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アルヴァース・クリエイト 〜異世界適当創世記〜  作者: 神在月
2章 冒険者ギルドと商業ギルド
26/43

奴隷購入

アルヴ暦213年2月11日

シアルグラス〜ロクスリー奴隷商店


奴隷商店に入る。俺のイメージとは全く違い清潔感漂っている。金持ち好みの調度品などもなく、綺麗なオフィスと言うような感じだ。そこから紳士服のような格好の男性が出できた。スラッとしていて、ダンディな髭を生やした叔父様だ。イメージと違う。ここはデブっちょ成金親父じゃないのか?


「いらっしゃいませ、お客様。私この商店の店主をしております。ロクスリーと申します。本日はどのような御用命でしょう。」


「商売を始めたので、そこで働く奴隷が欲しい。商業ギルドの紹介で来た。」


俺が話しだすと少し驚いていたが、貴族の相手もしているから、こんな子供も来るのだろう。すぐに持ち直した。


「ありがとうございます。商業ギルドからのご紹介ですか。カードを拝見させていただけますか?」


カードを見せる。


「シン様ですね。ありがとうございます。では此方へどうぞ。」


立派なソファに座るよう促される。座ったら、メイドっぽい人がお茶を持ってきてくれた。お茶を出せるとは、やっぱり儲かっている証か。


「先ほど商売で雇うと仰ってましたが、具体的にどの様な奴隷がよろしいでしょうか。」


「実は奴隷商に来るのも初めてで、どうやって選ぶのかとか、何も知らないのだが、欲しい人物像を言えば良いのか?」


「そうですね。種族、性別、年齢など人物像を伺ってなるべくお客様の要望に添える人物をご紹介します。スキルとかも希望があれば伺います。」


「算術を持っている人材が欲しい。あとは料理もあれば、なお良いかな。年齢、性別は問わない。因みに、相場は幾らくらいだ?」


「そうですね、種族を普人族として、算術スキル持ちですと、金貨100枚前後です。税金を払えなかった犯罪奴隷が数名います。その中から仰っていたスキルを持つ奴隷を探してまいります。」


「よろしく頼む。」


お茶を飲んで待つ。落ち着かん。人の売買などやった事ないからな、当然だ。何故かルーシアはとても大人しい。静かにお茶を啜っている。ふーふー言いながら啜る。猫舌らしい。仕草が可愛い。そんな癒しを感じてたら、ロクスリーが数名連れて戻ってきた。


「シン様、お待たせいたしました。こちらの5名が算術スキルか料理スキルを持っております。また、カードでもご確認いただけます。どうぞご覧になってください。」


そう言って並んでいる順番にカードを机に並べてくれる。


5人をざっと見る男3人女2人か。顔や年齢層で選んでないからか、何だろう少し期待外れなのは俺だけだろうか。1人だけ可愛い子供がいる。まぁいい。とりあえずは商売できるかどうかだし。カードを見ていこう。



■名前:カルゴス

■性別:男

■年齢《35》■生年月日《178/6/13》

■ジョブ《調理師5》《商人11》《釣り師12》《村人12》

■ステータス

体力《80/80》魔力《78/78》筋力《39》

耐久力《40》敏捷《36》器用《41》

知力《39》精神力《39》運《94》

■スキル

パッシブ

《算術2》《解体1》

アクティブ

《料理1》《値切り1》《釣り2》

■称号

■賞罰《犯罪奴隷》


■名前:マチス

■性別:男

■年齢《33》■生年月日《180/10/3》

■ジョブ《会計士3》《商人13》《槍士12》《村人8》

■ステータス

体力《78/78》魔力《79/79》筋力《45》

耐久力《39》敏捷《38》器用《45》

知力《41》精神力《38》運《83》

■スキル

パッシブ

《槍術3》《投槍術2》《算術3》

アクティブ

《値切り2》

■称号

■賞罰《犯罪奴隷》


■名前:ブナレス

■性別:男

■年齢《19》■生年月日《194/7/29》

■ジョブ《商人10》《村人10》

■ステータス

体力《62/62》魔力《53/53》筋力《35》

耐久力《36》敏捷《23》器用《28》

知力《26》精神力《27》運《86》

■スキル

パッシブ

《算術2》

アクティブ

《値切り2》

■称号

■賞罰《犯罪奴隷》


■名前:ルナ

■性別:女

■年齢《9》■生年月日《204/8/28》

■ジョブ《調理師8》

■ステータス

体力《36/36》魔力《46/46》筋力《16》

耐久力《18》敏捷《29》器用《31》

知力《21》精神力《25》運《98》

■スキル

パッシブ

《短剣術1》《解体1》

アクティブ

《料理2》《採取1》

■称号

■賞罰《犯罪奴隷》


■名前:ナタリー

■性別:女

■年齢《29》■生年月日《184/11/6》

■ジョブ《調理師17》《村人6》

■ステータス

体力《52/52》魔力《88/88》筋力《28》

耐久力《26》敏捷《30》器用《45》

知力《43》精神力《45》運《110》

■スキル

パッシブ

《短剣術1》《解体1》

アクティブ

《料理4》《開墾1》《清掃1》

■称号

■賞罰《犯罪奴隷》


結構能力値ってバラけるんだな。年齢よりはやっぱりレベルが大事か。男はマチスかカルゴスがいいな。女は2人共注目だな。ルナって子は調理師しかないってことはギフトスキルが調理師か?スキルが年齢の割に多いのもそのせいらしい。


