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108話 順位上昇

利き手を突き指……。

ちょっと短めです。すいません。

 情報を集めるためにカイエンお爺さんたちの元に向かっていると、お馴染みのアナウンスが聞こえて来た。


『イベント4日目の12:00になりました。中間結果を発表いたします』


 おお、もうそんな時間か。俺は早速メールを開いてみた。最初は、前回298人中274位だった個人のランキングだな。


「え? まじで? 上がったんだけど! っていうか上がり過ぎなんですけど! やっぱボス戦の300ポイントがデカかったよな~」


 なんと577ポイントで、第29サーバーの中で46位だったのだ。一気に上がってしまった。まあ、あと3日もあるし、下がる一方だとは思うけど。


 だが、驚いたのがサーバー貢献度の方である。なんと、こちらでは4位から1位に上がっていたのだ。ボスを倒したからか? でも、一緒にボスと戦い、倒したマルカたちが上位10位にも入っていない。重要なイベントで貢献しただけじゃないってことだよな。他に俺が特別なことは……。


「リッケたちと仲いいとか? でも、それだけでサーバー貢献度が上がるか?」


 やっぱり、いまいちわからないな。まあ、分からない事をあれこれ考えていても仕方がない。次に行こう。


「へえ! こっちは2位だ!」


 なんと、サーバーランキングが2位に上がっていた。全33サーバー中、俺たちのサーバーが2位だ。これって、イベントの進みが良いってことなのだろうか? 中ボスも撃破してるし、俺たちの予想や行動が間違ってないってことだろう。


 貢献度の稼ぎ方は分からないが、サーバー順位はイベントを進行させれば上がるってことで間違いないだろう。


「よし! サーバーランク1位を目指すためにも、神聖樹の情報を仕入れないとな」



 30分後。


「じゃあ、ここが2本目の神聖樹の在処ってことですか」

「ああ、この辺の岩場に洞窟の入り口があるらしい」


 NPCからの情報収集を終えた俺は、マップをオープンモードにして、カイエンお爺さんたちから聞いた神聖樹の情報をコクテンたちに教えていた。


 神聖樹がある場所は、狩人のカカルが言うには、出現するモンスターが相当強めの樹海になっているらしい。最初は死にに行かせるわけには行かないと、全然教えてくれなかったくらいだ。


 この超強面のカカルさんが強くて厄介って言うくらいなんだろう? どんだけ強いのだろうか? メチャクチャ怖いんだけど。


 頑固なカカルさんだったが、リッケたちが「守護獣様を助けてくれた兄ちゃんたちなら、きっと平気だよ!」と一緒に頭を下げてくれたおかげで、渋々ながら教えてくれたのである。


 あれって、ガーディアン・ベアとリッケたちを助けてなかったら教えてくれなかったんだろうか? となると自力で発見するしかない訳で、結構面倒だよね。リッケたちをちゃんと救えてよかった。


 コクテンたちは地図を見ながら唸っている。


「この辺は出現する敵が第3、4エリア相当なので、あまり探索が進んでいない場所なんですよ」

「ユート君が場所を聞いてきてくれて助かったね!」

「本当です。自力で探索となれば凄まじい時間が掛かっていたでしょうね」


 まあ、どう考えても神聖樹の探索には一緒に行けないし、ここで役に立てて良かった。これで俺の仕事は終わりだろう。あとは畑と釣り場を往復しながら過ごそう――。


「なんて思ってたんですよ?」

「それは申し訳ありません。でも、やはり白銀さんにお力を借りたいんです」


 翌日。


 俺はコクテンに神聖樹の様子を見てほしいと頼まれていた。既に《プレイヤーによって、異変が1つ解決されました》というワールドアナウンスが流れ、俺の出番はないと安心してたんだけどな~。


 コクテンが言うには、神聖樹の復活イベントが起きず、イベント限定称号も手に入らなかったらしい。グラシャラボラスの使徒を倒し、守護獣の解放と、守護獣武器の入手イベントは起きたのにだ。


 また、使徒との戦闘中、神聖樹のオートヒールが俺たちの時とくらべると、明らかに効果が低かったようなのだ。俺たちの時は1秒にHP、MPが1点回復していたのに比べ、今回は3秒で1点程度の回復だったらしい。


 それでも圧勝だったって言うんだから、コクテンたちの強さは異常だよね。


 そしてマルカたちと協議した結果、俺たちが神聖樹に使った肥料や樹魔術が何らかの効果を上げたのではないかという事だった。


「いや、でもな。俺のレベルじゃ、神聖樹に辿りつくのは無理ゲーなんだが?」


 第2エリアでもヒーヒー言ってるんだぞ? 第3エリアどころか、第4エリア並の敵が出る樹海なんて、必ず殺されるだろう。必殺だ。


「私たちのパーティが護衛に付きますから、なんとかならないですか?」

「他にファーマー系のプレイヤーは――」

「いないですね」

「だよねー」


 仕方ない。ここはいっちょ頑張ってみますか。


「はぁ、みんなも頑張ろうな」

「ムム!」

「キュキュ!」

「クックマ!」

「――!」


 久々の敬礼でました! うちの子たちはやる気な様です。




年末の繁忙期がやってまいりました。

しばらくは執筆の時間がかなり削られてしまいそうです……。

次回の更新から来年の10日くらいまで3日に1回更新の予定とさせていただきます。

予定なので、もっと間が空いてしまう可能性もありますが……。

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。


書籍版のタイトルに関しましては、私も最初は「本当にこれに変わるのか?」と編集さんに聞き返しましたので、皆さんの戸惑いはわかります。

ただ、テイマーと言う単語などが一般的ではなく、なろう読者さん以外にも手に取っていただくために、タイトルを変更したいと言う事でした。

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