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青い百合  作者: はこ
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知っていたら幸せなお話

誕生日、友達に告白をした奴が私の前に現れた。


私は友達が大好きだった。

独占して閉じ込めたいほどに、泣かせてぐちゃぐちゃにして愛したいほどに。


昔彼女とお泊まりをしたことがあった。

彼女は全く起きない体質で何をしようとも動じなかった。イタズラ心と言うよりかは、欲望の方が近かったのかもしれない。

幸せそうに眠るあなたが愛おしくてキスをしてしまった。

その日、

月がカーテンを通して冷たい光を向ける中、

私一人が私の本心に素直になった。

それは、最低な愛だった。

その出来事は、私の愛が普通じゃない事を認めざるおえないきっかけとなった。


好きな人に存分に触れる快感を覚えてしまってから彼女と手を繋いだり、隣にいるだけでも抑えられなくなってしまった。

それがとても辛かった。

彼女は可愛いからよくモテた、惚れた一人一人がとても憎かった。

だから、好きな人に告白をした奴が私の所へきたのは、好都合だったのかもしれない。

こんな奴から好きな人を守ることが出来ると共に、この好きの気持ちの代用品があれば私はあなたから離れられるとおもったからだった。


偽りの好きはそう続かなかった、恋人としての事を何1つ受け付けない私の体に彼が怒りを覚えのは、当たり前だっただろう。

代用品が無くなった心は君に触れるだけで何一つ抑えられないだろう。それで嫌われるのが怖くて仕方なかった。どれだけ怖くて涙を流しても彼女を傷つけないようには出来なかった。


そんな彼女が教室のドアをあける。

いつも通り美しかった。朝日に透ける髪も

目の中の景色を見ることが出来るほど澄んだ瞳のあなた。

あなたは私にキスをした。

柔らかい唇と甘い香りが私を刺激した。

もしかして両思いだった、なんてものを考える前に彼女を押し倒しそうになる自分が恐ろしくて涙が止まらなかった。あなたを傷つけたくない、その一心で離れた。

離れるのに必死になりすぎた自分を今では許せない。

でも、それで良かったんだと思ってる。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

すれ違いは残酷な結末をうむかもしれない。

そんなお話。

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