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世の中は意外と魔術で何とかなる  作者: ものまねの実
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人手不足の解消法

「アンディ!2番テーブルにハンバーグセット3人!それと4番テーブルのセットまだ出来ないの!?」

「今やってる!…4番テーブルのセット上がり!すぐに持ってって!」

「了解!2番にセット3つだからね!」

カウンター横からパーラへハンバーグの乗った皿を手渡し、スープとパンはパーラが手を伸ばして厨房傍に設けたスペースからトレイに乗せていき、急いで料理を待つ客の元へと向かう。


それを見送るのもそこそこに、すぐに次の調理へと取り掛かる。

既に今朝のうちに準備していた肉だねの量が心許なくなっており、表面を焼いたハンバーグを石窯に入れると、肉の塊を包丁でミンチにする作業に移る。

端切れ肉からミンチにするよりも手間がかかるこの作業だが、未だ客足が途絶える気配がない状況で材料を途切れさせるわけにもいかず、こうしてミンチ肉の製造に手間の殆どを取られてしまっていた。

あぁ、フードプロセッサが欲しい…。

どっかにそれっぽい魔道具があるといいなぁ……ないか。





ハンバーグ一択の店として始まった俺達の店だが、初日の完売とは一転して、翌日の営業は完売とはいかず、いくらか材料は余ってしまった。

それでも余った分は俺とパーラで賄いとして消費できる程度の量であったため、仕入れを増やしたのは妥当だったと言えただろう。

少しの反省もありつつ、次からは少し仕入れを減らすことを決めたのだが、それがまずかったのかもしれない。

3日目も前日と同じぐらいの客数であり、このペースで商売をしていけるならいいかなぁと思っていたのだが、異変は4日目に起きた。


4日目は朝からちらほらと客足があり、朝からの客とは珍しいなというぐらいの感想しか抱かなかったが、昼になると一気に店内は祭りのような賑わいに包まれる。

昼になる少し前から一見の客が増え始め、ランチ時真っ最中となる頃には店内の席は全て埋まってしまっていた。

俺に常連客と認定されていたイムルは昼食時の店内の混雑ぶりに驚き、この日は別の場所へと行ってしまったほどだ。

余りにも急な来店客数の増加に、調理と配膳以外に手が回らない事態へと陥ったため、急遽会計のタイミングを食後から配膳と同時へ切り替えたのもいい判断だったと自分を褒めたい。


用意していた材料は昼を少し過ぎた頃には既に底を尽きかけており、急いでパーラに買い出しを頼んではみたものの、いつも買っている端切れ肉はこの時間にはあまり量はなかったため、塊肉を買ってきてそれを包丁で細かくするという新しい忙しさも加わって、この日の営業が終わる頃には俺の腕はギンギンに固まってしまっていた。


パーラも初めての忙しさにすっかり疲れ切ってテーブルに突っ伏してしまい、特に足の疲労が酷いようで、座っている椅子から垂れる足をプラプラと振って足の血流を促している。

俺は自分の腕に水魔術を血液の循環と乳酸の排出を意識して使うことで回復を行い、何とか普通に動かせるようなった所でパーラにも同様の回復魔術を掛けてやる。


この日の忙しさはどうやら2日目に食べに来た客の口コミが時間差で効いたようで、ギルドの受付嬢も冒険者も通う店はどんなものだろうという好奇心も加わって、大勢が店に訪れることとなったそうだ。

これは忙しさのピークを抜け出したころに店へとやって来た冒険者の一人から聞かされた話で、今この街でびっくりアンディはちょっとした話題の種となっていて、珍しい肉を使った料理と変わったお茶を出す店として人々の口に上がっているらしい。


予想以上の客の入りに嬉しさと同時に危機感も覚えた俺達は、すぐに新しく従業員を雇うことを決めた。

本心ではすぐにでも人手が欲しい所だが、いきなり『人手が足りないので休業します』とはいかないのが商売というもので、1週間後に休業日を設けることを書いた紙を店内に張り、よく来る客には休業日を口頭で告げて、理解してもらった。

