取り残された人類
まばたきのした瞬間に
のぞみの果たした鳥が落下する
太陽は沈みゆき
雲はたちまちに掃けていく
この世界にたった1人残された俺は
人類史上初の出来事で
俺を除く人類は皆
他の惑星に移住をしていった
皆はどうしているだろうか
元気で生活出来ているのだろうか
俺が地球にたった1人残されたのは
現代唯一の犯罪者であるから。
2145年の今では
神を信仰しない者はいなく
その当たり前の常識を覆すような
無神論者の俺の存在は
人類の中で必要ないとの裁断であった
裁判の判決に慈悲があるとするのなら
俺を死刑にせずに
地球で引き続き生活すること
そもそも死刑なんて30年前に廃止されているんだ
現代での極刑を受けた俺は
哀しみのある地球と一蓮托生となる。