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アルヴァース・クリエイト 〜異世界適当創世記〜  作者: 神在月
2章 冒険者ギルドと商業ギルド
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フィンシオン商会設立

アルヴ暦213年2月11日

シアルグラス商業ギルド内


商業ギルドにやって来た。冒険者ギルドに内観が似ている。入り口入って真ん中は例によって受付がある。左側には、商談スペースの様なところがあり、一部の壁に冒険者ギルドと同じ様に依頼書が貼られている。と思ったら依頼書じゃかった。自分の持っている商品を販売したり、別の商品とのトレード依頼とかだ。馬車の貸出等もある。右側は売買カウンターだ。基本的に何でも物さえあれば売ってくれるし、買い取ってくれるらしい。


俺たちは受付の前にいる。受付は美人お姉さんだ。ギルドって何処もそうなのか?素晴らしい。この世界を創った人を尊敬するよ。


創ったの俺でした。自画自賛。



「すみません。ギルドに登録したいのですが。」


「えっと、皆様登録されますか?」


「全員登録した方が良いのですか?」


「商業ギルドは、冒険者ギルドと違いまして個人で登録するメリットはあまりありません。どちらかと言えば代表の方が商会登録して、残りの方は、その商会に所属されたりするのが一般的です。登録してあれば商業ギルドへ預けられたお金は共有出来ます。なので信頼出来る方のみ商会登録されることをお勧めしますよ。それ以外の方は普通に雇うだけで問題ないですしね。」


ふーん。起業するようなもんか。お金共有出来るなら、ギルドに入れた金が何処でも下ろせるし、便利だな。


「じゃあ、一旦俺だけ登録して、2人は商会に入る形にするか?」


サーシャが慌てて発言してきた。


「いえ、私はフィンシオン家に雇われているメイドですので登録はできません。」


え?そうなの?何でだろ?


「そっか。じゃあルーシアだけ登録するか。」


「いえ、私を登録しても基本はシン様と一緒にいるので、必要はないかと。」


「まあ良いじゃない。俺一人の商会とか寂しいし。」


「はぁ、シン様がそれで良いのでしたら、私はどちらでも大丈夫です。」


「決まり。お姉さん俺だけ登録をお願いするよ。あと、この子はその商会に所属させる形で。」


「エッ⁉︎あ、はい。かしこまりました。では、初期登録費用として金貨1枚必要ですがよろしいですか?」


「結構高いんだな。はい。」


俺は腰に下げた荷物入れてある金貨を取り出し、渡した。この荷物入れ実は何も入っていない。この中からアイテムボックスに繋げている。


子供の俺が登録するとは、思ってなかったお姉さんが、ちょっと驚きながら手続きをしてくれる。そして例によってカードを見て更に驚いていたが、すぐに持ち直した。できる系お姉さんだ。


