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からくり紅万華鏡ー餌として売られた先で溺愛された結果、幽世の神様になりましたー  作者: 霞花怜(Ray)
第五章 災厄の神

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登場人物紹介④

【大蛇::野々(のの)】

 羽々の側近:五蛇(ごだ)の一匹。大蛇の食糧庫(人間)管理担当。

 五蛇の中で一番慎重と羽々が評する男。口数が少ないが周囲をよく見ている。番の人間である芽衣の影響で、以前より思考が柔らかくなった。五蛇の中で一番、蒼愛や紅優と近い感覚で話せる大蛇だろうと思います。

 野々が芽衣を大事にする感覚は紅優たちと変わらないと思うけど、愛で方は確実にSM寄り。芽衣がドMだから気兼ねなく色々出来るけど、最近は芽衣が死んでしまうのが怖くて控えがち。緊縛と首締めは芽衣が好きだから野々も大好き。芽衣が苦しんでいる姿で何杯でもご飯食べられます。

 首輪が欲しいと芽衣にせがまれて、戸惑いながら検討中。SM関係において首輪がどういう意味を成すか、野々は知らない。芽衣も敢えて教えていない。



【:芽衣(めい)

 元理化学研究所の研究員。実験中にプラズマが大量発生して手足を負傷。気を失っている間に瑞穂国に売られていた。黒曜経由で大蛇の領土に来た人間。約三十年前、理研の少子化対策室が霊能実験を初めて軌道に乗り始めた頃の職員。(真白のトコに逃げ込んだ兼太はこの頃の被験体。実験初期だから、完成度が低かった)。

 霊元を開花してくれた野々と話すようになって、野々が自分を番に選んでくれた頃には大蛇の生態を把握していたので「自由に嬲っていいよ」と笑顔でお願いした。現世でもドMで緊縛大好きだったが、今から三十年くらい前とかだと今以上にアングラで、秘密の性癖だった。本当は傷が裂けて血が出るほどの鞭打ちとか意識飛ぶほどの首締めとかしてほしいけど、最近の野々は前より攻めが甘くなったし、プレイ後のアフターフォローが手厚くなったなと思う。ちょっと不満だが、野々が美味しく食事できているならいいか、と思うことにした。

 芽衣さんや大蛇の皆はSM書けるのが楽しいですね。特に芽衣さんは生粋のMなので、現世のSM文化を大蛇の領土に布教していると思う。研究員としてもSM的にも、芽衣が大蛇の一族に与えた影響は大きい。

 ちなみに芽衣さんに関しては宝石の人間・:黄玉(おうぎょく)って設定も実はあるんですよね。続編書かないとダメかな(笑)。



《蛇足》

『121.SMプレイ』の中で、紅優が「蒼愛がMに目覚めても応えてあげられないから!」とか言ってるけど、むしろMは紅優だろうなと思うし、何なら蒼愛の方がSっ気ありそうだよねって作者は秘かに思っている。

 このお話の中で紅優は攻めだけど、受けの才能あると思うし、同人誌書くなら井光×紅優とか羽々×紅優とか書きたいよねって思う。火産霊×紅優とか吟呼×紅優も良き。蒼愛を大人にして紅優を攻めさせるリバもアリだなって思う。

 けど、からくりでは固定CP、リバ禁止、NTR禁止、蒼愛に突っ込んで良いのは紅優だけ。ってルールを自分の中で決めて書いているので、書きませんが。

 作中で紅優が他の神様や妖怪に散々「貞操観念が人間ぽい」って揶揄されていますが、瑞穂国ではフリーセックス普通です。繁殖じゃなく食事の性交なのでフランクです。番を無断で喰うのは非常識だけど、許可さえとれば交換や乱交もアリ、みたいな感じです。番じゃなくても性交で多少、空腹が満たされるので、現世よりずっとおおらかです。

 折角、貞操観念ゆるゆる設定の国を作ったのに、主人公二人に枷を強いた自分を改めて呪う。他の作品ではリバ上等NTR当たり前みたいな作風の作家なのに。まぁ、これはこれで楽しいですけど。

 本当は蒼愛総受けにするための設定だったんですよね。神様全員に蒼愛を喰ってもらおうと。でも淤加美に魅了を発揮した時点で蒼愛が「紅優じゃなきゃヤダぁ」って泣くから。そうだよね、蒼愛はそう言うよね……って思って、作者が自分で作った主人公の性格設定に折れた。だから加護は全員キスで与えました。本当はヤって欲しかった。

 紅優も蒼愛を奪われたら国を壊すとか言うし……。最高神のくせに我儘な。いや、最高神ゆえの独占か……。お陰様で甘々溺愛CPになりましたとさ。可愛いから好きだけどね。



【大蛇::呵々(かか)】

 羽々の側近五蛇の一匹。大蛇の領土の視察時、最初に案内をしてくれた呵々は、五蛇の中では外交担当です。物腰柔らかに丁寧に棘のある言葉を吐いてくる感じが大蛇っぽくて気に入っています。

 呵々の番の人間はやっぱりMの女の子で、Subです。主従関係の調教プレイがメイン。野々と芽衣が身体的な苦痛系なら、呵々のとこはメンタル系ですね。人間家具とか好きな女の子を想像してます。家具になってる番が一ミリでも動いたらお仕置きする呵々さん。放置(無視)し続けると喜ぶから敢えて構って不満を与える。何杯でもご飯イケますね。