とりあえず1週間後には休みが作れるとわかると、ゴールがある分だけ仕事に臨む気力も湧いてくるもので、一日ごとの疲れこそは隠せないが、それでもなんとか1週間を乗り切ることが出来たのは水魔術による回復のおかげだろう。


この1週間の内に、客足も幾分落ち着いたものとなったが、それでも俺とパーラの二人で回すにはまだ辛く、本当に忙しかった時などは、見かねたマースが手伝いに来てくれたほどだ。

一人増えるだけでこれだけ楽になるのかと思い知らされた俺は、可及的速やかに従業員を増やすことを改めて心に誓ったのだが、そこではたと思い至ったのはどうやって募集を掛けるのかということ。


現代日本であれば職業安定所なり求人情報誌なりに募集の旨を掲載するのだが、この世界では一体どうやって人を雇うのかを知らない俺は、最後の客が去った店内のテーブルでパーラと一緒に賄いを食べているマースに訊ねてみることにした。

この街の住民であるし、実家も宿屋を営んでいるのだから多少は知っているだろうと考えてのことだ。


「商人ギルドに行ったら?料理人も給仕もそっちで紹介してもらえるんじゃない?」

「商人ギルドか…。冒険者ギルドじゃだめか?」

「だめってことはないけど、欲しいのは従業員で、戦う人が欲しいんじゃないんでしょ?なら商人ギルドじゃない」

なるほど、その通りだ。

冒険者ギルドで募集するのは戦闘要員であって、料理人ではないからな。

マースの言葉に得心がいった俺は早速明日にでも商人ギルドに足を運ぶことを決め、募集の条件と待遇を紙に箇条書きにしていって、明日に備えることにした。


次の日の朝早くから、俺は商人ギルドに向かった。

パーラも付いて来ようとしたのだが、俺一人でも十分なので彼女にはしっかりと休んでもらおうとやんわりと断っておいた。

店の営業許可やパーラの冒険者ギルドへの移籍などで何度か足を運んだことがある俺は、受付に顔を覚えられている人がいたおかげで、すぐに応対をしてもらえた。

前に営業許可をもらう際にも俺を担当してくれた、モトアという名前の若い男性が今回も俺に付いてくれるようだ。

受付から離れた場所にある、恐らく商談スペースとして使われていると思われる衝立で区切られた半個室状のブースで向かい合って座って用件を伝える。


「お話は分かりました。ですが、その条件にあった人物を紹介するのは少し難しいかもしれません」

「何故です?俺が商人ギルドの所属ではないからですか?それとも俺の保有資産では信用に足らないと?」

確かに俺は冒険者ギルドに所属しているが、店を出すのに商人ギルドに許可をもらった以上はそれなりの信用に足ると判断されたと思っていたのだが。

俺の声に若干の不機嫌さが混じったのを感じ取って、モトアは少し早口になって訂正を入れてきた。

「いえいえ、そういうことではないのですよ。…今この街ではアンディさんが作るハンバーグのレシピを手に入れようと色んな人が動いています。正直、商人ギルドを通してアンディさんを紹介してほしいという話も結構な数がありまして。まあ、アンディさんは冒険者ギルドの所属なので私達からお願いは出来ても強く要請は出来ないのを伝えると大概の人は引き下がるんですけどね」


そう言えば最近は店に来る人と会話をする機会が増えたが、言われてみるとそのほとんどの人間が遠まわしではあるがレシピを聞き出そうとしていたような気がする。

ハンバーグの作り方で聞かれたことは普通に教えていたが、なぜか未だ真似する店が出ていないことから試行錯誤の段階を抜け出ていないのだろう。


「そんな時にアンディさんが人を雇おうと動いているのを知られると、商人達は自分の手の物を送り込んでレシピを盗みだそうとするでしょう。いえ、それだけならまだしも、アンディさんの経営の足を引っ張る人間を潜り込ませることすらしかねません」

