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05. 変化こそが成長

 にゃんこちゃん、いらっしゃい。今日は少し早いのね。とてもいいことだわ。ねぇ、わたくしのアドバイスを続けていて? それとも、サボタージュしてしまっているかしら?


 そう。少し不安になってしまったのね。このままでいいのかしら、結局やっぱり無理じゃないかって思ってしまったのかしら。じゃあ、今日のお話をするわね。



 あなたは、人からなにかアドバイスをされたとき、あるいは本を読んだとき。「よし、やってみよう!」と思うタイプ? それとも「どうせやったって変われないわ」と投げやるタイプ? 「やりたいけど、〜〜だから無理なのよね」と言い訳してしまうタイプ?


 「あー…だめって言いたいんでしょ、わかってるのよ、わかっているのだけれど……」なんてね。ふふ、今、そう思わなかった? 言い訳する癖がついてしまっていると、これからずーっと言い訳しつづける人生になってしまうわよ。言い訳するひとは、潔くないし、とても格好わるいわ。わたくしは外見はもちろんだけれど、内面も格好よくありたいし、美しくありたいわ。わたくしは「清く、楽しく、美しく」を心がけているの。


 え? そうよ。正しく、ではなく楽しく、というのがポイントなの。正しいことなんてそれぞれじゃない。正しいことを言いあえば、ケンカになってしまうもの。楽しいことはケンカにはならないでしょう?


 話を戻すわね。「よし,やってみよう!」って思うけど、続かないタイプ。これはかつてのわたくしがそうだったわ。なにごともチャレンジするのだけれど、つづけることができなくて、挫折という経験を積んできただけ……そう思っていた。でもね、案ずることなかれ、よ。


 なぜなら「やってみる!」という、その行動力が素晴らしいから! 挫折したら、またやる気になったときにやればいいの。いろいろな方法を試したり、自分なりにアレンジしたり……。その繰り返しは、挫折ではなく、ただの取捨選択なのよ。必要なことなの。自分自身に合ったやり方や、自分自身に合うなにかを探しているの。なにひとつ残らないなんてことはないの。自分でも気づかないうちに、きっと何かが残っているものなのよ。


 いろいろと試すことで、取捨選択され、自然と淘汰され、自分に合うものだけが残っていく。たくさんのことにチャレンジするからこそ、残るものがある。その残っているものを大切に伸ばしていけばいいわ。必要なことは、必ず、なんどもあなたに降り掛かってくるんだもの。そのたびに「あぁ、またこの課題だわ、わたくしに必要なのね」と思ってチャレンジすればいいのよ。だからね、あなた自身がやってみようと行動できることが素晴らしいわ。



 ひとは年を重ねれば重ねるほど、頑固になっていくのはなぜだと思う? 経験が自分自身を縛ってしまうのね。経験ってとても大切で尊いものだけれども、それと同時に人を束縛するものだと、わたしは考えているの。


 たとえば、あなたにひとには言えない秘密があるとして、その秘密を知られてしまったときに、悲しいかな嫌われてしまったとしたら、どうする? あなたはそれ以来、その秘密をより一層隠そうとするでしょうね。もしかしたら、その秘密を理解してもらえるかもしれないひとと出会えるかもしれないのに。


 たとえば、あなたが一度、歌手になりたいという夢を追って、叶わなかったらとしたら? 「夢は努力したら必ず叶うだなんて、嘘っぱちだ」なんて思わないかしら? たとえ歌手という夢は叶わなくても、そのあとに抱いた夢は叶ったかもしれないのに。


 ひとは自分の経験してきたことしか知らないわ。自分の知っていること、経験したことから、ものごとを判断するの。それは当然のことよ。だからこそ、たくさんの経験をし、たくさんの人に出会い、そしてたくさんの本を読むの。けれど、それだけでは足りない。だからこそ、いくつになっても「自分を変えていく意識」が必要だとわたくしは感じているの。


 揺らがない、確固たる自分が必要だ、という反論があるかしら。そうね、揺らがない人って格好良くみえるし、コロコロと変わってばかりいる優柔不断なひとっていやよね。でもね、揺らがない自分って、不思議と自分の中にあるものじゃないかしら。それに気づいていないから、優柔不断なのよ。



 揺らがない自分というものは、「築く」ものではなく「気づく」もの。



 あぁわたくしはこれについては譲りたくないのね、とか、これがすきなんだわ、とかね。自分自身を知ることが「確固たる自分」に近づく一歩だわ。


 でも、気をつけなければいけないことがあるの。己の知る自分と、己の経験から判断するとき、ひとは束縛されている。なにかにチャレンジしようとしたとき、「わたくしには無理だわ」って思ってしまうことがないかしら。それは束縛された状態で判断しているからよ。でもそこから逃れることはできない。だからこそ、



「自己改革・自己変革」の意識がひとを成長させる



と、わたしは信じているの。その意識がありつづければ、「過去のわたくしにはできなかったけれど、いまのわたくしならできるかもしれない」と思えるでしょう?


 それは過去の自分への挑戦であり、未来の自分への挑戦でもある。



 だからね、まずは素直にやってみる。



 それが成長への第一歩だわ。そして成長こそが、生きる喜びでもあるのだから。

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