創造開始
《アルヴァース初期設定》
[世界を創造してください]
・創造を開始する
「はっ⁉︎」
「 世界を創造?どういうこと?アルヴァースって何だ?」
『世界を創造してください』
突然モニターが喋り出した。
目が覚める前に聞こえた声に似ている。
というか多分こいつだろう。
「創れってどうすればいいんだ?その前にここ何処はどこだ?」
……。
返事がない。
ただのモニターのようだ……。
変なことを考えてたら、いつの間にか手元にパソコンのキーボードとマウスがあった。
「これで操作しろってか?」
恐らく質問しても無意味であると悟り、
設定をしてしまおうと決意する。
どうせ、夢だし。
改めてモニターを見てみる。
《アルヴァース初期設定》
[世界を創造してください]
・創造を開始する
一択。選択の余地はない。
・創造を開始する
をクリックしてみた。
どうやらアルヴァースって世界の名称のようだ。この世界を創造するってことか。
《アルヴァース初期設定》
[世界のタイプを選択してください]
・原始タイプ
・古代タイプ
・中世タイプ
・近代タイプ
・近未来タイプ
今度は選択肢があってよかった……。
創造って割にはタイプ選ぶってどういうことなんだろう。マニュアル欲しい……。
とりあえず悩むことなく、中世タイプを選択する。
まあ、男でゲーム好きならこれでしょうよ。
《アルヴァース初期設定》
[各項目を選択してください]
・大陸【広い・普通・狭い】
・山脈【高い・普通・狭い】
・海洋【深い・普通・浅い】
・森林【多い・普通・少ない】
・砂丘【多い・普通・少ない】
・湿地【多い・普通・少ない】
・迷宮【多い・普通・少ない】
・遺跡【多い・普通・少ない】
え?大陸?そんな所も設定?だから創造なのか。
中々凝った夢だなぁ……。
でも残念ながら大陸は拘りはないから全部普通でいいや……。
最後の方二つほど気になったが、多ければいいってこともないしな。
《アルヴァース初期設定》
[各項目を選択してください]
・人口【多い・普通・少ない】
・種族【多い・普通・少ない】
・寿命【長い・普通・短い】
・文化【高い・普通・低い】
・経済【高い・普通・低い】
・科学【高い・普通・低い】
・魔学【高い・普通・低い】
・化学【高い・普通・低い】
・政治【多い・普通・少ない】
・宗教【多い・普通・少ない】
むぅ……多いな。設定。
正直面倒くさい。ここも全部普通でいっか。
ん?魔学ってなんだ?魔法使えるのか?
そっか、夢だから何でもありか。
そう思い冷静に見直してみた。種族は多いにしてみた。
ほら、ファンタジーによくある種族が出そうだし。
寿命も長いにした。何が基準かは不明。
あと期待を込めて魔学を高いに、政治、宗教は興味ないから少ないにしよう。
残りは普通にした。
《アルヴァース初期設定》
[各項目を選択してください]
・レベル【あり・なし】
・ステータス【あり・なし】
・スキル【あり・なし】
・ポイント【あり・なし】
・クエスト【あり・なし】
・ジョブ【あり・なし】
「おおっ‼︎」
思わず声出た。最後にゲーム要素キタコレ。
なしにする意味がわからん。全部ありだ。
ありに決まってる。聞くまでもない。
『アルヴァース初期設定を受理しました。世界を構築します。しばらくお待ちください。』
これで終わったらしい。
真っ白な空間からそろそろ出して……。