欲しいものを持っている奴が落ちぶれた時に手を差し伸べれば、丸っと全部手にすることができるというわけか。

いかにも商人らしい合理的なやり口だな。

「そういう可能性を孕んだ状況で、商人ギルドから完璧に安全だと言える人員の紹介をするのは難しい、そういう意味での先程の言葉だったんです」

「なるほど、そういうことでしたか。」


一応身元を洗うぐらいはするだろうが、そもそも企みのある人間は身元を偽装するぐらいはしそうなもので、そうなると俺の所へ腹に何か抱えた人間を紹介することになるし、もしその人間が何かやらかしたら商人ギルドはメンツをつぶされる。

さらには俺から恨みを買う可能性もあるとなれば、そうそう下手な対応は出来ない。


この街で俺はそこそこ有名だし、魔術師としての腕も知られている。

おまけに領主であるエイントリア伯爵家とも懇意にしているとなれば、ギルドとしても敵に回すのは躊躇われるだろう。

わざわざ商人ギルドの所属でもない俺に受付の人員が一人付くぐらいに配慮をする程度には、印象を悪く持たれたくないという思惑は感じられた。


さて、当初の思惑ではギルドで紹介してもらった人と面接的なことをしてなるべく早く店で働いてもらおうと思っていたのだが、俺の店の置かれた状況が思ったよりも面倒くさいことになっていたため、自分の目と足で人材を探す羽目になってしまった。

ちなみに奴隷を使うというのも一つの手ではあるのだが、モトアが言うには今この街では契約の空いている奴隷がおらず、すぐに人が欲しい俺とはタイミングが合わないだろうとのこと。


この世界で奴隷というと、大まかに犯罪奴隷と契約奴隷の2種類に分けられる。

言葉の響きで予想できるが、犯罪奴隷は犯罪を犯した人間がなるもので、犯した罪の重さに応じた期間を奴隷として扱われるというものだ。

犯罪奴隷は基本的に危険な仕事に従事させられるので、大半は満期を迎える前に死ぬ。


契約奴隷も読んで字のごとし、奴隷になる契約を結んだ者のことを指す言葉で、奴隷と言えば普通はこちらのことを言う。

この契約奴隷になるのには様々なケースがあり、借金を払えなくてなる者や、生活の困窮ゆえにその身を売るものなど犯罪奴隷に比べて奴隷になるいきさつは違う。

こちらのほうは自分が売られた金額と、奴隷であった期間の税金を納めることで解放される。

そんなわけで犯罪奴隷よりも契約奴隷の方が労働への意欲は高いので、契約奴隷を店で買い、店員として雇うのは決してあり得ない話ではないらしい。


俺としても犯罪を犯した人間よりも、生きるのに困って身を落とした人間を助ける方が気持ちは楽なので、奴隷を雇うなら契約奴隷を選ぶだろう。

ただ、奴隷が最も数が増えるのは季節を越すのに困る人間が出てくる秋から冬の間なので、春を過ぎたこの季節はほとんどおらず、タイミングが悪かったとしか言えない。


商人ギルドとしては何とか紹介できそうな人を当たってみるとは言ってくれたが、あまり期待はしないようにと念を押されている。

そもそもこの街で飲食業に従事している人間はほとんどが家族経営であるため、元々人手は余りも不足もしていない。

さらには冬季であるならともかく、春を大分過ぎたこの季節はどこも忙しいので、若い働き手は取り合いになっているくらいだ。

そのためヘスニルの街中で人手を集めるのは諦めて、心当たりになりそうな場所を目指して歩いて行く。

ヘスニルで人手が集められないなら、そこ以外で探せばいいじゃない。

そんな考えで辿り付いたのは、ヘスニルの街壁に突き出すようにして存在しているビカード村からの避難民居住地だった。


早速村長宅を訪ね、俺の現在の状況と目的を説明し、相談に乗ってもらった。

「ふーむ…。これはまた…」

俺の話が終わった途端、村長は腕を組んで唸りだしてしまった。

やっぱり村人をいきなり雇いたいって来るのは急ぎ過ぎだったか?

