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【短編】ひまわり

作者: ひだまり
掲載日:2023/02/15

死んじゃった。

なんでだろ。なんかね、感覚が一気に抜けていくような気がしたんだ。

これって死んじゃったってことだろうね。

なんとなく、分かるんだ。


ぐぅ…


あぁ。おなか、すいたな…。

死んじゃっても、おなかってすくんだね。


あ、れ?明るい場所に足が動いて…。

だめだ!家族の役にも立てなかった僕が一人だけ幸せになるなんて!

まだみんなは頑張っているんだぞ!

足よ止まれ!!止まれ止まれ止まれ!!!!


はぁ。はぁ。

ギリギリ止まった…。やっぱり、僕には真っ暗な所がピッタリさ。


…このまま暗闇に溶けて、消えてしまいたいよ。

だって、僕なんて生きていたって意味がない。

…もう生きてないけど。

姿形さえ、何も無かったようになればいいのに。


『お兄ちゃん、そんなこと、ないよ。』


彩葉(いろは)…?


『私たちのために、ありがとう。悠真(ゆうま)。』


お母さん…。


『お前は正しかったんだ。』


お父さんまで…!


『『『ありがとうね。』』』


ーっ!

彩葉、お母さん、お父さんっ!


ぎゅっ


あぁ。あったかいなぁ。

僕の心も、徐々にあったかく染まっていく。


つー


あれ?僕、泣いてる?


そのとき、みんながにこっと笑いかけてくれた。

ーまるでひまわりのように…


「うわぁーん!」


僕は小さい子供のように泣いた。

泣いて泣いて、泣きまくった。


この日が、人の温もりを感じた、最初で最後の日だった。

2月16日 内容を少し変えました。

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