 ちなみに呵々さんの番の女の子は芽衣の実験のために人間もどきを定期的に産んでくれます。最初はそのために呵々が番にしたけど、今は大事にしています。攻めが甘いって思われたくないから頑張ってるけど、内心は野々と同じで死んじゃわないか不安になったりする。そんな呵々の気持ちに気が付いてクスリとする芽衣、みたいなね。

 大蛇の一族の番事情を書く場合、大変濃いSM語りになりそうです。楽しそうだな。

 ちなみに、この物語に出てくるDomSubは、BL界隈で人気のダイナミクスではなく、現実社会に存在する主従的なSMプレイの方です。



【大蛇::寧々(ねね)】

 羽々の側近五蛇の一匹。白狼の里を襲った時の指揮官。あの時は蛇々の口車と裏工作で白狼も大蛇も何匹か死んでいるので、大蛇も動かざるを得なかった。

 寧々さんは霧疾に「怒りっぽくて挑発に乗りやすい」と、お手軽な性格みたいに言われていますが、風ノ神の守護地である風の森に住まう妖怪として(大蛇の領土は風の森の一部でもある)顔見知りで会う機会も多いし、よく知ってるって感じです。寧々さんは外回り警備担当。野々も楜々も羽々も蛇々が嫌いだけど、呵々と寧々はちょっと違う感情を持っていたと思う。その辺りも、書く機会があったらいいな。今はそれだけにしときます。



【大蛇::楜々(ここ)】

 羽々の側近五蛇の一匹。外回り警備担当。陽気で笑顔が爽やかな大蛇っぽくない気さくな兄さん。作中で月詠見が火産霊と「性格が似ている」と言ってますが、表面的な人当たりだけですね。根本的な部分は全然違う二人だと思う。楜々の方がカラッと明るいというか、火産霊のように切なさを纏っている感じがないので。

 楜々の番も人間の男の子で、やっぱりMっ気ある子です。楜々さんはガッツリ嬲ってガッツリアフターフォローするタイプのSだけど、芽衣や呵々の番ほど、自分の番ががっつりMじゃないと知っているから手加減できる大蛇です。一晩中、何度も気絶するほど抱いて「もう無理、許して」って嗚咽しながら泣く番を見て満たされるくらいな感じ。


 側近五蛇、四匹しか出てきていませんが、実は蛇々も最初は八俣の側近でした。蛇々が死んでから、新しい五匹目が追加になったんだけど、作中にもちょっとだけ出ています。八俣の屋敷の中や、二回目の訪問で案内してくれた小さな蛇、アレの主が五匹目の側近です。本体は出せなかった、残念。名前は:稍々(やや)さん。



【:闇人(やみびと):名無(ななし) / :小碓(おうすの):(みこと)(:日本武(やまとたけるの):(みこと))】

 原本というか、元ネタにしている日本書紀や古事記に出てくる有名な神様や皇子の名前はなるべく出すまい、ちょっと濁そう。って感じで書いてきたのに、最後の最後で超有名人かつスーパーヒーローを出してしまいました。

 せめて日本武尊って表記は避けたかったけど、「怨霊の集合体」「虚像の偶像」の象徴としては最適すぎるなと思ってあえて出しました。作中で紅優が「日本武尊は実在しない」と説明していますが、そういう見解を出されている学者さんは実際にいて、私もその意見賛成派です。聖徳太子なんかもそうですけど、英雄を作る場合って、色んな時代の色んな英雄譚を持ってきて:継接(つぎは)ぎする感じでヒーローを作り上げるのだと思う。利用された逸話の中で実際に活躍した人間の魂が、怨霊として寄り集まっても不思議じゃないと思う。

 作中で「主軸になっている怨霊は小碓」と紅優は断定しているけど、色々混ざって最早小碓命ですらなくなっている。それが闇人名無だと思います。だから人格は安定しないし、思考は短絡で明快。紅優が「度し難い」と笑ったのは、「心置きなく殺せる」という安堵です。

 名無はエナに自我を喰われてから潜んでいたわけではなく、偶然生きていたにすぎない。エナが自ら動き出し、便乗できるタイミングがあったから出てみた、みたいな感じです。その辺の考えも短絡。自我の芽が残っていたから「そのうちまた返り咲こう」くらいは考えていたろうけど、緻密な計画はなかったのでしょう。だから、あんなにあっさり死ぬ羽目になりました。

 格好良い紅優を書きたくて、殺しても後悔しなそうな設定を考えた結果なんですけどね。格好良いというか、紅蓮だった頃の残虐性の片鱗が出せたらいいなと思いました。この物語の中で、攻撃力が一番高いのは恐らく蒼愛ですが、神力の絶対量と怖さで言ったら紅優が一番です。ちなみに紅優がエナを許して小碓を殺した対応の差は、蒼愛を大事に扱ったか傷付けたかの差です。それだけではないけど、決め手は蒼愛です。蒼愛に「助けて」って泣かれて、色んな意味で「もういいや」って思った感じ。



 終わらない登場人物紹介も、次が最後です。


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