でも俺は今人手が欲しいのだ。

逸るのも仕方ない。


「やはり難しいですか?」

村長が中々復帰しない様子に、やはり無理かと諦めようとすると、それに慌てるように村長が応えた。

「あぁいえ、そうではなく。…なんというか、丁度いい時に尋ねて来られたので、なにやら神の導きの如きものを感じてしまいまして」

「はあ…なんのことかよくわからないんですが?」

突然神の導き云々と口にされても意味が分からない俺は、村長が語ることに大人しく耳を傾けた。


今現在、この居住地で暮らしている人間の中で、もうじき12歳を目前に控える子供が二人居るのだが、この二人がヘスニルで働くことを希望しているのだという。

この世界での成人と認められるのは15歳とされているが、12歳を目途に働く先を見つけて置き、成人を迎えるまでは見習いとして働くのが通例となっている。


ビカード村でも農家の跡取り以外は他の仕事を見つけるために動くのだが、丁度今はヘスニルにいるので、そこで働き口を見つけようとする若者も最近は増えてきているそうだ。

そしてその二人の子供だが、家族もヘスニルで働くことに関しては反対していないので、村長としてはできるだけいい条件で働けるようにしてやりたいところだが、どこもいい返事は貰えていないようで困っていたそうだ。


そこへ現れたのが俺である。

雇用条件も随分いいものだし、何よりも恩がある相手であるので、正に双方の目的が見事に合致したのは神の思し召しだと思ったのもなるほど、理解できる。

このご都合主義的な話の展開はまるで小説のようではあるが、これは現実なのでそんなことは考える意味はない。


「というか、俺の出した雇用条件っていいものなんですか?」

「それはもう。日払いでの給与支給、4日おきに1日休みがもらえて、しかも住む場所も用意してもらえるのは破格でしょうな。この条件なら誰でも飛び付きます」

俺に言わせれば普通に現代日本で仕事をする上で普通に必要な条件だと思ったのだが、この世界では大分手厚い待遇になるようだ。

「それで、その紹介する子供たちというのはどういった子になるのでしょう」

「今呼びに行かせてますので、直に来るとは思いますが…そうですな、簡単に話しておきましょう」


これから来るのが年は11歳を迎えたばかりの男女で、名前は男の方がローキス、女の方はミルタといい、共に幼馴染ではあるが、家の仕事である農業に従事していたので店で働いた経験はない。

だが頭は悪いわけではないので、ちゃんと仕事を覚えれば真面目に働いてくれるだろうと村長が言う。

ローキスは年の割には落ち着いた物腰ではあるが、ミルタが若干気が強いのでローキスを引っ張っていくことが多いらしく、村の人達からは将来は姉さん女房かとからかわれるのが日常なのだそうだ。


そんな話をしているとドアがノックされる音が響き、入室の許可を得た女性が目的の人物の到着を教えてくれた。

すぐに室内に通してもらったところ、聞いていた歳に当てはまる男女は確かに二人いるのだが、なぜかその周りに纏わりつくように4・5歳ほどの子供が何人か付いてきている。

どうも子供たちと遊んでいた所を連れてきたようで、勝手について来たその子供たちを大人しくさせるのに少し手間取っているようだ。


「こらこら、お前たち。ローキスとミルタはこれから大事な話をするんだ。外で待っていなさい」

村長は優しく諭すが、子供たちがその言葉に不満なのは明らかで、何も言いはしないがローキスとミルタにしがみ付く腕の力はより強まっているように見える。

「村長、俺は構いませんよ。話もそれほど長くならないでしょうから、そのままにしてやってください」

「アンディ殿がそうおっしゃるのなら…。ローキス、ミルタ。こちらがアンディ殿だ。今、アンディ殿は自分が経営する食堂で雇う人を探しているのだが、そこにお前たちを紹介したいと思って呼んだのだ」

