表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
WHEEL OF FORTUNE~仮初の境界線~  作者: 鴇天ユキ
第二章 仮初の境界線
8/14

第二章 プロローグ

 それはある昼下がりだった。


 地平の果てまで続く湖。そんな広大な片隅で、彼女は今日もいつもの場所で待っていた。


 岸に上体を預けながら、浮かない顔で項垂れる。きっと今日も彼は来ない。そう分かっていても彼女は待っている事しか出来なかった。そしてそんな彼女の抱える憂いは、待つことしか出来ない退屈だけではない。


(また、言い過ぎちゃった)


 しばらく会えない。だというのに最後には喧嘩別れをしてしまった。


 嫌われてしまったのではないか。そんな不安が彼女に重くのし掛かっていた。もしかしたらこのままもう来ないかもしれない。そう思うとはち切れんばかりの後悔が彼女の目から溢れた。


 ザッ


 久しぶりの足音。彼女はハッとして体を持ち上げながら岸に背を向ける。そして瞼に貯えたものを払いながら、振り返り告げた。


「お帰り! 言ってたよりも早かったか……な?」


 彼女が振り返る先にあったのは、それまで何度も願った光景とはまた別のものだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