表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アルヴァース・クリエイト 〜異世界適当創世記〜  作者: 神在月
2章 冒険者ギルドと商業ギルド
25/43

店舗購入

アルヴ暦213年2月11日

シアルグラス商業ギルド内


「お待たせしました。お店の購入でしたらご紹介できるのは、こちらの3店舗になります。貴族街の前辺り、大通り広場から少し東の所、シアルグラス正門前の宿付近となります。」


結構いい所が揃ってるんだな。

一応手描きだか、間取りなどが描いてある。


貴族街前は恐らく貴族相手だろうから、少し大きいが広場と宿屋の方は同じくらいの大きさだな。何れも1階に販売スペースがあり、奥に2部屋、2階は居住スペースのようで、5部屋ある。


「それぞれ幾ら?」


あ、はい。貴族街前は、200万アルヴで、他の2つは150万アルヴです。


あれ?思った以上に安いな。


「因みに借りるとしたら相場はどの位?」


「この建物とは別になりますが、貸出用の店舗は一月で5万アルヴです。屋台は3千〜5千アルヴです。」


ふむ、3年以上なら買った方が得か。まてよ・・・。


「因みに建物所有に税金とかかるのか?」


「いえ建物には税金はありません。但し人を雇う場合、人頭税を雇い主が支払う必要があります。人頭税は毎年1月に徴収されます。」


ほっ。固定資産税とか無いのねよかった。まぁ、土地なんて実際余ってそうだもんな。


さて、選択肢としては買うでいいだろう。問題は何処で売るかだな・・・。


考え込んでいたら、後ろからサーシャが話しかけてきた。


「あの、シン様?誰がこの店舗で販売するんですか?宛でもあるのですか?」


あ、忘れてた。自分達以外で販売出来なきゃ意味なかった。


「いや、雇おうと思ったけどダメかな?」


「それこそ、信頼出来る人材かなんて直ぐにはわかりませんよ。持ち逃げされたらどうするんです?」


「そっか・・・。どうしよう?」


そうだよね。俺に知り合いなんているはずないしな。更に信頼出来るって人材皆無だった。出直すしかないのか?


「働く人材をお探しなら奴隷商をご紹介しますがいかがですか?奴隷であれば、逆らうことも、逃げることもないかと思いますよ?」


明るい感じで、お姉さんが教えてくれる?奴隷だって⁉︎そっか、テポート村でも子供売ってたもんな。でもなぁ・・・。あんまり気が進まないんだよ、やっぱり。奴隷って言葉自体嫌いなんだよ、俺は。


「大丈夫ですよ。ご紹介する奴隷商は国から認可されていますから、奴隷教育もしっかりしています。違法奴隷などはいません。」


お姉さんが俺が強張った顔をしていたから、違法奴隷のことを気にしたと思ったのだろう。そうじゃねぇと言いたい。が、ここで他に良い案が出るわけでもないので、一旦紹介してもらうことにした。


「とりあえず、広場の店舗購入するので、その手続きをお願いします。その後、奴隷商の場所を教えてください。」


「ありがとうございます。では、広場の店舗をフィンシオン商会へ売却手続き致します。お支払いはカードからでよろしいですか?」


「それでお願いします。」


カードを渡しさっき入れた金額が引かれる。


■預金《商業3,500,000アルヴ》


店舗までの地図も鍵を受け取り、奴隷商の場所も聞いたので、礼を言って商業ギルドを後にした。


「シン様、奴隷を本当に買われるのですか?」


サーシャが聞いてきた。


「そんなつもりは、全然なかったんだけどな。成り行きだな。まぁ信頼出来る人材をサーシャが紹介してくれても助かるんだが。」


「私も元々孤児だったので、お館様に拾われるまで奴隷でした。なので、友達少ないんですよね。」


はい、突っ込みどころ来ました!サーシャが奴隷だった?マジか!びっくりだ。てことは、奴隷は解放も出来るのか。言われてみれば当たり前か?奴隷の知識はゼロだからな。


「サーシャって元奴隷なのか?どうやって解放されたの?」


「お館様に買っていただいた金額を、働いたお金でお返ししたんです。それで、お館様が解放してくださったんです。普通は買った額の何倍も返さないといけないんですが、お館様はそれで良いと。お優しい方です。」


レグス父さん神か!いや神の父。神父だな。教会に入れるぜ。改めて尊敬するよ。そっか、奴隷って言っても要は買う側がどう扱うかで、変わるものだもんな。ポジティブに考えよう。


そう悟りを開きかけたところで奴隷商の店についた。


恐る恐る扉を開け中に入った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