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アルヴァース・クリエイト 〜異世界適当創世記〜  作者: 神在月
1章 転生・成長・再会
17/43

意外な展開

投稿日時設定を間違えていて、中途半端な形でアップされていました。大変失礼しました。修正済です。

アルヴ暦213年1月

レティシア聖堂内



「どうやらギフトスキルを与えられたようですね。」


 モーリス枢機卿が俺たちの様子を見て気づいたようだ。


「はい、代理神の加護とアイテムボックスのスキルを賜りました。」


「え?私も、シン様と同じでした。」


「な⁉︎まさか、2人共ギフトスキルだけでなく、新たに神の加護を得られたのですか?」


 モーリス枢機卿がとても驚いている。確かに加護を得られる人など、普通はいない。だって神様の数が少ないんだもの。概ね俺のせいで。そんな世界で2柱の加護が同時につくなんて、まぁあり得ないだろうな。


「しかもアイテムボックスとは……スキルランク5のパッシブスキル。大変希少なギフトスキルですよ。」


 スキルランクとは、その名の通りスキルのランクを表したものだ。5段階で別れており、スキルランク5は取得難易度は非常に高いと言われている。ただし、手が届かない程ではなく、1人がスキルランク5のスキルを1〜2個

 持てるくらいだ。因みにユニークスキルはランクから除外されている。


 また、アイテムボックスはその中でもかなり希少で、普通にスキル取得することが殆ど出来ないらしい。アイテムボックスの取得条件に空間魔法が必要なのだ。実はこの空間魔法の適正がある人が元々少ない上ランク3のスキルなので取得するポイントも50p必要だ。そしてランク5のアイテムボックス取得には200p必要となる。さらに容量を増やすにもスキルレベルを上げなければいけない。これでは、使える人が少ないのも当たり前だ。



 そういえば、アイテムボックスって何でパッシブスキルに分類されるんだろう?定番のアイテムを亜空間に入れれるあれだよね?開いたり閉じたりするから、アクティブじゃないのかな?まぁあんまり気にする必要ないか。


「シン様、アイテムボックスは常に空間を維持しております。その為分類上は、パッシブスキルになるのです。」


 そっと後ろからルーシアが教えてくれた?

 あれ?俺喋ってた?


「本当にあなたたちには驚かされますね。」


 モーリス枢機卿は驚きながらも何かしら悟りでも開いたような目で俺たちを見ていた。


「では、フィンシオン辺境伯の所に戻りましょう。」


 そう言って3人で、レグスとソナが待っている控え室へ移動する。


「シン!どうだった?神様からスキルは与えられたか?」


 戻るなりレグスが勢いよく話しかけてくる。


「はい、僕もルーシアも代理神の加護とアイテムボックスのスキルを得られました。」


「あらあら、凄いわねぇ。シンもルーシアちゃんも。」


「な、また神様の加護を⁉︎信じられん。しかもアイテムボックスとは!ランク5の中でも非常に重宝されるスキルではないか!」


 やっぱりレグスも驚いている。ソナは、いつも通りだ。


「フィンシオン辺境伯、その事でお願いがあるのですがよろしいですか?」


「むぅっ……。ん?モーリス殿、お願いとは?」


「はい、前回と今回の儀式でハッキリしましたが、シン様とルーシアは何かしら神から使命を与えられた存在なのではと思うのです。」


「使命か……。確かにな。」


 そんなものはない。と断言できるが何も言わずに話を聞く。


「ですから、今の内からこの2人は一緒にいた方が良いのではと思うのです。そこでお願いに繋がるのですが、ルーシアをフィンシオン辺境伯の元で預かっていただくことはできないでしょうか。」



「「「「えっ‼︎⁉︎」」」」


 両親、俺、ルーシア全員が同時に声を上げた。そりゃそうだ、出生率の低い天人族、やっと授かった愛娘を預けようと言うのだ。みんな驚くだろう。


「妻のクロエとも相談して決めたのです。辛いですが、ルーシアの為になると思います。あと、別にルーシアの代わりになるとかではないのですが、奇跡的に妻がまた子を授かったのです。これもまた、1つの神からの啓示ではないかと思っています。」


「なんと!天人族で2人お子を授かるとは、めでたいですな!……しかし本当に良いのか?」


「はい、お願いします。いいね?ルーシア?」


「は、はい。私はシン様の元でお支えしたいと思います。」


「わかった。では、モーリス殿。ルーシアを我がシアルグラスで立派に育てることを誓おう。」


「ありがとうございます。よろしくお願いします。」


 こうして、ルーシアは俺たち家族と共にシアルグラスで暮らすこととなった。


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