「如何でしょうか?」


「少し本人達と話していいか?」


マチスの所へ行く。短髪で赤髪、身長は170㎝あるかどうかだろう。それなりに鍛えられた肉体をしている。昔は兵士だったのかな?少し緊張した面持ちでこちらを見ている。


「質問だが、何故奴隷に落ちた?」


「妻と一緒に店を出していましたが、上手くいかずに、人頭税が払えず奴隷になりました。」


「妻?奥さんも奴隷に落ちたのか?」


「はい、そこにいるナタリーが私の妻です。あと子供が1人いて、その子も奴隷になりました。」


そっか人頭税って結構重たい罪になるんだな。ナタリーを見る。ナタリーは如何にも主婦と言ったイメージの人だ。髪は金髪で、胸辺りまで伸ばしている。


「商売をして貰おうと思うが問題ないか?」


「奴隷の私には逆らう術はありませんよ。」


マチス、ナタリーは両方狙ってたから丁度いいや。買おう。


「ロクスリーさん、マチスとナタリーの子供は売れてしまったのか?」


「いえ、まだ売れていませんが。」


「連れて来てくれるか?」


「少々お待ちください。」


その間に、ルナと話す。可愛いと言ってた子だ。緑髪で、腰まで伸びている。耳が少し尖っている様だ。違う種族かな?


「君は何故奴隷になったんだい?」


「私のいた村では食べ物が無くなったの、だから食料を買うために私は売られました。」


「そっか。ギフトスキルが調理師だけど、料理は好きか?」


「食料が少ないから余り好きと思ったことはないわ・・・ないです。もちろん嫌いではないわよ・・・です。」


敬語に慣れてないのか拙い感じだ。


「普通に話してくれていいぞ。」


「ですが、貴族様ですし・・・。」


「そっか。俺は気にしないがな。ところで、ルナは普人族か?少し雰囲気が違うような気がするが。」


「わ、私は普人族と森人族の間に産まれました。」


おっと来ました。ハーフエルフ的な?買いでしょうよ、最早。


とか邪念が入ったところで、ロクスリーが子供を連れて戻ってきた。


「お待たせしましました。この子がマチスとナタリーの子供で、マリアと言います。」


この子も可愛いな。ナタリーと同じ金髪だが髪型はショートボブだ。念の為マリアのカードも見る。


■名前:マリア

■性別:女

■年齢《6》■生年月日《206/5/19》

■ジョブ《村人2》

■ステータス

体力《18/18》魔力《19/19》筋力《8》

耐久力《9》敏捷《7》器用《8》

知力《10》精神力《9》運《130》

■スキル

アクティブ

《採取1》

■称号

■賞罰《犯罪奴隷》


まあ、将来に期待だな。


「マチス家族3人と、ルナを買うからまけてくれ。」


「「「「え⁉︎」」」」


全員驚く。当然家族達も驚いてるが、1番驚いてるのはサーシャだった。


「シン様、4人も買う必要あります?」


「多分4人でも足りないぞ。」


「そんなに本格的に商売しなくても・・・。」


「食事系はこれから発展するからさ、嫌でも儲かるんだよ。」


俺とサーシャが話しているうちにロクスリーは、準備をしていたようで、何やら魔導具が置かれていた。


「4名もありがとうございます。金額ですが300万アルヴにさせていただきます。」


「助かる。それで契約はどうするんだ?」


「こちらの魔導具で行います。この魔導具にシン様の魔力を流していただきます。手を入れていただければ大丈夫です。」


「わかった、これでいいか?」


魔導具に手を入れると少し魔力を吸われる感覚があったが直ぐに止まった。


「はい、ありがとうございます。後はこの魔導具から首輪を奴隷達に身につけさせます。」


ロクスリーは首輪を4人に着けさせて、俺たちに受け渡した。


「それでは、カードからお金をお支払いされるということでいいですか?」


「あぁ、頼む。」


そう言ってカードを渡しお金を引いてもらった。


■預金《商業500,000アルヴ》


預金が一気に無くなったな。まあ、直ぐに増えるだろう。


「では、手続きは以上です。なお、来年から人頭税はシン様が支払う義務が生じます。なお奴隷に対し、食事を与えない、虐待するなどの行為を行うと罰せられることがあります。ご注意くださいませ。」


「わかった。ありがとう。また、何かあったら頼む。」


「こちらこそ、ありがとうございます。いつでもシン様のお越しをお待ちしております。」


「よし、じゃあみんな行こうか。」


俺は奴隷4人を連れて、奴隷商店を出た。

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