〜一族連続殺人事件〜4 猫sトーク!
「まず、僕の話を聞いてくれないかニャ?」
そういって猫は話し始めたのだが…
「まず、僕はある一族に仕えていたんだニャ。その一族は魔法を使える一族で…」
「ス、ストップ!」
早くも爆弾発言が飛び出しました。
「あなたペットだったの?」
「勇者違う!聞くとこそこじゃねーよ!」
「違う!僕はペットじゃないボディーガードだニャ!」
「答えんな猫!魔法が使える一族ってなんだよ」
「ああ、今はほぼ居ないけどニャ。」
「いないの!?」
意味が分からん、衰退したって事か?いや、待てよ…
少し考えた俺はとんでもない事を思い出した。そう、あれを…
「一族連続殺人事件ですね。」
さすがツナだ、ちゃんと覚えていたようだ。そして猫を指差しながら、
「つまり、猫さんあなたが犯人ですね!」
「違うだろー!こんな猫が魔法使い?を倒せるか!」
「失礼な、僕だってやる時はやるニャー!」
「否定しろやこのバカ猫!ややこしくなるから!」
「どうしてこの猫を庇うのですか?」
…不意にツナに聞かれた
ただ、なんとなくだけど
「なあ猫、俺とお前って一度会った事ない?」
「…」
「やっぱ無いよな、ごめん流して。」
「あるニャー。」
やっぱりか…でも、どこであったんだっけ?
「話続けていかニャ?」
「…どうぞ」
何か聞くのが恐くなってきた。
「ツナがいったのは間違いない。あの事件でほぼ全員殺されたからね。僕は逃げた…」
こいつ、ボディーガードのくせに逃げたのか。
「だが、まだ生き残りが居るんだニャ、1人。そいつが犯人ニャんだけど、操られてて…」
「はいストーップ…何で止めたか分かる?」
「ああ、ボディーガードのくせに逃げたんだニャ、僕は」
「最低、せめて最後まで戦いなさいよ!」
「勇者、ちょっと黙ってて!猫もそこじゃないから!」
「つまり、その猫が生き残りを操り、抹殺を遂げたということでしょうか?」
「何でツナは猫を犯人にしたがるんだよ!しかも猫さん逃げたんだよ!?」
「僕なんて、僕なんて…」
「へこむなー!話が進まねーっ!」
駄目だ…こいつらもう話を止めない方がよさそうだな。
「猫、もう止めないから続き。」
「いや、もういいニャ…」
諦めやがった!!
結局何が分かったんだ?
とりあえず、周辺を探すことに…
あれ?誰を探すんだっけ?