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毒親に負けず幸せになるぜ!

俺は、よしき!パペットマスターを目指す少年だぜ!

パペットマスターとは、一言でいえば宇宙人からもらった粘土に己の念を入れて動かし、ダンスを踊らせて美しさを競う大会で優勝した世界一のプロのことだ。全然一言で言えなかったぜ。


「ちょっとよしき!さっきからうるさいわよ!」


いっけね、心の声が無意識に外にもれていたぜ。

でも俺は全然気にしない。

だって、俺はパペットマスターを目指して


「よしきうるさいって何回言えばわかるのよ!今夜の2時よ!早く寝てちょうだい!あなたが毎日夜遅くに叫びだすから家族みんなが寝不足なのよ!」


いっけね。また今日も興奮しすぎてしまった。

俺のすごすぎる才能に酔っていたら、つい叫んでしまうんだ。

このままじゃ目がさえて寝れないから、こっそり家を抜け出そう。



そして俺は夜の草むらに来た。

虫の声だけが響いている、

辺り一面真っ暗で俺だけがこの世界に住んでいるような、一人ぼっちの感覚だ。

だが一流のパペットマスターを目指す俺は、孤独を愛する。

俺がつらい時やさみしい時ほど、孤独は俺に寄り添ってくれる。

孤独は俺の一番のファンなんだ。

だから俺は孤独を愛するんだ。


そんな孤独とのラブストーリーを歩きながら夢中で妄想をしているうちに、いつのまにか夜が明けたようだ。

少し遠くまで来てしまったが、ここはどこなんだ。

とりあえず人を探そう。

俺はこんな時でも決して慌てたりしない。

なぜなら、俺は常にかっこよくて美しいパペットマスターを目指す男だからだ。

俺は常に自分にどう在りたいか問いかけ、目標を認識し続けている。

そうすることで、潜在意識に目標が刻まれ、自ずと必要な情報をキャッチできるようになるからだ。

簡単に説明すると待合室で待っている時に、他の人の名前が呼ばれてもスルーしてるが自分の名前が呼ばれたらドキッと強く反応するあれだ。多分。


そう自分に酔いながら気持ちよく語っていると、突然目の前に謎のパペットが飛び出してきた。

俺は少し驚いたがすぐに冷静さを取り戻した。なぜなら、俺はすべてのものを受け入れる覚悟があるからだ。この世のものはすべてが尊い。俺はそれを体現しながら生きようと決めているんだ。

だから、このパペットも俺の前に飛び出したのは何か理由があるはずだ。

俺はそんなことを思いながらパペットの横を通り過ぎた。


だがパペットは俺になついてしまったようで、何度も俺の周りを舞っている。パペットは人型だから、うっかり見惚れてしましそうになる。俺は美しいものには弱いんだ。

だけど、一番美しいのは俺だ。なぜなら、人生の主人公はこの俺だからだ。

俺が一番俺を愛するんだ。

それが俺に生まれてきた俺の役目ってものだろう。









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