「シン様、それでは商会名はどうしますか?」


「ん?商会名?あぁそうか名前いるか。どうしよっか?全然考えてなかった・・・。苗字で良いかな?フィンシオン商会で。」


相変わらずのネームセンス。適当です。


「はい、ではフィンシオン商会で・・・。エッ⁉︎フィンシオン?貴方様はまさか辺境伯様の?」


おっと、できる系お姉さんでもテンパっちゃった。バレたか。まぁバレるわな。


「そうだけど、ダメ?」


「いえ、特に貴族家名で登録してはいけないというルールはありませんが、よろしいですか?」


「思いつかないからそれでいいよ。」


「かしこまりました。それではフィンシオン商会でギルド登録いたしました。続いてそちら方をフィンシオン商会に所属登録します。カードをお願いします。」


また、カードを見て少し驚き処理をしてくれる。


「ルーシア様の所属登録が終わりました。」


カードを受け取り確認した。


■名前:シン・フィンシオン

■性別:男

■年齢《5》■生年月日《207/9/25》

■ジョブ《村人13》

■ギルド《冒険者F1》《商業C/フィンシオン商会/会長》

■ステータス【5,000】

体力《138/138》魔力《172/172》筋力《54》

耐久力《69》敏捷《61》器用《65》

知力《87》精神力《85》運《250》

■スキル【50,034】

ユニーク

【神眼3】【創造魔法4】

パッシブ

【全言語理解4】【全属性魔法適正☆】〔成長速度上昇8〕〔回復速度上昇3〕〔速読3〕〔算術3〕〔アイテムボックス2〕【オラクル☆】

アクティブ

〔短剣術1〕〔剣術1〕〔錬金1〕〔調合1〕〔採取3〕〔開墾1〕【祈祷☆】〔火魔法7〕【水魔法7】【風魔法7】〔土魔法7〕〔光魔法7〕【闇魔法7】〔空間魔法7〕

■称号

【宇宙創造神の加護】【代理神の加護】

■賞罰

なし



■名前:ルーシア・ファラント

■性別:女

■年齢《5》■生年月日《207/12/12》

■ジョブ《村人8》

■ギルド《冒険者F1》《商業C/フィンシオン商会/副会長》

■ステータス【2,500】

体力《104/104》魔力《167/167》筋力《34》

耐久力《52》敏捷《51》器用《52》

知力《82》精神力《85》運《160》

■スキル【25,032】

ユニーク

【全鑑定2】【ポイントオペレーター2】

パッシブ

【全言語理解4】【全属性魔法適正☆】〔成長速度上昇6〕〔算術4〕〔アイテムボックス2〕【オラクル☆】

アクティブ

〔短剣術2〕〔採取5〕【祈祷☆】【火魔法5】〔水魔法5〕〔風魔法5〕【土魔法5】〔光魔法5〕【闇魔法5】〔空間魔法5〕

■称号

【創造神の加護】【代理神の加護】

■賞罰

なし



ランクはCからなんだな。何段階だろ?会長はまぁよし。ルーシアの副会長ってなんだ?と、同時にルーシアも気づいたらしい。


「あ、あの、私何故か副会長になってるんですが、これは?」


「説明が不足しており申し訳ございません。ギルドへの商会登録は最初の方が会長、2番目の方が副会長となります。3番目も副会長となり、以降は特に役割設定はありません。4名以上登録があれば変更が可能です。」


そういうことか、まぁ信頼出来るメンバーで構成するなら誰が副会長でもいいな。寧ろルーシアは頼れるからありだろ。


「ランクは何段階あるんだ?」


「4段階です。Sが最高ランクとなります。昇格の条件は、ギルドに預けられた金額で決まっています。100万アルヴでBとなり、1億アルヴでA、100億アルヴでSとなります。ランクによって様々な優遇をさせていただきます。土地や建物の安価提供、貸出、差し押さえ品の優先購入会へん参加権利です。ですが私もSランクになった方を存じ上げません。」


「まあ、Sは大変だろうな。でも、案外すぐにランクAにはなれそうだな。」


「そうですね。」


「エッ⁉︎まさか辺境伯様の財を預けられるのですか?」


「いや、父さんは俺に金貨1枚しかくれなかったよ。そっから増やしたんだけど、とりあえず今持ってる半分ほど預けていいかな?」


「はい、それではこの装置にカードを嵌めてから、貨幣をこの上の口から入れてください。自動で計算致します。」


すっげぇ!これも魔道具か?やっぱり魔学だけは発展してるなぁ。


腰の荷物入れを取り外し、貨幣入れに逆さにする。アイテムボックスに繋げ貨幣500万アルヴをイメージして出す。すると荷物入れからあり得ない量の貨幣がジャラジャラと出てくる。だって殆ど大銅貨だもん。


その音に、できる系お姉さんは勿論、他のギルド職員も集まって来て少し離れた場所からその光景を不思議そうに見ていた。アイテムボックススキル持ちが殆どいないから当然か・・・。


暫く流し込んでいたが、ピタッと音が止まる。

金額表示を見ると500万アルヴで止まっていた。欲しいなこの魔道具。


「それでは、ご、ゴ、⁉︎500万アルヴ・・・お預かり致します・・・ね。・・・カードにはすでに登録されています。金貨1枚から白金貨5枚なんて・・・信じられない。」


■預金《商業5,000,000アルヴ》

と記載されていた。


これで、手持ちは5,522,100アルヴとなった。

できる系お姉さんテンパってるな。まあそうだろうな。でもちゃんと聞いてないな。俺は半分って言ったんだぜ。白金貨10枚なのだよ。まあ、自慢みたいだから言わないけどね。


さてこっから本題なんだよな・・・。


お店の相談をできる系お姉さんにしてみる。


「そういえば、お店を買うか借りるかしたいんだけどさ。」


「か、かしこまりました。只今紹介できる物件をお持ちします。お待ちください。」


そう言ってできる系お姉さんは、カウンターから離れて奥の部屋に入って行った。

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