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プレイボール

銀河系から核融合パルスロケットで何万年も旅をしてもたどりつかない恒星系のハビタブルゾーンにある地球によく似た岩石惑星バルデッシュの住人アイスマンのお話。


 私の名はアイスマン、祥鳳皇国の平民でありベルーナ商会のしがない店員である。それは今から20年ほどさかのぼる。


・・・そうあれはまだ雪が少し残る3月のことだった。


「プレイボール!」


私は人生初めての野球の試合を1番ライトでスターティングメンバーだった。


【一回の表】

「お願いします」

…審判にお辞儀をして、バッターボックスにはいる。


昨日もバッティングセンターに行き、少しは期待もしたが、現実は甘くなかった。

結果は、カウント3-1からの四球だったが、タイミングがわからず、一回もバットを振ることができなかった。


【一回の裏】アイスマンはライトの守備位置に走り、その後に脳裏に焼き付けることになる光景を見ることとなる。

「ボール、フォア!!」

「ボール、フォア!!」

「ボーク!」


ただただ四球と反則投球のみが宣告され相手に1本のヒットを打たれることもなく10点以上が刻まれた。

周りを見ると、わが方のメンバーは落胆することもなく暇そうにしていた。


 結果は3回コールド負け。

 感想は『暇だった』。

 少なくとも30分も駅馬車を乗り継いでくるようなレジャーではないことは確かだった。


 投手は球が少々速くても、四球とボークだけでは試合にならないことを痛感した。普通に考えれば打たれても安打になる確率は50%がよいとこだろう。


 帰りの馬車で、監督であるホッパーさんに、

「今日は残念でしたね」

と話をふると、

「よくあることだ・・・」

と言われ、正直愕然とした。

 内心、それが事実ならば、この先やるべきではない球技ではないかと疑念を持ちながら、そのまま駅馬車に揺られながら帰路に就いた。


とりあえず蛮勇をもって初投稿!(汗)

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