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転生先は小説の世界

あの大絶叫から一週間がたった。

あの後、いきなり扉が開き鎧を着た男の人やメイド姿の女の人が入ってきて限界を迎え失神した。

次に覚醒した時にはあの走馬灯?はこの体の持ち主の記憶だったのだとわかった。(理解するのに半日を要したよ!)

今の自分はユーリアシェ・デシェル・リグスタ。リグスタ王国の第一王女であり2年前の誕生日に王太女となった。


両親はリグスタ王国の現国王夫妻で一つ下に第二王女のリーシェ・エル・リグスタがいる。


リグスタ王国は一夫一婦制で国主といえども後継ぎがある場合は公式には愛妾などは持てない。但し後継ぎがいない時には側室や愛妾が許され、庶子でも王位継承権がある。


現国王夫妻には二人の王女しかおらずその為ユーリアシェが5歳から過酷な後継ぎ教育を受けてきた。


ユーリアシェのスペックが高かったので、リーシェには後継ぎ教育を施さず国王夫妻の手元で育ち蝶よ花よと愛されて過ごしてきた。

容姿も愛らしく金髪碧眼で宝石姫とも呼ばれ城の全ての人から愛されていた。

それに引き換えユーリアシェは後継者教育により感情を出すことを禁じられ政治、経済、マナー等を徹底的に詰め込まれた。


ここまでの記憶で飛鳥改め、ユーリアシェは最悪の事に気がつく。

             

(これって異世界転生ってやつよね。しかも死ぬ直前に読んでた「孤高の女王」とそっくり同じ世界なんだけど…)






「孤高の女王」はWeb小説で、ユーリアシェが主人公だが、本当に主人公かという扱いの人物だ。両親は愛らしい妹を溺愛し、王城の人達も第二王女を愛しているが、第一王女であり王太女のユーリアシェは、ある事情により両親から愛されず城の人々からも尊重されず婚約者はリーシェに鞍替えした。

そのせいでユーリアシェは妹に王太女の地位も奪われたのに、隣国の王位継承権を持つ婚約者と隣国に行き、国王夫妻はショックで倒れ、ユーリアシェに王位を押し付けた。そんな経緯がある為、御飾りの女王と嘲笑され国は乱れて内乱になり最後は城で自害する。



(なんでよりにもよって、ユーリアシェに転生したのよ!だいたい主人公なのに扱いが酷すぎる!!)


誰にも愛されず妹と婚約者に裏切られ最後は自殺。サンドバッグ状態だ。

それでも誰も恨まずになりたくなかった女王になり、国を愛し1人で守ろうとしていた。本当は逃げたかったとラストで独白していたのにーーー。


(ユーリアシェは馬鹿だ。あんな奴等の為に努力し続けて!これじゃ彼奴らに殺されたようなもんだよ!!)


王族として生まれたから自分は犠牲になるのは当然だと諦めていた。


(自分を踏みにじる奴等の為になんて絶対に死んでたまるもんか!!)

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