「どうも初めまして。アンディです」

ローキスとミルタは村長の言葉に一瞬顔を輝かせたが、雇い主が俺だと知ると、訝しげな顔に変わっていく。


「雇うって…まだ子供じゃない。こんな子が本当に店を持ってるっての?」

「ミルタ!失礼でしょ!まずは挨拶をしないとだめだって」

「わかってるわよ。うるさいわねぇ…。初めまして、私はミルタといいます」

スカートの両裾をつまんで軽く膝を曲げる形で挨拶をするミルタではあるが、先ほどの言葉はしっかりと聞こえていたし、その動きも固いことから急場しのぎで覚えた作法なのだろうなと容易に読み取れる。

若干くすんだ金髪を三つ編みにして後ろに垂らす髪形のせいでおでこが強調されているが、それ以上にツリ目がちなのが気の強そうな印象を与える。


「はじめまして、僕はローキスと申します」

ローキスの方は右手を左胸に当てるようにして軽く頭を下げる形の挨拶だが、意外と様になっているその姿から礼儀作法はミルタよりもしっかりしているように思える。

村長の話で聞いた限りでは、ミルタがローキスを引っ張っているような印象だったが、俺からするとローキスがミルタを支えているように見え、それに加えて二人のお互いへの信頼もうかがえた。

こちらはミルタとは違って、癖がついた赤毛に垂れ目が柔和な表情を作り出している印象で、物腰の柔らかさも言動の端々から読み取れる。


一応面接のつもりで二人に色々と聞いてみて、特に問題はないと判断した俺は村長に話しかけた。

「村長、この二人を雇わせてください」

「おお!そうですか!ええ、もちろんわしは構いませんとも。お前たちはどうする?」

順番的には逆だとは思うが、二人の意思を確認する村長の言葉に二人は顔を見合わせて頷く。

そして俺の下で働くことを了承してくれた。


仕事場となる店舗兼住宅の場所を教え、なるべく早いうちに顔を出す様に言ってこの日は帰った。

支度金をいくらか渡したのだが、身の周りの物は普通に手で持ってこれるのであまり大きい額は要らないと言われた。

その分、これから二人が住む部屋にはちゃんとした環境を整えてやろうと思い、家に帰る道すがら途中で家具屋に寄って一通り買って行く。

強化魔術を使う俺にとってはベッドを2台と箪笥2棹を担ぎながら歩くのは容易い。


嘘だ。正直めっちゃ持ちづらい。

積み上げられた大荷物を両手と頭で保持しながら歩くさまはさながら大道芸の様で、道行く先で色んな人がギョッとした顔で見てくるが、大体は俺の姿を見ると呆れたような諦めたような、そんな目を浮かべる。

まるでまた馬鹿なことをしているなこいつ、と言わんばかりの目だ。

正直心外である。

ただ重さはそれほど気にならないので、途中で何度か落下しそうになるのを持ち直すぐらいで無事に家まで戻れた。

帰宅した俺に気付いて、2階から降りてきたパーラに新しく加わるミルタとローキスのことを話すと、空き部屋の掃除と家具の設置を手伝ってくれて、結局それでこの日は終わってしまった。

…よく考えたら、俺が休んでないんじゃないか?

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― 新着の感想 ―
[一言] 店によっては、一日何食限定、と記載されているところもあります。別にがつがつと店で儲ける必要もないのだから、のんびり経営したらいいと思うな。朝食と昼食だけで夜食はなしとか、三食していたら休憩で…
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