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魔法?つかえちゃいました!

4話目です。異世界に行ったら欲しいものを夢見て考えました。

体がスッキリした調子で目が覚めた。上半身を起こして腕を上にググッと伸びをする。下ろして一息。


「さて、どうしよう?」


なにしろ持ち物は何も無く、ここがどこかサッパリなのだ。ひとりだから誰も教えてくれる人もいない。


「いても怖がられるかな?ゴブリンだし。」


人間じゃないのをクヨクヨしても仕方がない。とりあえず行動あるのみだ。近くに何かあるかさがしてみるが、何も無い。


「異世界に転生したっぽいよね、何か使えないかな?魔法とか」


異世界転生ではありがちな、強い魔法とかチート級剣術スキルとかが備わってて無双したり、我関せず人助けしたりとか。でもあれって大抵は人間が主役なんだよなぁ。ゴブリンじゃ無理かなぁ?


「やっぱり使ってみたいよね!魔法!」


前世の時はよくゲームでRPG系、ケータイの動画サイトでファンタジー系や異世界物のアニメを見ていたからか、魔法を使う自分を妄想したりしていた。

まぁ最近は悪役令嬢転生系の小説やマンガをみてたけど。


ふと人差し指をたてながらおもう。

「こう、ポッと出ないかな? 【ファイア】って」


ボァッ! 「ええっ!!出た!」


イメージ的にはローソクの火くらいの大きさだったのだが、指先から出たのはガスバーナー並みでしかもどんどん大きくなって火柱と化す。


「どうやって止まるの、コレ!? 止まって!止まってぇ!」


焦ってる気持ちが通じたのか、程なくふぁっと煙みたいに消えていった。

一瞬呆然とした後、一気に高揚感が湧き上がる!


「ちょっとまって、マジで!?出た、魔法!ザ・ファンタジーの世界にキター!!ィヤッフー!!」


ちょっと前のしんみりした空気はどこへやら。

しばらく興奮して飛び跳ねたり、雄叫びを上げながらガッツポーズをとったりした。興奮を落ち着かせるために、泉の水を飲む。


「ぷはぁ!他、他になんの魔法が使えるか、確かめなきゃ!」


思い付くありがち初期魔法をやってみよう!強いのを出して魔力切れ?とかで倒れたり消えたりするのは嫌だしね。火系の次は、水系か。


「水は、あれかな?【アクア】!あれ?出ない。じゃあ、【ウォーター・ボール】!」


握り拳くらいの水の球が出た。しばらくぷよぷよと浮いていたが、シャボン玉みたいにパチンッと消えた。


「次は風かな。ゲームじゃ攻撃系のをよく使ってたな、え〜と【エア・カッター】とか…あ!」


軽く人差し指を振りながら、やってみたら風の刃が目の前の木一本をスパッと切り裂いた。ドォンと木が倒れる。大丈夫だよね、コレ?


「あ〜っと、危なくないやつないかな?【ウィンド】?」


軽く動揺しながら、唱えてみる。

すると自分の足元から周囲に向かって風が吹く。ちょっと体が押される程度だ。弱過ぎず強過ぎずな感じだ。コレも数秒で消えた。


「次は雷系か。【サンダー】!…出ない。えー、【エレキ・ボール】!…ないか。」


そう上手くいかないようだ。雷系はよくゲームで重宝してたんだけどな。


「あとは氷と土…?【アイス・ニードル】!【ロック・ウォール】!」ドゴォ!

続けて唱えてみたが氷系は出ない、土系はというと…。


「イヤイヤイヤ!デカ過ぎだよ!」


自分の身長の3倍くらいの岩壁が出来上がった。イメージは土壁っぽいものだったのが、大小様々な岩のゴツい壁が出来た。前方にズッシリと立って、ロッククライミングが出来そうな立派さだ。


「なかなかイメージ通りとはいかないなぁ。それとも、土と岩って別もの扱いかな?」


さっき唱えたのは【ロック・ウォール】、直訳で岩の壁。もしニュアンスの差があるのなら…。


「土の壁なら…え〜土、大地?…【アース・ウォール】」ドゴォ!


やはり別扱いのようで、イメージ通りの四角い土壁が出来たのだが。


「またデカ過ぎ!」


さっきと同じ位大きい壁が横に並んだ。あまりの大きさに圧力を感じる。使う時は気をつけたほうがいいだろう。


その他やってみたが、どうやら攻撃系魔法は術単体ではなく、属性ごとで使用可能か判断するらしい。

今回でわかった使える属性は、火・水・風・土みたいだ。…雑魚キャラでコレは多くない?

読んでいただきありがとうございます!書いていたら長くなったので次回も準備回になります。主人公の能力はどんなになっているでしょうかね?

誤字脱字などありましたら、是非ご指摘おねがいします。

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