Binate Ones
RCF──『レネゲイズ・コネクティング・ファクター』。
かつて、UGNのとある研究所で『レネゲイドと人間の完全な共存』を夢見て、秘密裏に開発されていた装置である。
RCFは『ヒト』と『レネゲイドビーイング』に共依存の関係をもたらす。
『ヒト』の体を持たないレネゲイドビーイングは、意思疎通のできる『共存者』を手に入れ、自由な行動が可能となる。
『ヒト』は自らの身をレネゲイドウイルスに侵されること無く、オーヴァードと同等の力を『共存者』と力を合わせることで発揮することができる。
──そして、どちらか片方が命を落とした時点で、レネゲイドウイルスの暴走によって全てを失う。
その歪さ故に凍結される予定であったプロジェクトは、共依存を強いられた4人と4体を遺し、主任研究者の死をもって幕を閉じた。
──はずだった。
事件から10年もの月日が経ち、4人の子供は成長し高校生になる。
時折UGNのエージェントと共にオーヴァード犯罪に対応し、「ありふれた日常」からかけ離れた日々を送りつつも、4人で苦楽を共にし、それなりに青春を謳歌していた。
そんな彼らの元に、かつて自分達を巻き込んだ末に死んだはずの男からのビデオレターが届く。
ぶちまけられた狂気と、犯行声明とも取れるメッセージ。
唯一彼らの「日常」を形作っていた高校の近くで同時多発的に殺人事件が発生したのは、まさにその時だった。
ダブルクロス The 3rd Edition
「Binate Ones」
ダブルクロス。
──それは、裏切りを意味する言葉。
「喋る武器が相棒ってなんか好き」というだけの理由で作りかけたシナリオです。
一応設定として「武器型のレネビ」と「それを操る人間」のお話になる予定だったんですが、
・ロールプレイをプレイヤーに任せるとプレイヤーの負担が倍に増える
・そもそも「人間」と「レネビ」の2つ分キャラメイクしてもらう必要がある(なお人間の方は設定のみ)
・プレイヤーの負担を肩代わりするとGMがロールプレイのし過ぎで過労死する
等々の理由でプレイヤーGM共に負担がえげつないことが確定的になってしまい、卓にお披露目することすら無かったトレーラーです。
プレイヤーが8人いたら二人一組でPC1人(1人と1体)分って感じでできそうなんですが、そんなに人数もいませんでした。
武器型のレネビは普段キーホルダーに化けて一緒にいるとか、
キーホルダー状態だとRCF使用してる人間にしか声が聞こえないとか、
「『ヒト』の体を持たない」としか制限されてないんだから実は動物型でもOKなんだよなぁとか、
ボスにRCF使わせて、触手やロボットアームみたいなネレビにさらに武器持たせるとか面白そうだよなとか、
色々と設定は練っていたのでそこそこお気に入りだったりします。
自由に使用して頂いて構いません。RCFの設定を使ってやってみたセッションの感想等、いただけましたら幸いです。