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VSchool  作者: Gの暇つぶし
8/19

〜一族連続殺人事件〜7 鍾乳洞と藤原

「俺らがやるのは葵様の保護までだ。」


勇者と猫が不満そうな顔でこっちを見てくるが、こればかりは譲れない。


「それでは探しに行きましょうか。後の事はまた、見つけてから考えましょう。それに、うまい具合に立ち入り禁止の鍾乳洞が近くにありますよ。隠れるには絶好のポイントですね。」

「うまい具合に言うな!それじゃあ、鍾乳洞へ行くぞ!」

「リーダーはあたしだー!」



まあ…そこは、うん、うまい感じに立ち入り禁止だった。


「おー、雑用やん。何してんねん!デートか?」

藤原、同じクラスで俺と気が合う面白い奴、

「藤原…逃げた方がいいぞ…」


言い終わるより早く、勇者は藤原めがけて駆け出すと、その勢いを殺す事なく木刀をなぎ払っていた。そのまま藤原は重力に逆らい3メートル程吹っ飛んだ。


「藤原ぁー!大丈夫かーっ!」

「デートな訳無いでしょ!」

「うう…痛っ!」

「藤原さん。テスト一週間前なのに何をなさっていたのでしょうか?」


「か…携帯…しょうにゅう…落ち」

「もう喋るな!」

「頼…む…」ガクッ

「藤原ァー!」


「あーもうウザい!携帯が鍾乳洞へ落ちただけでしょ!?私達も入るからついでに探してあげるわよ!」

「おお、サンキュー!恩にきる。」

「よし、じゃあ行くニャー!」

「猫が喋ったー!」

3回目…

「実は…かくかくしかじかで…こうなんだよ」

「…まあ、行こか?」


こいつ、なかなか…。さらっと流した。


「やばっ!?懐中電灯が無い!」

「無くてもいいよ。携帯と人がいるか確かめるだけだし。」


俺を含めて4人と1匹は鍾乳洞へ入って行く、だが…

「暗すぎ!携帯どこ?」

「電話すればよろしいのでは…」

「それだーっ!」

「そら無理や」

「何で?」

「充電切れてるからに決まってるやろ!」


流石、学校一ついてない男…恐るべし


「懐中電灯、取りに帰るか。」

「ふっふっふ、こんな事もあろうかと秘密兵器を用意した!」

「おおっ、流石勇者や!」


大丈夫か?こいつ、変なものばかり持ち歩いているからな…

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