様々な正義
様々な正義が何かを主張しています。
今回は少し頭が痛くなるお話を
ご提供いたします。
何も考えない方が幸せであるという
モットーで生きている方には
お勧めできぬ作品です。
ある正義はこう言った。
「みんなが正しいと思うことが正義だ。
みんながそう思う事こそが正義だ。
だからみんながそう思わないことは
正義ではない。間違っている。悪だ。
悪をみんなが倒そうとすればそれは正義だ。
絶対に罪ではない。これは悪に対する罰だ。
悪を許さず懲らしめ栄えさせない。
それが正義だ。」
他の正義はこう言った。
「失敗しないことが正義だ。
何事も失敗しなかったら上手にいく。
だから失敗しないことは正義だ。
失敗を恐れずに挑むのは正義ではない。
失敗を恐れ危惧し
細心の注意を払うことが正義だ。
それが正義だ。」
一つの正義はこう言った。
「競争こそ正義だ。
互いがぶつかり合った時、
競い争い勝利する。
その時に勝利した方が正義だ。
少しの差であれ勝利すればそれが正義。
正義でないもの、
つまり悪は正義に従わねばならない。
正義を決める時に競争し
どちらが正義なのか白黒つける。
それが正義だ。」
別の正義はこう言った。
「私こそ正義だ。
私が思うことの全てが正しく正義である。
何人たりとも逆らえさせん。
逆らった者は直ちに処刑する。
勿論、極刑。私に逆らう者は万死に値する。
私の考えることは皆が考えること。
私の言うことには皆、賛同してくれる。
私が皆の代表として事を決めること。
それが正義だ。」
とある正義はこう言った。
「一人一人の意見を尊重する事こそが正義だ。
独裁者や選ばれた人間だけの
意見だけを尊重していると
その人たちに有利な事ばかりになってしまう。
だから全員の意見を尊重すべきなんだ。
これは絶対なんだ。
どんなに教育を受けてなくても
どんなに昔に罪を犯しても
どんなに狂った人だって
その人の意見を尊重するんだ。
その人の話を聞いてあげて納得する。
それが正義だ。」
いかがでしたか?
何か思っていただけたなら幸いです。
その何かを
この私がいじってしまうのは
申し訳ないので特に本文に関しましては
書きません。
思うことありましたら
是非「一言」コメントをくださいませ。
誤字脱字はお知らせください。
それでは、みなさん良い一日を。