえあの強さなのだ。他の灰の魔女が本気を出したら一瞬で負けることなんてわかっていた。それにスイレンもシオンも一眼見ただけで実力者だとわかる。そんな2人に稽古をつけてもらえる期間が今はありがたい。
「デルフィさんは怪我は大丈夫?」
「問題ないです。帰る時に応急処置はしたので、あとは少し休めばまた復帰できるです」
「そうなんだ。でもなんでさっきアンナとレイナの話し合いを僕と一緒に眺めてたの?」
「あなたが無茶するかもしれないからです」
デルフィニウムがそう答えるとミントは静かに微笑む。
「心配できてくれたんだね。ありがとう」
「礼には及ばないです」
そう言ってデルフィニウムはそっぽを向く。
「……………」
ふと何かを考えているかのような表情を見せるデルフィニウム。
「どうしたの?」
その様子を見てミントはたずねる。するとデルフィニウムは真剣な眼差しである懸念を話し出す。
「灰の魔女は幹部が死んだら3ヶ月間喪に服さなければならないと伝えられたと思いますが、それは毒炎の十花だけの話です。下部組織たちはそのルールがない。ということは今回幹部が死んで下の魔女達が何か行動を起こす可能性もないとは言い難いと思いまして」
灰の魔女はそれぞれ階級がある。判明しているのはNo.2の毒炎の十花、No.3の茨の司祭、工作員の毒蔓の執行者のみ。あとは末端で言葉も話せないゾンビか使いパシリの山賊達だ。トップがいるかどうかすら不明だが毒炎の十花達は何者かの命令を受けている可能性が高く、慎重にそれらを捜査している。
そして毒炎の十花達はそれぞれの戒律が決められており、定期的に聖地に巡礼する。景観を作り実力を誇示する。1ヶ月の断食、3ヶ月の葬儀などがあるが下の組織にはそこまでの戒律がないのだ。そして上からの命令がなくても突発的にテロを起こす可能性がある。だから警戒を強める必要があるとデルフィニウムは言った。
「特に恐ろしい存在は毒蔓の執行者のリーダー「スナバコ」です。奴の行動は予測できず、唐突に都市部への爆破を繰り返し、浄化と称して教会などの施設に毒ガスをばら撒く殺戮行為を幾度となく繰り返して各国から指名手配をされている罪人です。その性格はまるで子供のようだと伝えられていますが、その他の経歴は一切不明です。念のため奴にも警戒するべきです」
デルフィニウムはそう告げる。
「ありがとうデルフィニウムさん」
ミントはデルフィニウムにお礼を言う。いつも自分のことを気にかけてくれるこの魔女はほんとに頼もしく感じる。あの時もずっと潤滑油のように自分をサポートしてくれた。現場において一番才能を発揮できる存在だろうと思った。
「ミントさんが今後一緒に仕事できる仲だと思った上で教えたです。ミントさんはわたしより才能がありますから………」
そう言うデルフィニウムの背中は、どこか寂しそうだった。
「そんなことないよ。あの時ブルグマンシアから助けてくれたのはデルフィさんだし、僕がついてくるのを許可したのもデルフィさんだったじゃん。だからデルフィさんの方が僕よりよっぽど才能があるよ」
その言葉にデルフィニウムの口元が綻ぶ。
「その言葉、ありがたく受け取っておくです。看護師さんに怒られますから、そろそろ戻るですよ」
2人はその場を後にし、病室へと向かった。
────────
「あの子のこと、許して良かったの?」
待合室でアンナとチロル、そして2人の母親がそのことについて話してた。
「うん、いいの。もうレイちゃんはあの時のレイちゃんじゃないから」
「でも………」
「チロルぅ〜アンナがいいって言ってるんだからぁ、アンナの言うこと信じてあげてぇ?」
母は相変わらずほんわかとした雰囲気を保ちながらチロルを宥める。
「お母さんは楽観的すぎるよ。ずっといじめてたのに突然改心なんて出来ない。さっきだって僕とお母さんに酷いこと言ってたし両親も含めて最悪だよあの子は」
「確かに酷い人だったけどぉ、アンナが仲直りしたいって言ってそれを受け入れたんでしょぉ?ならアンナの意見尊重しましょぉ〜」
その糸目を保ちながら母親は手をパンと叩いてそう言うが、アンナのことを第一に考えているチロルはそれに納得ができない。
