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プロローグ

初投稿作品です。妄想していた話を形にしてみました。拙い文章ですが、読んでくださると嬉しいです!

心地よい風と爽やかな木々の香り、小鳥の可愛らしい鳴き声が聞こえる澄んだ空間に似つかわしくないダミ声が響いた。


「なんっで、……になってんのぉー!?」



私はいつも通りの生活をしていた。


朝起きてすぐに夫の朝食とお弁当を作って、自分の朝食はそこそこに洗濯機を回して、洗い物をして、夫を見送ってから洗濯物を干し身支度して仕事へ出勤。

書類仕事に追われながら、この前入ってきた中途採用の新人さんの教育指導、某栄養補助食品のビスケットを齧りつつ同僚たちの愚痴を聞き、疲労と闘いながら仕事を終わらせて退社。

なくなりそうな食材を買って帰宅して、干していた洗濯物をたたんで、夕食を作って夫の帰宅を出迎えて一緒にご飯を食べて、趣味に没頭してシャワーで身体をさっぱりしてから眠る。


キツイと思いながらも、それなりに充実してて幸せだった。


でもその日は違った。


道路沿いの帰り道に泣いてる子供がいた。

近くに公園があり、遊んでいる子供や談笑しているお母さん達がいた。あそこからはぐれたのかな。

声をかけようとしたが、犬と散歩していたおじいちゃんが先に声をかけていた。

泣いている子供が顔を上げると、犬と目が合った。

すると、なぜか子供に向かって犬が吠え出した!おじいちゃんがなだめているが、なかなか止めない。


とうとう子供が怖がって走り出した、()()に向かって。


走っていた車が急ブレーキをかける。子供は車が向かってくる恐怖で動かない。


そこからはスローモーションで感じた。

私は子供を守ろうと走り出し、車を背にして子供を抱きしめる。

そして強い衝撃を受け、子供を抱えながら飛んでいた。浮遊感の後、コンクリートの地面に激突した。


「お…さん、お………。」

薄れてゆく意識の中、あの子供の声が聞こえた。どうやら助けられたみたいだ。

ほっとした瞬間、意識を手放した。



頬がくすぐったい。何か小さいものがくすぐっているみたいだ。

意識が戻り、感じたものを確かめるため、目を開ける。

目の前にある芝生のような小さい草が、風に揺れるたびにくすぐってくる。奥にはたくさんの木々が見える。


(あれ、ここどこ?あの道路でも病院でもない?)


土や緑の匂い、風の音や小鳥の鳴き声、徐々に戻ってくる手足の感覚。どうやらうつ伏せになっているようだ。なんとか立ち上がって周りをみる。


森だ、とても澄んだ空気の綺麗な森。目の前に透明度抜群の泉もある。真後ろには白い木がある。人は誰もいない。


(もしかして、天国?死後の世界?)

(でも体の感覚はしっかりと…ってあれ?)


見ている自分の体に違和感というか、異常感。

まず背が低くなっている。多分小学生くらいだろうか?

着ている服も変わっている。黒のパンツスーツだったのが、ショートパンツとTシャツになっている。


顔も触ってみると、耳と鼻がとがってて歯がギザギザしている。長かった髪が無くなり、スキンヘッド状態。

手足の爪も長く、何より肌が黄緑色!


(まさか?まさか!)


泉に駆け寄り、水面にうつる自分の顔を見る。

丸顔で大きい目、明らかに人間では無いその顔は。アニメやゲームで、雑魚キャラとしてよく見るその顔は。


「なんっで、『ゴブリン』になってんのぉー!?」


読んでいただきありがとうございます!誤字脱字やおかしい表記がありましたらご指摘を、そして宜しければ読んだ感想をお願いいたします。完結目指して頑張ります!

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