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始まったいじめ

停学期間が済んだ後、私へのみんなからの視線はまさにレーザービームのようだった。

視線の漢字の線とはまさにこういうことか。と感じるくらいに。

私と仲がいいわけでもないが、よく話すほうではあったみかが近づいて来た。

『ひさしぶりやねー。おっはよ、つかさ。

、、、、今日放課後どっか行かん?』

時間が過ぎて行くのが遅すぎて、どーでもよかった。

わたしはうなずいた。みかはその後すぐに、いつメンの光とみやびのところに行った。

みんながわたしをみている。

みられていなくてもそう感じる。

すれ違いざまに派手な隣のクラスの女の子にこう言われた。

『あたしは必死に勉強してんのに。なんであんな奴に手貸して。ずらした奴は順位上がってあたしは下がんなきゃいけないわけ?』

は??そんなのただのいいわけだ。

『いや、わたしは答え教えたわけじゃないです、、、。でも、1人順位が上がったからと行って、、、あんま関係なくないですかね?』

その女の子は顔真っ赤にして唇を噛み締めていた。

あー悔しいんだ。そうだよなぁ。一位下がったって言ってもその子にとっては大きいものなのかもしれない、、、。

とか私なりにかんがえなおしてみたが、やっぱりその女は嫌な奴だった。

次の日からその女は私のロッカーにゴミを入れたり仲間と中傷書をしてきたりした。

その女はいつも私が掃除したり、書き込みを消していると近寄り小声で

『ばーか。』と言った。

お前の方がバカのくせに。と何度思ったことかわからない。

でも、救われたのはクラスのみんなの前ではやらなかったということだ。

ロッカーやうわぐつ、、学年共通の場所にある私の物を嫌がらせはしてくるが、クラスメイトには手を出さない。

だから、クラスメイトからはレーザービーム光線を受けても慣れつつあった。

結局、みかに誘われたあの日の放課後私は普通に家に帰った。

めんどくさかった。

2人で遊んでとんでもなく嫌がらせを受けたらどうしよう。とかまんざらでもないことを考えていた。

初めてだった。小学校から周りに合わせて空気を読むということを必死でやってきた。

オシャレも興味がなかったが浮かないように何冊も雑誌を読んで努力した。

運動も出来ないと嫌われるかもと中学から部活の他にジムにも通った。

周りに合わせてきたわたしの人生が、一瞬にして変わった気がした。

周りから変な目で見られないように。

そんな意識がどこかにあった。

目立ちたくなかった。

でも目立ちたいことが1つだけあった。

それは小さい頃から好きだった絵だ。

絵を描くことはとてもわたしにとって、夢のような世界を描くことができる。

伝えたいことや、感動したもの、びっくりしたもの、、、。

わたしにとって絵は宝物だった。

コミュ障なのかもしれないが、絵は私のメッセージでもあったし、人がよってきてくれるような唯一の長所だった。

みかもその1人で、私がクリスマスツリーに使うもみの木を暗く邪悪に描いた時、

『すごい!クリスマスツリーがこんなに怖くなるんだ!!つかさちゃん、才能あるなぁ!

いいなぁーいいなぁー。』

みかは私の絵をべた褒めした。

みかに尋ねると、みかは美術館に通うほど絵が好きなのだそうだ。

親近感が持てた。ミカは強くてまっすぐな子だった。

嫌なものは嫌とちゃんと言える子だった。

周りに合わせるなんて考えてないような子だった。何気にみかに憧れていたのかもしれない。

『みか、、。この前行けなかったからさ、、、どっか行く?』

私はか細い声で誘っていた。みかはすぐに微笑んで言った。

『うん!行こうよ!』

私たちはホームルームがすぐ、ある場所に向かった。ー


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