「お母さん!アンナがまたいじめられたらどうするの!絶対にまた繰り返すよあの子は!だから一切関わらないようにした方がいいでしょ!」
「アンナが許した子なんだからぁ、もうしないでしょぉ?ね、アンナ?」
「うん!アンナちゃんとレイちゃんの目見てたからわかるもん!あの子は嘘をつかないよ!」
母親の問いにアンナは笑顔で答える。アンナがそう言うならとチロルはその場では納得する。
「とりあえず…………生きててよかった」
チロルはそう呟く。自分の大事な妹がいない間、チロルは母親に連れられ家に戻り、学校にも行かずひたすら祈っていた。レイナを恨み、ブルグマンシアを怨んだ。だがうらむだけで何もできない自分に歯痒さを感じた。アンナが無事だと知った時は母親と抱き合い涙を流した。
「おかえり、アンナ。お母さんがいないばっかりにアンナに辛い思いさせてごめんね?」
母親が謝罪の言葉を述べる。
「大丈夫だよママ!アンナはずっと元気だから!」
その言葉に2人は涙を流す。いつの間にかアンナは立派になった。それを誇らしく思った。魔女警察から聞いた話は嘘ではなかった。アンナはあの状況でも諦めずに灰の魔女に立ち向かった。勇敢で強い女の子だ。もう守るべき存在じゃないかもしれない。チロルはそう思った。
「あ、でもごめんなさい。チロルのあげた鈴蘭の髪飾り無くしちゃって、どこにあるのかわかんなくて………」
アンナはそう言って俯く。その様子を見てチロルはポケットから何かを取り出す。
「その鈴蘭の髪飾り、アンナがいない間ずっと探してて見つけたよ。ちょっと汚れちゃってたけど」
「え!」
アンナは思わず口を抑える。
「アンナの宝物だからね。代えが効かないから。あの髪飾りは」
そう言ってチロルはアンナを後ろに向かせる。
そして丁寧に髪を結う。終わった後手鏡をアンナに見せてあげる。
「どう?ちゃんとできてる?」
その鏡を手に取ったアンナは満面の笑顔で答える。
「うん!いつものアンナに戻った!」
「アンナはその髪が一番似合うね!」
そう言って2人は笑い合った。それを見る母親にも笑顔が溢れる。この2人が元気でいることが母としての幸せだと感じた。
「チロル………」
「ん?」
「これからはチロルのこともっとたくさん頼る。ママも。家族には悩みとか思いをちゃんと伝えるようにする。ブルグマンシアに閉じ込められてた時、ママとチロルが悲しんでるの想像して毎日泣いてた。きっとママもチロルも泣いてたと思う。だから悲しい思いはもうさせないよ!」
「…………!!」
その言葉を聞いて母親は思わず椅子から立ち上がりアンナを抱きしめる。
「アンナぁ、ほんっと、成長したね………!」
涙交じりの声で母は言ってくれる。
「えへへ………」
アンナも母親をそっと抱きしめる。
「ねえ、退院したらミ、ジョニーも連れて一緒にご飯行こ!」
「いいねー!」
アンナの提案にチロルが乗る。
「ねえ、お母さんいいでしょ?」
チロルも母にベッタリとくっつきおねだりする。
「しょうがないわねぇ」
2人は「やったー」と体で喜びを表現する。
「チロル、ママ」
アンナは椅子から立ち上がると2人を見つめる。
今自分の居場所があること、そして無事でいれてること。それは誰かの支えがあってこそだった。ミント、デルフィニウム、ロストマン、リーシャ、チロル、そして大切な母。レイナとも仲直りできた。
まだ灰の魔女の闘いは終わってない。始まったばかりだろう。だけど今はこのひとときの幸せを味わいたかった。
呼吸を整えるとアンナはとびっきりの笑顔を見せて口を開く。
「アンナ、ママとチロルのことだいーすき!」
その後、レイナは無事に退院でき、学校に戻りました。最初こそいじめのターゲットになりましたがその度にアンナが庇い、それも徐々になくなっていきました。
レイナはアンナのような優しい女の子をめざして、下の子に勉強を教えてあげたりするようになり、やがて下級生の中では憧れの人になりました。
チロルはまだレイナに対して複雑な感情を抱いていますが最近はレイナに対して少しその感情もなくなりつつあります。




